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夏の雨

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夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい 長谷川義史さんの魅力があふれます   投稿日:2025/05/25
おたすけてんぐ ベンベン
おたすけてんぐ ベンベン 絵・作: 長谷川 義史
出版社: 教育画劇
長谷川義史さんの絵本はどうして読む人を魅了するのだろうと、
 読んだあとよく考える。
 まず、なんといっても、その絵の大胆さ。
 豪放磊落という言葉があるが、まさにそれ。
 四字熟語だが、その意味を書くと「 気持ちが大きく快活で、小さなことにこだわらないこと」とある。
 ただ、長谷川さんの絵の場合、小さなところにも結構目が行き届いていて、
 ページの隅から隅までよく見ると、色々な配慮がなされている。

 長谷川義史さんの絵本の魅力、その二。
 文章の面白さ、関西人のお笑い全開である。
 軽佻浮薄という言葉があるが、これも四字熟語なので説明すると
 「言動が軽々しく浮わついているさま」と出てくるが、
 確かに長谷川さんの文章は軽々しいが、浮ついているのとは少し違う。
 相手を思いやる軽さ。
 関西人の得意とする言語感覚だ。

 この『おたすけてんぐベンベン』という絵本も
 最初のページから長谷川義史ワールド全開の面白さだ。
 あんまり褒めると、長谷川さんの鼻がてんぐの鼻のように
 「どんなもんだい!」と伸びそうで、
 褒めるのもほどほどにしておきましょう、ベンベン。
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自信を持っておすすめしたい ナンセンスの神様、降臨す   投稿日:2025/05/18
ちへいせんのみえるところ
ちへいせんのみえるところ 作: 長 新太
出版社: 絵本塾出版
絵本作家・長新太(ちょうしんた)さんは「ナンセンスの神様」という異名があるほどで、
 その作風は極めてユニークです。
 2005年6月に78歳で亡くなってから20年になりますが、今でも人気のあるのは、
 その面白さゆえだろう。
 2025年3月に出た『ちへいせんのみえるところ』は、
 はじめ1978年に刊行された作品の復刊もので、
 長さんの作品が決して古びない証(あかし)でもあります。

 表紙の絵でわかるように、どんよりした灰色の雲の下に広がる一面の草原。
 空と大地をわける、地平線。
 そこにひょっこり、「でました。」という一文がついて、
 顔をのぞかせたのは、男の子の顔。
 次のページの「でました。」では、ゾウの頭が。
 次の「でました。」では、ドーンと噴火している大きな火山。
 もうこのあたりからぐんぐんと、長さんの世界に引き込まれていきます。
 次から次で、地平線から出るはずもないものがでてきます。
 ページを開くたびに、子どもたちの歓声が聞こえてくるような絵本です。

 そして、おしまいは空いっぱいにひろがる、太陽の光。
 でも、これで終わるのではなく、長さんが最後にまた男の子の顔を出させます。
 太陽で終わるのが、長さんにとって、照れくさかったのかもしれません。
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自信を持っておすすめしたい 手作りだから、おいしい   投稿日:2025/05/11
ハンバーグだいすき
ハンバーグだいすき 作: 苅田 澄子
絵: いわさき まゆこ

出版社: 金の星社
今時の小学生の好きな食べ物は、「おすし」や「唐揚げ」それに「ポテトフライ」だとか。たぶんこの子たちの親世代が子どもの頃は「ハンバーグ」や「カレー」が上位だったのではないでしょうか。
 もちろん、いつの時代でも「ハンバーグ」が嫌いという子どもは少ないかも。
 「ハンバーグ」のどのあたりが子どもたちに愛されるのでしょう。
 もしかしたら、手作り感があるところかもしれない、と絵本『ハンバーグ大好き』を読んで思いました。

 絵本『ハンバーグだいすき』は、ハンバーグの作り方を描いた作品です。
 材料はたまねぎ、たまご、ひき肉、牛乳、それにパン粉。
 というところ始まって、たまねぎをきざみ、いため、ひき肉やたまごと合わせ、よくかきまぜます。
 「ぐーぱーぐーぱー」っていう具合に。
 よくまぜおわったら、てのひらにのせて、丸めていきます。
 「てからてへ/なげるように/ぱんぱん ぱんぱん」
 そして、いよいよ焼き上げていきます。
 「じゅーっ! じゅーっ!」
 おいしいハンバーグの音です。
 さあ、ハンバーグができあがりました。

 この絵本の文を書いたのは、苅田澄子さん。
 絵を描いたいわさきまゆこさんの略歴を見ると、「フードイラストレーター」とあって、食材にしても料理をしていく過程にしても、出来上がったハンバーグもじつにおいしそうに描かれていて、絵本を読みながら、まるで匂いが立ち上がってきそうでした。
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自信を持っておすすめしたい 休みの日に読みたい絵本    投稿日:2025/05/06
やすみのひ
やすみのひ 作: 小池 壮太
出版社: ブロンズ新社
「休みの日くらいゆっくりさせてよ」は、昭和のお父さん世代の愚痴。
 高度成長期の企業戦士の合言葉は「24時間働けますか」でしたから、
 やっぱり休みの日くらいゆっくりしたいと感じていたのでしょう。
 最近は働き方改革などがあって、きちんと休みをとることは当たり前だし、
 休みを有効に過ごす人も多くなっています。
 では、身のまわり品はどうでしょう。
 例えば、目覚まし時計やホウキや貯金箱。
 『やすみのひ』はそんなものたちの休みの過ごし方を絵本しています。

 目覚まし時計は休みにはお昼過ぎまで寝坊をしているそうです。
 ホウキは休みになると、お風呂屋さんでシャンプーしています。
 何しろ、髪の毛? 汚れますから。
 貯金箱は好きなものをいっぱい買うそうですが、気持ちはわかりますが、ちょっとね。
 みたいな、それぞれのお休みの過ごし方が面白く描かれています。
 おばけが休みの日にはホラー映画を見て、怖がっているのは笑いました。

 作者の小池壮太さんのプロフィールを読むと、「静謐であたたかみのある画風」の洋画家とあります。
 この人の絵そのものがまるで「おやすみ」のようで、
 癒されます。
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自信を持っておすすめしたい 裏表紙までじっくりと読んで下さい   投稿日:2025/05/04
おじいちゃんのたびじたく
おじいちゃんのたびじたく 作: ソ・ヨン
訳: 斎藤 真理子

出版社: 小峰書店
『おじいちゃんのたびじたく』は、
 文と絵をかいた作者の名前がソ・ヨンさんということでわかるでしょうが、
 韓国の絵本です。
 翻訳をしているのは、ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの作品など
 多くの韓国作品を訳している斎藤真理子さん。
 斎藤さんは2015年にパク・ミンギュさんの『カステラ』という作品の翻訳で、
 第1回日本翻訳大賞を受賞しています。
 斎藤さんのお父さんは宮沢賢治の研究者でもある物理学者の斎藤文一さん、
 お姉さんは文芸評論家の斎藤美奈子さん。

 この絵本が日本で出版されたのが2021年ですから、
 その時にはすでに斎藤さんの翻訳の実力は確立していたと思います。
 そんな斎藤さんにこのじっくりと読ませる、
 しかもどちらかといえば大人の読者にふさわしい絵本の翻訳を依頼したのは大正解でした。

 ある日しずかなおじいちゃんの家にやってきたお客さん。
 ほわほわして、白い小さな子供みたいなお客さん。
 このお客さんは、これからのおじいさんの旅のお供をする大事な人。
 旅先で奥さんが待っていると聞いたおじいさんは身ぎれいにしたり、
 思い出の写真をかばんに詰めたりします。
 読んでいるうちに、おじいちゃんの旅の意味が読者にもわかってきます。
 人はいずれ、誰もが旅をすることになります。
 それはさびしいことでもありますが、誰にでもおとずれること。
 そんな思いが、やわらかな絵とやさしい言葉で綴られています。

 散り始めた桜におじいちゃんの帽子がぽつんと残された裏表紙の絵に余韻が漂う、
 そんな絵本です。
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自信を持っておすすめしたい なんのために生れて なにをして生きるのか   投稿日:2025/05/01
アンパンマン伝説
アンパンマン伝説 著: やなせ たかし
出版社: フレーベル館
4月から始まったNHKの「連続テレビ小説」(通称 朝ドラ)は、
 漫画家やなせたかしさんとその妻暢(のぶ)さんをモデルとした「あんぱん」で、
 その影響があって書店ではやなせたかしさん関連の本や雑誌がずらりと並んでいる。
 それにもともとやなせさんご自身が自伝のように書いたものや
 読者に宛てたメッセージ本などかなりの数があるから、
 ドラマとあわせて楽しむには十分過ぎるほどだ。
 それに、やなせさんの代表作ともいえる『アンパンマン』関連を加えると、
 朝ドラとともに毎日楽しめるかもしれない。

 この『アンパンマン伝説』は1997年7月に刊行されたもので、
 それに先立つ2年間雑誌に連載されていたものだ。
 「あとがき」の中で、やなせさんは。
 「子どもの読者のためではなく、大人の読者のための本」と書いている。
 というのも、『アンパンマン』は子どもだけでなく、大人も楽しめる作品だという自負があったのだろう。
 「アンパンマン」が誕生する頃の自身が置かれていた生活や、
 どのような思いでアンパンマンが誕生し、
 アンパンマンだけでなく人気のキャラクターがどのように生まれていったかを
 大人の人たちにもわかるよう、思い出の写真やこの本のために書き下ろされたイラストをまじえ、
 楽しい一冊に仕上げている。

 朝ドラ「あんぱん」はまだまだ始まったばかり。
 これからどんなキャラクターに似せた登場人物が現れるか、楽しみだ。
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自信を持っておすすめしたい 風を感じる、かわいい桜の絵本   投稿日:2025/04/27
さくら ふわり くるり
さくら ふわり くるり 作: 鬼頭 祈
出版社: 小峰書店
先日北海道札幌で桜の開花が発表されました。
 今年(2025年)は3月23日に熊本と高知で最初の開花宣言がありましたから、
 およそ一か月かけて日本列島を縦断したことになります。
 そんな季節に届いたのが、
 鬼頭祈(きとういのり)さんの絵本『さくらふわりくるり』でした。

 絵本についている鬼頭さんの略歴を読むと、
 「日本画の技法を生かし、こびとやいちごなどをモチーフにした現代的な絵画を制作」とあります。
 この絵本では満開の桜から散った、数枚の桜の花びらが主人公。
 この子たちが風にのって、ふわりくるりと舞い踊ります。
 飛んできたちょうちょやハチたち一緒に、ふわりくるり。
 つばめやしゃぼん玉と、ふわりくるり。
 春風にのって、遠くまで飛んでいきます。
 やがて、この子たちは地面にたどりつき、桜の木には葉がしげります。

 文字も絵もびっしり描かれていないせいでしょうか、
 読んでいて気持ちのいい風を感じます。
 そして、もしかしたら、この子たちが海峡をわたり、
 北海道まで行き着いたのかと想ってしまいそうになる、
 かわいい桜の絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい あいことばは ヒ・ラ・ケ・ホ・ン!   投稿日:2025/04/23
十二の真珠 ふしぎな絵本
十二の真珠 ふしぎな絵本 作: やなせ たかし
出版社: 復刊ドットコム
漫画家やなせたかしさんの代表作『アンパンマン』が、テレビアニメ「それゆけ!アンパンマン」となったのが1988年。
 困った人たちに自分の顔を食べさせるそんなヒーローのアニメ化には随分反対意見もあったそうだ。
 ところが、放送開始がたちまち大人気になり、それはやなせさんが亡くなった現在もまだ続いている。
 その原点ともいえる童話「アンパンマン」が発表されたのは、1969年。
 それが収められているのが、メルヘン集『ふしぎな絵本 十二の真珠』。
 やなせさんが50歳の頃で、まだ代表作といえるものもない、もやもやしていた時期だ。

 そんなやなせさんに雑誌「PHP」から一年間短編童話を書いてみないかと依頼があって、生まれたのがメルヘン集『十二の真珠』で、そのなかに、少しもかわいくない「アンパンマン」が収めらている。
 しかも、この「アンパンマン」は戦場で高射砲を受けてしまう。もちろん、その後も元気に飛び続けていくのだが、やなせさんが本当に描きたかった「アンパンマン」の姿があるように思える。
 そのほかにも、のちに絵本となった「チリンの鈴」や「ジャンボとバルー」(絵本のタイトルは『さよならジャンボ』)が収められている。

 中でも心に残るのは、自身「いく分自伝的要素をふくんでいます」と解説した「星の絵」。
 絵を描くことが好きな少年が星に「だれでもをよろこばせる絵をかけ」と励まされる作品で、おそらくやなせさんのこの時の心情が色濃くでている作品だろう。
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自信を持っておすすめしたい みんなで想像してみよう   投稿日:2025/04/20
このほしのこども
このほしのこども 作: 吉田 尚令
出版社: あかね書房
先日開催したEXPO 2025 大阪・関西万博は
 世界中から158の国と地域の人たちが参加しているそうです。
 万博にしろオリンピックにしろ、世界がひとつになる一大イベントですから
 多くの国が参加することは喜ばしいですが、
 今回の万博でいえばロシアが不参加ですし、ギリシャも参加できなかったようです。
 国連での議事にしろ世界がひとつになるというのは理想ではありますが、
 決して容易なことではありません。
 まして、今でも戦火の下で暮らす人たちもたくさんいます。
 国の都合、大人たちのかけひきで犠牲になる子供たちもたくさんいます。
 万博は華やかなイベントですが、
 それをきっかけにしてそういった視点で世界を見直すのもいいように思います。

 吉田尚令(ひさのり)さんの『このほしのこども』も
 そういう強いメッセージ性をもった絵本です。
 冒頭、色調の暗い絵にこんな文がつけられます。
 「このせかいのあちこちで/あまりにひどいことばかり/(中略)/このひとたちがどうして?」
 戦火の中を逃げる一家。小さなぬいぐるみを抱いて泣く女の子。
 平和なこの国とそういう戦火や荒れた国の子供たちとは、
 何一つ変わらない「おなじそらのした」でつながっている「このほしのこどもたち」。
 そして、吉田さんはこう呼びかけます。
 「たのしいせかいをそうぞうしよう」と。
 それは、ごくあたりまえに普通の生活。
 みんなが一緒にして、安心して眠りにつける、そんな生活。

 一人ひとりが、そんな世界を想像することで、
 このほしは随分とよくなるのではないだろうか。
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自信を持っておすすめしたい ランドセルには思い出いっぱい   投稿日:2025/04/06
らんらんランドセル
らんらんランドセル 作: モリナガ・ヨウ
出版社: めくるむ
入学式のシーズンです。
 なかでも、小学校の、つまりは新小学一年生の入学式はうれしいものです。
 「名を呼べば視線まつすぐ入学児」は鷹羽狩行の俳句ですが、
 初々しい入学児のさまをよくとらえています。
 真新しい安全帽にランドセル、まさにピッカピカの一年生です。
 背負ったランドセルはまだ大きくて、六年間使ううちに背に小さくなっていくのも微笑ましい。

 モリナガ・ヨウさんの『らんらんランドセル』は、
 そんな大事なランドセルがどのように作られていくか、
 やさしい色合いと筆のタッチで描かれた学習絵本です。
 ランドセルがおよそ200個の部品から出来ているなんて、
 この絵本で初めて知りました。
 それぞれの部品には名前がついていて、
 これがわかると少しは扱いも丁寧になるかもしれません。

 ランドセルは単に教科書をいれて持ち歩く道具だけでなく、
 色々な思い出をつめることになります。
 私のランドセルは母方の父親が1時間ほどかけて自転車で持ってきてくれたそうです。
 その途中、疲れたからか川にはまったと聞いたことがありますが、
 実際どうだったのでしょう。
 少なくともランドセルには傷はついてなかったように思います。

 6年間あなたの背中であなたのことを見守り続けるランドセル。
 いつまでも、「らんらん」と弾む気持ちであり続けますように。
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