どうぶつ どんどん どうぶつ どんどん どうぶつ どんどんの試し読みができます!
文・絵: たしろ ちさと  出版社: 大日本図書 大日本図書の特集ページがあります!
どうぶつが やってくるよ。どんどん どんどん… どうぶつえんに行きたくなるよ!

夏の雨さんの公開ページ

夏の雨さんのプロフィール

パパ・60代・埼玉県

夏の雨さんの声

264件中 11 〜 20件目最初のページ 前の10件 1 2 3 4 5 ... 次の10件 最後のページ
自信を持っておすすめしたい おばあちゃんのお話がきけることの幸せ  投稿日:2018/09/16
おじいちゃんとおばあちゃん
おじいちゃんとおばあちゃん 作: E・H・ミナリック
絵: モーリス・センダック
訳: 松岡 享子

出版社: 福音館書店
 父方の祖父は早くに亡くなり、祖母も私が生まれて間もなく亡くなった。
 母方の祖父は結構長生きしたが、その膝に抱かれた記憶があまりない。
 世の中におじいちゃん子おばあちゃん子がいることは知っているが、自身そんな記憶がないからうらやましくもある。
 なので、この童話(これは「はじめてよむどうわ」シリーズの一冊なのだ)に登場するこぐまのくまくんのことをいいないいなと思いながら読んだ。
 だって、くまくんはおじいちゃんとおばあちゃんにとっても愛されていうのだから。

 ある日こぐまのくまくんは森の中の小さな家に住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんをたずねます。
 くまくんはここに来るのが大好きなのです。
 何故なら、この家にはきれいなものが飾ってあったり、おばあちゃんのごちそうがいただけるのですから。
 しかも、おじいちゃんは遊んでくれるし、おばあちゃんは楽しいお話を聞かせてくれます。

 この本の中には四つの童話がはいっていて、最初がおじいちゃんとおばあちゃんの紹介になっていて、つぎに若い頃のおばあちゃんが経験したこまどりとの交流、次はおじいちゃんが話してくれる「こびとのコブリン」のお話、そして最後はすっかりくたびれて眠ってしまったくまくんをおとうさんとおかあさんが迎えにくるお話。
 ひとつひとつ読んでもいいし、まとめて読んでもおかしくない。
 とってもうまくできています。

 この本は童話ですが、絵もちゃんとあって、しかもそれが『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックですから、それもうれしい一冊です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい なずず フンクレガ?  投稿日:2018/09/09
なずず このっぺ?
なずず このっぺ? 作: カーソン・エリス
訳: アーサー・ビナード

出版社: フレーベル館
 この夏の青少年読書感想文全国コンクールの「課題図書」の一冊で、小学校低学年の部で選ばれています。
 それにしても、全部「昆虫語」で書かれているのですから、読んだ子供たちはどんな感想を持ったのでしょう。

  「昆虫語」というのはもちろんオリジナル言語で、タイトルの「なずず このっぺ?」とは多分「これはなんでしょう?」という意味らしい。
 ちなみにこの本の原題は「Du Iz Tak?」で、そもそもこれからして何語かわからない。
 これを訳したのが、アメリカ生まれのアーサー・ビナードさん。日本が大好きなアメリカ人だ。
 もしかすると子供たちには「昆虫語」はスルリと体に入ってくる言語かもしれず、自身が大人、しかも割と年をとった、であることで、子供時代にはわかっていた「昆虫語」の知識をなくしてしまったのではないかと心配になる。

 だったら、絵本に登場する虫たちの表情や、そもそも正体不明の植物の生長する姿を見ながら、推測するしかない。
 感性で読めないところが残念だ。

 しかし、子供たち。
 おじさんに教えてくれないかい。
 「フンクレガ」ってなんのこと?
 つまりは「なずず フンクレガ?」(これが「昆虫語」の文法に合っているかはわからないが)
 でも、もし子供たちが「昆虫語」で読書感想文を書いたら、先生はどうするのかな。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 最後に、青い。  投稿日:2018/09/02
たいふうがくる
たいふうがくる 作・絵: みやこし あきこ
出版社: BL出版
 温暖化の影響なのか、最近の高温にしろ豪雨にしろ異常気象が頻発しているが、それでも私たちの国は四季に分かれて、その季節に沿った生活のありようが美しい。
 それを活かした文芸といえば、やはり俳句ということになるのだろうか。
 季語と呼ばれる季節の言葉をはめ込むことで、俳句の世界観は私たちに四季の素晴らしさを教えてくれているように思う。
 そして、案外気がついていないかもしれないが、絵本という表現手段も四季の変化が作品の中に息づいている文学ということになるような気がする。
 第25回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作であるこの作品は「たいふう」をいう「天文」を描きながら、少年の細やかな感情を見事に描いている。

 今日は金曜日。明日の土曜は家族で海に行く約束になっている男の子がいる。
 しかし、どうも台風が来ているようだ。
 学校は午後早くに下校、家に帰るとお父さんもお母さんも早めの準備で雨戸を閉めたり。
 そして、夜。男の子の街に台風がやってきた。
 強い風の音がする。ベッドにもぐりこんだ男の子は台風を吹き飛ばす大きなプロペラをつけた船に乗っている。
 そして、朝にくる。
 台風はどうなっていただろう。

 白と黒で描かれた作品ながら、たった一カ所青い色が使われている。
 それが最後のページ。
 男の子が朝カーテンを開くと、青い空。
 ほうら、どんな朝になっているか、わかりましたか。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 今年は「北海道」と命名されて150年  投稿日:2018/08/26
クマと少年
クマと少年 作: あべ 弘士
出版社: ブロンズ新社
 今年(2018年)、北海道と命名されて150年にあたります。
 もともと「蝦夷地」と呼ばれていたそうですが、明治という新しい時代を迎えるに際して新しい名前を付けることになります。
 そこで探検家松浦武四郎が「北加伊道」を含むいくつかの案を出し、そこから「北海道」と付けられることになったそうです。
 名前のもつ雄大さは北の大地にぴったり合っています。
 松浦は現在の三重県に生まれていますが、探検家ということで北海道まで足を伸ばして、実際自分の感覚として、この名前がひらめいたのでしょうか。

 北海道には自然だけでなく、アイヌの人々の暮らしと歴史が息づいていました。
 先住民であるアイヌの人々からすると、虐げられた歴史もあるでしょうが、共存していくためには先住民への尊敬が必要でしょう。
 それはさまざまな場面で芽ぶき、大きな木となって、今に至っているのではないかと思います。
 北海道の旭川で生まれ、地元の旭山動物園で働き、そして動物の生態をきちんと描く絵本作家となったあべ弘士さんのこの絵本も、そんな成果のひとつです。

 アイヌの伝説は小さなヒグマの子と少年の、友情というよりは、兄弟愛のような世界を描いています。
 本当であればイオマンテの夜に神に捧げられるはずであった小熊がひょんなことで森に帰ってしまう。やがて成長した少年はヒグマを神に返すべき、山深く入ってこのクマをさがすことになる。
 さだめられて運命のもと、大きく成長した少年は愛するヒグマに矢を放つ。
 自然とそこに生きた人々と、そして今の私たち。
 あべさんのこの絵本は北海道の大地のように、深い。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい こんなひょうがいる動物園があったら  投稿日:2018/08/19
密林一きれいなひょうの話
密林一きれいなひょうの話 おはなし: 工藤 直子
え: 和田 誠

出版社: 瑞雲舎
 この絵本は元々1975年に銀河社というところから刊行されていたようです。
 それを今回(2018年)瑞雲舎が復刊しました。
 おはなしを書いたのが詩人で童話作家の工藤直子さん、絵を描いたのは人気イラストレーターの和田誠さん。
 そんなビッグネームの二人の作品でも埋もれてしまうこともあるのですね。
 しかも、それがつまらない話ならともかく、とっても素敵なおはなしなのに、です。
 なので、今回この絵本を復刊してくれた瑞雲舎には感謝です。

 このおはなしがどれだけ素敵か、これからお話しましょう。
 あるとき、ひょうのからだからきれいな「はんてん」が消えてしまいます。
 残ったのは3まいの「はんてん」。のこりの「はんてん」はどうもひょうのからだから家出をしてしまったようです。
 3まいの「はんてん」を持って、ひょうはさがしにいきます。
 途中でワニとかカエルとかまんとひひに会って、「はんてん」のゆくえを尋ねますが、逆に「はんてん」を気にいられて、とうとう一枚の「はんてん」もなくなってしまいます。
 でも、「はんてん」がちょうちょになりたくて家出したことをつきとめます。
 それでは、もしかしたらちょうちょが「はんてん」になりたいかもしれないと、ちょうちょに「はんてん」になってくれるようにたのみます。
 そして、どうでしょう。
 この絵本のタイトルのできあがりです。
 この時の和田誠さんの絵の、素敵なこと。
 こんなひょうが動物園にいたら、いいでしょうね。

 え? どんなひょうかって。
 それは絵本を開いてのお楽しみ。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 狼はやっぱり怖かった  投稿日:2018/08/12
えほん遠野物語 おいぬさま
えほん遠野物語 おいぬさま 原作: 柳田 国男
文: 京極 夏彦
絵: 中野 真典

出版社: 汐文社
 京極夏彦の文による「えほん遠野物語」の一冊です。
 タイトルの「おいぬさま」とは狼のことで、日本では絶滅したといわれる狼ですが、遠野の村々にこれだけの逸話が伝わっているのですから、昔はたくさんいたのでしょう。
 「草の長さ三寸あれば狼は身を隠すと云へり」と、柳田国男の『遠野物語』に書かれています。
 同じ箇所を京極夏彦さんは「三寸ほどの高さの草が生えていれば、隠れることができるという」と書いていて、原文と対比しながら絵本を読むのも、大人読みとしてはいいかもしれない。

 この文章が書かれたページの絵は、一面草木の色が変わった秋の風景で、柳田の原文でいえば「草木の色の移り行くにつれて、狼の毛の色も季節ごとに変りて行くものなり」に対応させています。
 この絵本の絵を担当しているのは中野真典(なかのまさのり)さんで、おいぬさま(狼)の敏捷な動きとおそろしき力を荒々しい筆づかいと彩色で見事に表現しています。
 秋の風景も、見開きのページ全面で「草木の色の移り行く」が描かれています。
 子どもにはけっしてわかりやすい絵とはいえませんが、きっと生命の迫力は感じるにちがいありません。

 だからいっそう、おいぬさま(狼)が北に向かい、「その日を境に、遠野のお犬様は姿を消したという」と書かれた最後のページの、雪景色は哀切をともなう印象的な一枚の絵になっています。
 おいぬさまがいなくなった遠野は、どこかさみしい。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい こんなおふろだったらのぼせてしまいそう  投稿日:2018/08/05
おふろだいすき
おふろだいすき 作: 松岡 享子
絵: 林 明子

出版社: 福音館書店
 絵本作家の林明子さんはもともとイラストレーターをしていたこともあって、絵本の世界でも注目されたのが絵の分野でした。
 初めての作品となった『はじめてのおつかい』は筒井頼子さんの文章に林さんが絵を描きました。
 その後たくさんの児童文学者の人たちと絵本を作っているのは、林さんの絵がそれだけ魅力的だという証だと思います。
 瀬田貞二さんとは『きょうはなんのひ?』、神沢利子さんとは『ぼくのぱん わたしのぱん』、そして東京子ども図書館の生みの親でもある松岡享子さんとは、この絵本、といったようにそうそうたる児童文学者とともに良質の絵本の創作に、林さんはたずさわってきました。
 そういうことで、絵本の魅力を体得したのではないでしょうか。

 松岡享子さんとの共作になるこの絵本は、1982年にサンケイ児童出版文化賞美術賞を受賞しました。
 「おふろだいすき」な男の子がおふろでいろんな生き物に出合う、とっても壮大なファンタジー絵本です。
 なにしろ最後におふろにやってくるのが、くじらなのですから。一体どうやって男の子のおふろにやってきたのかわからないのですが、そこにくじらがいてもちっとも不思議な感じがしないのですから、不思議なものです。
 ペンギンやカメ、それにカバやオットセイがいるおふろなんて、絶対に素敵だと思いませんか。そんなおふろなら何時間でもいたくなるのではないかな。
 そう思わせるのも、林さんの絵の力の大きさが半分、かな。
 いいえ、いい絵本は文と絵が一体になって初めて生まれるものではないでしょうか。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい へびがのみこんだピンクのへびがかわいい   投稿日:2018/07/29
へび のみこんだ なに のみこんだ?
へび のみこんだ なに のみこんだ? 作・絵: ツペラ ツペラ(tupera tupera)
出版社: えほんの杜
 亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニット、「tupera tupera」さんの絵本の魅力は、多彩な色づかいと造形の妙ではないだろうか。
 そのユニークな名前を一躍有名にした『パンダ銭湯』や『しろくまのパンツ』はなんといっても色をたくみに絵本として生かした作品だろうし、それより以前の作品ではあるが、この『へびのみこんだ なに のみこんだ?』(2011年)という長―いタイトルの絵本で、形の面白さを生かした作品になっている。

 タイトルでもわかるように、この絵本ではへびが何かをのみこんだせいで、その姿かたちが少し変わっているのをシルエットで見せ、ページを繰ると、のみこんだ中身が色鮮やかに描かれている仕掛けになっている。
 よくあるといえばありそうな内容だが、そこは、「tupera tupera」さんのアイデアと色づかいで、笑いと納得感にあふれた作品になっている。
 私が気に入ったのは「だいすきだから のみこんだ」もの。
 へびのシルエットはほとんど変わっていない。
 それは、かわいいピンクのへび。
 へびがへびをのみこんでも、たしかにそんなに形は変わるわけはない。

 おしまいにこのへびがのみこんだものが、すごい。
 なんと太陽! しかも、この太陽の絵がとても素敵なのだ。
 アイデアもユニークだが、絵の素晴らしさに圧倒される。
 子どもたちが夢中になるのも。わからなくはない。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 生きていくなかで信心は欠かせない   投稿日:2018/07/22
おしらさま
おしらさま 原作: 柳田 国男
文: 京極 夏彦
絵: 伊野 孝行

出版社: 汐文社
 『遠野物語』といえば民俗学者柳田国男の代表作で、それを京極夏彦さんが現代風そして子どもたちにも読みやすいように文章を綴った絵本のシリーズの、一冊である。
 このシリーズは第1期として『かっぱ』や『ざしきわらし』、『やまびと』『まよいが』の4冊を刊行し、第2期もこの『おしらさま』を含む4冊の刊行が行われている。
 このシリーズは文を京極夏彦さん一人が担当しているが、絵は作品ごとに違うのも特長のひとつといえる。
 この作品の絵は伊野孝行さん。イラストレーターという風に巻末の略歴で紹介されている。
 この作品が「おしらさま」という遠野あたりの家々で祀られている神の話が書かれたもので、しかもその「おしらさま」の男神のお姿が馬の頭をしているなど、何やら不気味な感じを、伊野さんは見事に描いている。

 「おしらさま」が何故馬の頭をしているかという訳も、馬と結婚した娘の父親が怒って馬の首を切って捨てたとも言われているそうだが、やがてそれは養蚕のはじまりの謂れにもつながっていくから、怨恨の伝説でもなさそうだ。
 どころか、「おしらさま」は眼の神とか女の病を癒す神でもあったそうだから、遠野の人たちは大事に祀っていたにちがいない。

 もちろんそれでも、信心が浅い家もあって、そんな家に限って不幸があるというのも、古来からよく言われている通りだ。
 そんな怖さもちょっぴりあったりする絵本なのだ、これは。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 石井桃子さんがいてくれたから   投稿日:2018/07/20
石井桃子 子どもたちに本を読む喜びを
石井桃子 子どもたちに本を読む喜びを 文: 竹内美紀
絵: 立花まこと

出版社: あかね書房
 私たちの人生とは所詮一度限り、「一期一会」。
 けれど、別の人の人生をたどることはできる。
 それは、本を読む愉しみのひとつでもある。
 だから、子供の頃には「伝記」が読まれ、大人になってからも「私の履歴書」であったり「評伝」を読んだりする。
 その人にはなれないけれど、本を読むことでその人が歩んだ道を追体験できる。
 本は一度きりの人生を幾重にも茂らせてくれる。

 この本はあかね書房という出版社が刊行している「伝記を読もう」というシリーズの一冊。
 石井桃子さんはいうまでもなく『くまのプーさん』やブルーナの『ちいさなうさこちゃん』を日本に初めて紹介した翻訳者だし、『ノンちゃん雲に乗る』や『幼ものがたり』を書いた創作者だし、こども図書館のさきがけ「かつら文庫」の実践者。
 もしかしたら、子供たちはそれが石井桃子とどれだけ関係のある作品かを知らずに本を手にしているかもしれない。
 けれど、石井桃子さんはそのことをけっして悔しがることはないだろう。
 石井桃子さんがよく記した言葉、「あなたをささえるのは、子ども時代のあなたです」には、石井桃子さんが主でなく、主はあくまでも子どもたちそのものという意味が込められている。
 そのことこそに、石井桃子さんの魅力があると思う。

 児童向きの伝記ではあるが、石井桃子さんの101歳という長い人生を実にうまくまとめている。
 この作品で石井桃子さんをもっと知りたいと思った人は、尾崎真理子さんの『ひみつの王国 評伝石井桃子』をぜひ読むといいだろう。
参考になりました。 0人

264件中 11 〜 20件目最初のページ 前の10件 1 2 3 4 5 ... 次の10件 最後のページ

とっておきの場所をとられちゃったククー、さあどうする…?!

出版社おすすめ


全ページためしよみ
年齢別絵本セット