ちいさなはくさいは、みんなと同じように八百屋に行きたくて、大きくなるために体操するなど、頑張ります。
愛らしくて、けなげな白菜を、思わず応援してしまいます。
でも結局、一人で残されて……
みんなは八百屋に行ったのに、自分ひとりで残って、寂しい白菜に、トラックのお兄さんは言います。
「ここで春を待って、花を咲かせて、ちょうちょと遊びな」
春を待ち望んだ白菜の言った「八百屋に行くより楽しそう」という言葉が、全てを物語っているように感じます。
みんなより遅れてても大丈夫。
みんなと違っていても大丈夫。
キミにはキミの場所があって、キミにはキミの幸せがある。
と感じる絵本でした。
なんとなくですが、小さな白菜を優しく見守る柿の木は保護者、行く道を示すトラックのお兄さんは教師をあらわしているように感じました。
このように、子どもの心を軽くすることの出来る大人になりたいです。