いせひでこさんの絵にひかれて手にした絵本で、言葉を失ってしまいました。
御巣鷹山の日航ジャンボ機事故で亡くなった9歳の健ちゃんに寄せる、母親の焦燥感と35年間に辿った心を回顧する、祈りにも近い絵本でした。
一瞬にして亡くなった520名の命、突然に断ち切られた人生を追悼して止みません。
それから様々な事件、事故、災害があって、多くの悲しみがありました。
人々の心から離れてしまった35年前の出来事ですが、家族にとっては、現在に繋がる、もみの木の成長のように心に根付いた忘れられない思いであることを痛感しました。