マーチンは、おかあさんに聞きたいことがあった。
でも、おかあさんは、赤ちゃんにお湯を使わせるのにむちゅうで聞こうともしない。
マーチンは、ぼくが聞くことにちゃんと誰かが答えてくれる遠いところへいくことにしました。
でも、とおいところって?
赤ちゃんが生まれて、それまでは、おかあさんは、自分だけのものだったのに、相手にされなくなった寂しさ、というよりも怒りをぶつけるために出た行動は、センダックらしい発想なのでしょうか。仲間が動物というのも、もうひとつの作品に似ているような気がします。
思い切った行動にでたものの、その先で待ち受けていたものは…
心の葛藤や、成長の現われ等、この年齢ならではの出来事が描かれているような気がしました。色遣いも少なく、時代を感じさせるファッションは、子どもたちの目には、どのように映るでしょうか。