私が「この絵本はどこが楽しかった?」と聞くと息子は、表紙を指差して「ねこ」と言いました。そして、もう一度、絵本を見てみると、ねこの親子がくつろいでいたり、とうちゃんをにらみつけたり、いろいろな表情をしているを見つけました。ねこ以外にも、場面ごとの家族の表情を見ると楽しいですよ。
夫はパソコンに向かうかあちゃんを見て「これ、うちのおかあさん(私のこと)みたい」と言っていました。本を借りた時から、うちの誰かからそんな反応が返ってくるだろうと思っていましたが。
内田麟太郎の文、長谷川義史の絵、関西弁と面白さを醸し出す要素が満載です。息子が映画館で上映されている映画が「リンタロン」なのを見つけて「麟太郎だから『リンタロン』か、へぇー」と妙に納得していました。絵にとても工夫があるので、何度も読み返しての発見が楽しいです。