つちだのぶこさんにも言えることなんですが、読んでいて、懐かしい気分になれる絵本です。
家の造りから、庭から、窓ガラスの割れかけているところをテープでとめているところなんて、もう!子供の頃見たことある〜って、感じです。(あんまり詳しく書くと、年がばれますね)
「うちのとうちゃん」は、家族で男ひとり。他には、「あたし」と「かあちゃん」と「ねえちゃん」がいます。
故に、この家で発言権が強いのは「かあちゃん」の様です。
このお話のもうひとりの主人公、「ねこ」(名前はないらしい)を拾ってきたのも、飼うことにしたのもかあちゃん。
とうちゃんは反対したけど、みんなに押し切られてしまいました。
ねこが嫌いといいながら、なぜか父ちゃんは猫のお世話が上手。なんと糞の始末までやってのけるのです。
おデブで、まあるい黒メガネの容姿。何から何まで世話をしてやっているのに、家族で一番ねこに嫌われている「とうちゃん」が、ともかく笑わせてくれます。
とうちゃんのキャラクターと、懐かしい匂いのする背景を存分に楽しんで欲しい絵本です。