今回の「おれたち、ともだち!」のレビューコンテストで、初めて
このシリーズを読んだのですが(なぜか今まで読んだことがなかった)
本当にいいっ!最後に残ったこの1冊を読み終えてしみじみ感じています。
娘もすっかりオオカミさんやキツネに馴染んで、もう彼らの友達になって
いる気分でいます。
いいのになぜか読んだことがなかった絵本・・というのはどうしたって
あるから、これからもレビューコンテストなどで「気にして読む機会」を
作っていただけたらうれしいなあって思います♪
「ともだちひきとりや」・・なんてちょっと物騒なタイトルだなあ、
嫌な話だったら困るなあと思いながら読んだのですが、心配とは裏腹に
粋な物語でした(このシリーズだから当たり前ですね)。
そう、大事なものは離れてみると気づいたりするものだから。
すこおし距離を置いてみるのもいいかもしれませんよね。
オオカミさんとキツネが粋だなあと思った大きな理由として、
「むやみやたらと正義感をふりかざさない」っていうのがあります。
正義感って大事だと思うんだけど(小さな子どもは正義感の塊でも
あってそこがいいところだとも思うんだけど)、それを振りかざし
過ぎるとミミズクのじいさんが心配しているように、変に巻き込まれて
しまったり関係がぎすぎすしちゃったり問題が大きくなっちゃったりも
するから、この絵本のようにどこの誰だかわからない(笑)「ともだち
ひきとりや」が、軽やかにひきとっていってくれると、いいなあって
思うのです♪
この物語、幼稚園の発表会でちびっこ達やってくれないかしら?
なんて思っちゃう私は全然粋じゃないですね。オオカミさん達に
ひきとってもらいたいです(笑)。
娘のお友達でも強い態度の子などいますけれど、娘は読んでいて特に
そんな子とイノシシさま(笑)を重ねるでもなく。物語として純粋に
楽しんでいるようでした。ひるねをしているイノシシの草履が脱げて
いるのを笑ったり(そこかい!笑)、
「イノシシさまと よべ。さまと」ぽかり。
「なにをするんだ。この わからずやの いばりや!」ぶー。
・・のところを、身振り手振り付きで何度も私と交代で演技?して
喜んでいましたし(笑)。