色彩豊かでたくさんのいきものたちが描かれています。しかし、すべて描かれているわけではないので、この子はどうしてここまで来たのだろう?とか、かばんとどこへ行くのかな?など、出てくるいきものたちの物語を自分で想像して楽しむ余白があり、おもしろいです。バムとケロシリーズとのつながりもあるので、ページを戻ったりバムとケロの方と見比べたりと手が忙しい絵本でもあります。
幼い頃、ガラゴはその後どうするのだろうと疑問になった私は、ガラゴになりきってダンボールに家族のかばんをつめてずるずると引きずり、家の中を旅していました。ガラゴのかばんは一緒に歩いてくれるし、とってもたくさんのかばんがつまっているので、ここにも魔法は存在するのだなとうらやましくなりました。
今、この絵本を手に取り、ページをめくると当時とは異なるいきものに着目したり、違う物語がうまれたりします。そんな小さな魔法も感じる一冊です。