絵本というよりは字がメインの童話です。
ひらがなたちが本から飛び出し、自分の存在をアピールする「い、ち、も、く、さ、ん」のお話は、文字を「形」として捉えるという再発見がありました。「さ」がひっくり返って「ち」になったり、「く」がくるくるまわって「へ」になったりしたため、文章が面白くめちゃくちゃになったところなど、子供にウケていました。
「へのへのもへじ」のお話では、「へのへのしつじ」「へめへめもこひ」など、違う文字が並んで「へのへのもへじ」とは違う顔を作っていたのも面白かったです。
文字がたっぷりで読みごたえがあり、話の展開が面白くて子供にも親しみやすい内容なので、ぜひおすすめしたい一冊です。