« 2009年11月 | トップページに戻る | 2010年01月 »

2009年12月25日

絵本クラブ 年末年始の営業ご案内

本年も、絵本クラブをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
弊社では、下記の期間を年末年始のため休業とさせていただきます。

休業期間:2009年12月29日(火)~2010年1月3日(日)

●お問い合わせにつきまして
メールでのお問い合わせは、年末年始の期間中も、24時間受け付けております。
弊社からの回答は、1月4日以降、順次対応させていただきます。

お電話でのお問い合わせは、誠に恐れ入りますが、1月4日以降にカスタマーサポートまでお問い合わせください。

-------------------------------------------------------------------
メールでのお問い合わせ:club@ehonnavi.net
お電話でのお問い合わせ:絵本ナビカスタマーサポート tel0120-935-596 
-------------------------------------------------------------------

絵本ナビShop 年末年始の営業ご案内

本年も絵本ナビShopをご愛顧いただき誠にありがとうございました。
当店では、Webからのご注文につきまして、年末年始も休まずにお受けいたします。
ただし、配送およびお問い合せにつきましては、下記の通りとさせていただきます。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。

●年末年始の配送について

 ・年末年始のご注文および商品出荷につきましては、
  弊社および出版社・メーカーが休業のため、商品確保などの都合上、
  通常よりもお届け、およびご案内にお時間がかかります。

 ・在庫がある商品につきましても、12月29日以降のご注文につきましては、
  1月4日以降、順次発送とさせていただきます。

 ・12月28日のご注文につきましては、「原則翌営業日発送」と表示された
  商品のご注文のみ12月29日に発送させていただきます。
  「原則1~7営業日発送」と表示された商品のご注文につきましては、
  1月4日以降、順次発送とさせていただきます。

 ・「お取り寄せ」「予約」商品は、お届けまでに通常よりお時間を要する
  場合がございます。

●年末年始のお問い合わせについて

 【メールでのお問い合わせ】
  ・12月28日から1月3日までにいただいたメールにつきましては、
   1月4日以降順次返答させていただきます。

 【電話でのお問い合わせ】
  ・年内は12月28日までの営業とさせていただきます。
    12月25日まで・・・10:00~17:00 ※12:40~13:40除く
    12月28日  ・・・10:00~16:00 ※12:40~13:40除く
  ・12月29日から1月3日まで、業務を休止させていただきます。
  ・年明けは1月4日の営業となります。
     1月 4日  ・・・10:00~15:00 ※12:40~13:40除く
     1月 5日以降・・・10:00~17:00 ※12:40~13:40除く

「オリジナルこびと」大募集!
大賞作品の発表です。

090805_kobitodukan02_468_120_blog.jpg

「オリジナルこびと大募集!!」コーナーも最終回となりました。
とってもオリジナリティーあふれたユニークな作品がたくさん集まりました。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました!

どれも力作なので、選ぶのはとても難しくて心苦しい・・・となばたとしたかさんを悩ませてしまったのですが、お約束通り気になる3作品を選んで頂きました。

★こちらです。なばた先生のコメントと共にご覧ください。★



taisyo_1.jpg
ハエとりコビト
【考えたひと】 ふうさん 9さい
顔をめちゃくちゃ可愛くしてトウチンを恐くしたら アンバランスでいいコビトが出来そう

taisyo_2.jpg
エアコンオオコビト
【考えたひと】 亨ビトさん 40さい
エアコンのふた開けたらコイツらがうじゃうじゃいたら面白そう

taisyo_3.jpg
ヒゲクビクローバコビト
【考えたひと】 ルナ わんこ♪♪ さん  8さい
もっとクローバーっぽくして四葉のクローバーを作っているのはこいつだったら いいよね



おめでとうございます! いつか絵本に登場してきたら嬉しいですね。



最後に一つお知らせです。

◆「こびとづかん」がかるたになりました!!

20091211-15_no_34403.jpg
こびとかるた
なばたとしたか・作 長崎出版


この度「こびとかるた」を発売することになりました。
全46枚描き下し!
見た事ないシュチュエーション盛りだくさん!
かるたにも関わらず新コビト2人追加!
こびと学習帳付き!
個人的には、全枚ポストカードにしてもおかしくないぐらいの絵札になったと思っております。
クリスマス、お正月、お盆、誕生会、いつでも楽しめる素敵かるたに仕上がったと思います。
ぜひ、ご家族、お友達で遊び倒してやって下さい。

なばたとしたか


kobitokaruta_blog.jpg

鈴木のりたけさん「続・しごとば」制作日記その 12

鈴木のりたけさんの「続・しごとば」制作日記は移行しました。
「続・しごとば」制作日記 その12
鈴木のりたけ「続・しごとば」制作日記


「続々・しごとば」PR日記公開中!
鈴木のりたけ「続々・しごとば」PR日記

2009年12月22日

よしながこうたく絵本原画展

◆田川市美術館より展覧会のご案内です。

■ 給食番長 よしながこうたくさん絵本原画展                                                  
 
k_blog1.jpg

田川市美術館では、『給食番長』で鮮烈な絵本作家デビューを果たし、そのユニークでパワフルな世界観で全国を席捲する地元福岡出身の作家 よしながこうたく(1979年生/福岡在住)の絵本原画展を開催します。18歳から作家活動をはじめ、現在、イラストレーターとして雑誌、TV、CDジャケット、雑等、さまざまな媒体で、国内外を問わず活躍するよしながは、2007年の『給食番長』を皮切りに、『飼育係長』、『あいさつ団長』(いずれも長崎出版発行)をつぎつぎに世に送り出しています。また、これら「わんぱく小学校シリーズ」の絵本の特色として、そのストーリーが学校生活の中で展開される点、よしながの生まれ育った地域の言葉で進行する点などから、全国的に小学生はもちろん、大人からも絶大な支持を得ています。

k_blog3.jpg
給食番長』 よしながこうたく・作 長崎出版

本展は、シリーズ最新作『おそうじ隊長』も含めた4作の原画、約70点を一堂に紹介する全国初の展覧会となります。原画でしか味わえないダイナミックな筆致と随所にちりばめられたユーモア溢れる作風とあわせて、絶妙なストーリー展開もお楽しみください。

k_blog2.jpg

さらに、今回は、よしなが作品の魅力を筑豊の地で最大限に味わうべく、地元田川弁による『給食番長』の翻訳を紹介するのに加え、筑豊最大のフリーペーパー チクスキとの協力で筑豊ならではの展覧会を演出します。


■タイトル:
給食番長 よしながこうたくさん 絵本原画展

■開催期間:
2010年1月10日(日)~2月7日(日)

■開館時間:
9:30~17:30(入館は17:00まで)

■休館日:
月曜日(1月11日は開館)、1月12日(火)

■入館料:
一般300(200)円 高校生以下無料 
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金

■主催:
田川市美術館

■協力:
長崎出版

■協賛:
k_blog4.jpg

■後援:
福岡県教育委員会、朝日新聞社、西日本新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、FBS福岡放送、テレビ西日本、九州朝日放送、RKB毎日放送、TVQ九州放送、cross fm、FM FUKUOKA、LOVE FM

詳細はこちら>>>


<関連イベント>

★お正月だ!鏡開きだ!おはなし会だ!

新年にあたり、鏡開きに引き続いて、地元田川の有志によるおはなし会を行います。
『給食番長』をはじめとする絵本を田川弁など各地の方言で楽しみませんか?
最後には、ぜんざいの振るまいもあります。

日時:1月11日(月・祝)午後2時~午後3時30分
おはなし会場:展示室 
*当日の観覧券が必要です。
ぜんざい会場:AVホール 
*おはなし会終了後(ぜんざいがなくなり次第終了)


★『おそうじ隊長』出版記念 よしながこうたく絵本読み聞かせ&サイン会

日時:1月17日(日)午後2時~午後4時
読み聞かせ会場:展示室 *当日の観覧券が必要です。
サイン会々場:美術館図書閲覧室

*当日午後1時から図書閲覧室で、サイン会参加の整理券を60人分配ります。あわせて、展覧会場で、絵本販売もしています。


★Chikuski*プロデュースの限定「給食」

会期中、美術館横のレストランにてチクスキプロデュースの限定「給食」が登場。
チクスキのサプライズな演出に乞うご期待!
協力:the collabo-place TANTO(ザ コラボプレイス タント)
TEL 0947-42-6330
*美術館休館日はレストランもお休みです。(1月12日は営業します)


★Re:Chikuski*EXPO in 田川市美術館(同時開催)

10月18日に嘉穂劇場で行った Chikuski*EXPO 2009のアンコール企画。
創刊100号を突破したChikusuki*の歩みを振り返るとともに、筑豊の文化を多角的に紹介。本展にあわせた特別企画も準備中。

詳細はこちら>>>

2009年12月18日

ハッピーローソン山下公園店で絵本ナビ棚展開中!

ハッピーローソンってご存じですか?

横浜・山下公園内にある、「子育て応援コンビニ」です。
遊具スペースがあったり、子ども大喜びの「お菓子の詰め放題」があったり、
ミルク用のお湯のサービスがあったりと、子どもと一緒に寄りたくなるコンビニです。

この店舗内には、絵本ナビショップの棚があるのです。

happylawson200909.jpg
※2009年9月の棚の様子

クリスマスに向けて、この絵本ナビショップ棚をリニューアルし、
また、絵本ナビセレクトのしかけ絵本で埋め尽くしたクリスマスコーナーが設置されました。
happylawson200912_2sa.jpg

happylawson200912_5s.jpg
※しかけ絵本スペシャル!クリスマスコーナー

happylawson200912_3.jpg
※先着50名様には絵本ナビオリジナルのクリスマスオーナメントとシールをお付けしています。

happylawson200912_4s.jpg
※店内の様子です。

横浜にお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいね。


このハッピーローソンが誕生したのは2006年7月。
「子育て応援コンビニ」というコンセプトで、ママ社員である小嶋衣里さんがリーダーとなって立ち上がったプロジェクト、その奮闘ぶりはテレビや雑誌など多くのメディアで紹介されましたので、ご存じの方も多いと思います。

絵本ナビはそのコンセプトとプロジェクトチームの熱意に共感し、プロジェクトの立上げ当時からご一緒させていただいています。(当時は日本橋にコンセプトショップがありました)
このプロジェクトやお店の様子など、ローソンのサイトでご覧いただけます。
>>>ローソン-ハッピー子育てプロジェクト

ブルーナデザインのロゴもカワイイのです。

今はこの山下公園店1店舗だけですが、全国にできるといいのにな~と思います。

2009年12月17日

こどものための絵本創作教室 開講のお知らせ

◆こどもみらい塾さんからのお知らせです。


この度、こどもみらい塾では、子どもの個性と創造力を育てる『絵本創作教室』を開講します。
デッサンも大事ですが、まずは子どもの脳がまだやわらかいこの時期に、創造力・表現力を養うことが大切です。デッサン技術を上げたからといって絵は上手になりません。大切なのは発想と創造、アイデアと表現です。 
年齢と個性に応じた指導で、じっくり「絵本」というひとつの作品に向き合ってみませんか?
文章も自分で作りあげるので、国語力も養うことができる楽しい教室です。

kodomomirai.jpg

【実施日】:
1クール 8回・月2回(土曜日)実施

①1月16日(土) 絵制作  13:00~15:00       
②1月30日(土) 絵制作  13:00~15:00
③2月13日(土) 絵制作  13:00~15:00
④2月27日(土) 文章作成 13:00~15:00
⑤3月13日(土) 絵制作  13:00~15:00
⑥3月27日(土) 文章作成 13:00~15:00
⑦4月10日(土) 絵制作、製本 13:00~15:00
⑧4月24日(土) 絵制作、製本、完成 13:00~15:00


【料 金】:
1クール    8回チケット 16,800円(税込)
材料費    3,000円(税込)
追加チケット 1回分 2,625円(税込)
※レッスンをお休みした場合には、次クールに振替出席が可能です。
※1クールのレッスン内で完成しない場合は、追加チケット購入可能です。

【対象年齢】:
5歳(幼稚園年中児 ※2009年12月時点)以上

【場 所】:
こどもみらい塾 
東京都渋谷区恵比寿1-13-8 第五伊藤ビル2F TEL:03-3280-1187 FAX:03-3280-1017

イベント詳細はこちら>>>
こどもみらい塾HP>>>


※2009年12月25日(金)までにお申込みいただいた方には、「クリスマスのよるに」 のオリジナル絵本 (お子様のお名前入り 4,000円相当)をプレゼント!


「おばけなんてないさ」せなけいこ原画展

◆ブックハウス神保町さんからのお知らせです


■ 「おばけなんてないさ」せなけいこ原画展                         


■タイトル:

「おばけなんてないさ」せなけいこ原画展


貼り絵の名手・せなけいこさんが ご自身も大好きという童謡「おばけなんてないさ」を 可愛くて楽しい絵本に作り上げました。 ♪おばけなんてないさ~ つい口ずさんでしまう愉快な歌に せなけいこさんの切り絵がぴったり! 大変貴重な原画展です。どうぞお見逃しなく。絵本フェアもお楽しみに。

Ehon_29346.jpg
おばけなんてないさ』 せなけいこ・作 ポプラ社刊


■会期・時間:
2009年12月11日(金)~12月28日(月)

■定休日:
毎週水曜日(期間中は無休です)

■時間:
午前11時~午後6時30分(最終日は18時まで)

■会場:
ブックハウス神保町ギャラリー (東京メトロ・都営地下鉄神保町駅 徒歩1分)

■入場無料

詳細はこちら>>>

ちひろ美術館・東京  開催中の展示のお知らせ

◆ちひろ美術館・東京 展覧会のご案内です。


■ 武田美穂の絵本づくり展                                   

■タイトル:
<企画展>絵本はたのしい!「武田美穂の絵本づくり」
後援:練馬区教育委員会

4-591-03942-0.jpg
となりのせきのますだくん』 武田美穂・作 ポプラ社刊


“ますだくん”シリーズをはじめ、子どもたちに大人気の絵本の数々を手がけてきた武田美穂。絵本を通して、子どもと一緒に泣いたり笑ったり……。ときにはとんでもなくエスカレートしていって笑わせます。本展では、『となりのせきのますだくん』『ありんこぐんだんわはははははは』などの代表的な絵本の原画とともに、制作過程の資料や画材なども展示し、アイデアと工夫のつまった絵本づくりを紹介します。思いっきり楽しく、子どもたちの心をつかんで離さない、武田美穂の絵本の世界へどうぞ!

tihiro_huyu_1.jpg

■会期・時間:
2009年11月15日(水)~2010年1月31日(日)

■会場:
ちひろ美術館・東京

■ギャラリートーク:
日 程 : 11/21(土)・12/5(土)・12/9(水)・12/19(土)・2010年1/2(土)・1/16(土)
時 間 : 14:00~
※参加自由・無料(入館料のみ)
※12/9(水)は、松本猛(安曇野ちひろ美術館館長)によるギャラリートークです。

■対談「武田美穂・絵本のひみつ」
武田美穂×松本猛(安曇野ちひろ美術館館長):

子どもたちに大人気の武田美穂さんの絵本。その絵本には、さまざまな工夫やアイデアがつまっています。武田さんの絵本づくりのひみつについて、松本猛がお聞きします。

日 時:12月6日(日) 17:00~18:30
会 場:多目的展示ホール
定 員:80名
申込み:要申込み
参加費:800円(入館料別)

■主な展示作品:

出展作品数 約100点

代表的な絵本の原画とともに、制作過程の資料や画材なども展示します。


■ 「ちひろ冬の詩」展                                


■タイトル:
ちひろ・冬の詩

ehon10308.jpg
ゆきのひのたんじょうび』 いわさきちひろ・作 至光社


雪遊び、あたたかなセーターや手袋、クリスマスやお正月……。寒くても、すてきで楽しいことがいっぱいの“冬”。本展では、絵雑誌や月刊誌、カレンダーなどに描かれた冬の子どもたちの作品、雪の信州のスケッチや油彩、絵本『ゆきのひのたんじょうび』の原画などを展示します。

tihiro_huyu2.jpg


■会期・時間:
2009年11月15日(水)~2010年1月31日(日)

■会場:
ちひろ美術館・東京

■ギャラリートーク:
日 程 : 11/21(土)・12/5(土)・12/9(水)・12/19(土)・2010年1/2(土)・1/16(土)
時 間 : 14:00~
※参加自由・無料(入館料のみ)
※12/9(水)は、松本猛(安曇野ちひろ美術館館長)によるギャラリートークです。

■主な展示作品:

出展作品数 原画46点 ピエゾグラフ2点

「ちらちらこゆき」1958年
「椿とスキーをする子どもたち」1966年
「トナカイとクリスマスのプレゼント」1962年
「晴れ着を着たふたりの少女」1971年
「かるたとり」1964年 他


詳細はこちらへどうぞ>>>


※お知らせです!

★12月13日(日)は無料感謝デー!
日頃の感謝の気持ちをこめて、この日の入館料を無料にします。
当日は、プレゼント(先着順、なくなり次第終了)やイベントも予定。
14:00~15:00には、人気絵本作家の武田美穂さんも来館予定です。
ちひろ美術館・東京に来たことがない方に是非この機会に
お越しいただきたいと思います。


★新年は1月2日(土)から開館!
ご来館のお客様に、特製のちひろ年賀状をプレゼント。
次回、この年賀状をご持参いただくと、
ちひろ美術館(東京・安曇野)に2名様まで無料でご入館いただけます。
カフェでは新春特別メニューとして花びら餅をご提供。
展示室では、お正月をテーマにちひろの絵も展示。
2010年のお正月は、是非、おめでたい雰囲気でいっぱいの
ちひろ美術館・東京にお越し下さい。

2009年12月14日

クリスマスのお届けについて

 次の商品は12月24日(木)までにお届けいたします。
   ・「原則翌営業日発送」の表示のある商品 かつ
   ・12月21日(月)午前7時00分までにご注文完了の商品

<ご注意ください>
 ※12月18日以降のご注文については、クリスマス配送の日時指定は承れません。
   ご注文受付後、順次発送いたします。
 ※道路状況、および配送業者(ヤマト運輸)の混雑により、お届けが遅れる場合がございます。
 ※出荷時の商品の状態により、発送が遅れる場合がございます。

 ※以下の場合は、上記期日までにご注文いただきましても、
   12月24日(木)までのお届けのお約束ができかねます。あらかじめご了承ください。
    ・「原則1~7翌営業日発送」の商品が含まれている場合
    ・同一タイトルの商品を複数ご注文いただいた場合

 ※以下の場合は、上記期日までにご注文いただきましても、
   12月24日(木)までのお届けができません。
    ・お届け先が離島の場合
    ・メーカー直送品
    ・お取り寄せ・予約商品

2009年12月11日

よしながこうたくさんが絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

よしながこうたくさんがあそびにきてくださった記事は移行いたしました。

よしながこうたくさんが絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

2009年12月09日

「オリジナルこびと」大募集!
新着こびとのご紹介<その3>です。

090805_kobitodukan02_468_120_blog.jpg

※「オリジナルこびと」大募集に関する情報を随時更新していきます!

■最新「オリジナルこびと」のご紹介です!

皆さんが送ってくれた「オリジナルこびと」に、なばたとしたか先生が順にコメントを付けてくださいました!今回ご紹介するのもかなりオリジナリティー溢れたユニークなこびとばかり。特に皆さん特ちょうをしっかり教えてくれるので味わい深いのです。中にはかなり哲学的なものもあったりして・・・。

★とけいこびと

tokeikobito_blog.jpg


□なまえ    とけいこびと
□コビト網   じかん目 はりがしら属
□体長     10cm (トウチンを含む)
□せいそく地  とけいのなか
□食べもの   じかん
□特ちょう    たのしいじかんが すぐすぎるのは このこびとが じかんをたべているから。
          つまらないじかんは おいしくないから、たべないのでゆっくりすすむ。
          とけいこびとがつかれていると じかんが なかなかすすまなくて
          いろんなことに、おくれてしまう ばあいがある。


【考えたひと】

なつきさん   6さい

【なばたとしたか先生より】
時間を食べるって発想がすごいね!
確かに楽しい時間は早く感じるし、つまらない時間は遅く感じるよね
みんなコイツに操られているのか?!




★ハエとりコビト

hatorikobito_blog.jpg


□なまえ     ハエとりコビト
□コビト網    植亜目 有草科 ハエとり属
□体長      15cm (トウチンを含まない)
□せいそく地   くさむら
□食べもの    ハエなど
□特ちょう    あごの力がよわいので、ほとんどトウチンでハエなどを食べる。
          ほっぺは、あかい。年をとるにつれてきいろくなる。


【考えたひと】

ふうさん   9さい

【なばたとしたか先生より】
顔が可愛いのにトウチンの形は怖いって言うのが面白いね(笑
ハエトリソウを引っこ抜いたらコイツがひっついているかも?




★アカンベ イエコビト

akanbeiekobito_blog.jpg


□なまえ    アカンベ イエコビト
□コビト網   虫操目 退蝕頭科 イエコビト属
□体長     10cm (トウチンを含まない)
□せいそく地  いえの、明るくて、せまい場所
□食べもの   きっちんにおちている、パンくずや、ごはんつぶ。
□特ちょう    トウチンのベロにさわると、すぐにとける。手先がきよう。


【考えたひと】

モカさん   8さい

【なばたとしたか先生より】
イエコビトの仲間かな?
コイツがいるとキッチンがキレイになるかもね!



★アイアンカッター

aiann_blog.jpg


□なまえ    アイアンカッター
□コビト網   文具目 刃物科 カッター属
□体長     5~8cm (トウチンを含む)
□せいそく地  文具入れの中
□食べもの   落ちている食べ物のカスやほこり
□特ちょう    カッターの刃でできたブーメランをいつも持っている。
          足からカッターの刃を出せる。
          トウチンはかたく、予備の刃が刺してある。
          移動はカッターの刃でできた空飛ぶじゅうたん。
          足の裏から刃を出してスケートのように移動することもある。 
          文具入れの中のカッターや替え刃が
          なくなっていたら、アイアンカッターの仕業!?


【考えたひと】

はっかマンさん   9さい

【なばたとしたか先生より】
まずヒーローみたいな名前と型にびっくり!
でも文具入れの中にコイツがいたら絶対さわりたくないねぇ(笑



★レインボーコビト

reinbow_blog.jpg


□なまえ    レインボーコビト
□コビト綱   てんき目 カラフル科 にじ属
□体長     20cm (トウチンを含む)
□せいそく地  人間の家の庭(日当たりのいいところ)
□食べもの   人間とほぼいっしょ
□特ちょう    全身が虹色。子供のうちは体が茶色で、大人になると体もきれいな色になる。
          人間の家の庭に小さな家を建てて、家族で住んでいる。
          移動する時は、右足を3回踏みならして、足からジェットを出す。
          手、足、口からシャボン玉に入って飛んでいく。
          雨が上がって虹が出ることがあるのは、レインボーコビトが
          フーッと息を吐き雨を上がらせた時。(口の中も虹色)
          人間と仲良くなると、ポストに届いた手紙を手元まで持ってきてくれる。
          サッカーや水泳が大好き。



【考えたひと】

あおっちマンさん   5さい

【なばたとしたか先生より】
派手!足からジェット!口からシャボン玉!
もはやコビトを超えた生き物かも!(笑

皆さん、本当にありがとうございました。どれも負けず劣らず力作ばかりですね。
さぁ、次回はいよいよ優秀作品の発表です!!
お楽しみに・・・

※『こびとかるた』いよいよ登場です。こちらも要チェック。

鈴木のりたけさん「続・しごとば」制作日記その11

鈴木のりたけさんの「続・しごとば」制作日記は移行しました。
「続・しごとば」制作日記 その11
鈴木のりたけ「続・しごとば」制作日記


「続々・しごとば」PR日記公開中!
鈴木のりたけ「続々・しごとば」PR日記

2009年12月08日

「ぴよちゃんえほん」シリーズが大人気!
いりやまさとしさんにインタビューしました。

091209_piyo_468_120.jpg


黄色いフワフワの可愛いひよこが表紙の『ぴよちゃんの かくれんぼ』『ぴよちゃんの おかあさんどこ?』を初めて目にした瞬間、これはママと小さな子ども達の人気者になる!と確信してしまいました。あれから6年余経った今、赤ちゃん向けからおはなし絵本まで18冊もでる大人気シリーズとなっています。
この度、その作者のいりやまさとしさんにインタビューさせて頂くことができました。

ehon4657.jpg ehon7432.jpg ehon7440.jpg ehon7795.jpg
Ehon_11859_bb.jpg ehon11764_aa.jpg Ehon_7431.jpg Ehon_16584.jpg
「ぴよちゃんえほん」シリーズ一覧はこちらから>>>

いりやまさとしさんってどんな方? ぴよちゃんの誕生秘話とは?
たくさんお話をお伺いしました。お楽しみください!

piyotyan_blog11.jpg piyotyan_blog22.jpg

9月に下のお子様が誕生されたばかりだといういりやまさとしさん、父親オーラがたっぷり出ていてとても優しい雰囲気のような。おそらく、大変な時期なのでしょうが、そんな中、貴重なお時間を頂いての取材はスタートしました。


■ 「ぴよちゃんえほん」誕生のきっかけ                                  


―― シリーズの最初に登場したのが『ぴよちゃんの かくれんぼ』『ぴよちゃんの おかあさんどこ?』。「ぴよちゃんえほん」誕生のきっかけなどを教えて頂けますか?

「市販の絵本はぴよちゃんが初めてでしたが、それまでもイラストレーターとして様々なところで絵を描かせてもらっていたり、学研さんの保育誌などでもお仕事をさせて頂いていました。絵本作家として仕事をしていきたいというのは、漠然と、ずっとあったんです。ただ、絵本をつくるといってもなかなかアイデアがまとまらなくて。

そこで絵本ってなんなんだろう、と考えてみたんです。僕にとっての絵本とは、と。その時頭に浮かんできたのが、昔から読んでいた(福音館書店の「こどものとも傑作集」のような)何十年も読み継がれているような絵本。そういう絵本って、時が経っても変わる事のない普遍的なテーマで描かれている事が多いですよね。そういうものが描けないかな、と思ったんです。『かくれんぼ』だとか『お母さんを探す』といった子ども達にとって基本的な動作みたいなところでアイデアが出ないかな、と。

そこで考えてみたのがこんな形・・・」


piyotyan_blog33.jpg
▲見せて頂いたのがこちら! 最初のアイデアを絵本の形にしたものだそうです。何と、これがぴよちゃんの原型なんだそうです!! 題名も同じ。でも何だかとっても素朴。味があって可愛いですよね。


piyotyan_blog_44.jpg piyotyan_blog55.jpg
piyotyan_blog_66.jpg piyotyan_blog_77.jpg
▲内容は今の「ぴよちゃん」とほとんど変わっていないそうなのですが、雰囲気はかなり違います。


「これが『ぴよちゃん』の原型となったラフなんですが、ひよこだけが主人公じゃないでしょ? 他の動物の仲間も登場していて、みんなでという感じ。全然今の『ぴよちゃん』じゃないんですよね。」

確かに、昔からある絵本のような落ち着きがあるような・・・日常生活の中の遊びとか動きをシンプルなお話で絵本にしたい、そういうテーマというのが最初にあって、つくられたそうです。まず『ぴよちゃん』というキャラクターが思いついて、という訳ではないのですね。

「だから本文はそんなに変わっていないんです。たまたま探すというテーマだったので、この時は最初からしかけも一緒に考えて。それを学研の編集の方にお見せしたんです。でも、なかなかすぐ絵本にはならなかったんですよね。少し時間が経ってから、編集の方から『ぴよちゃんというキャラクターを前面に出したらどうですか?』というアイデアをいただいて。そこからじゃあこうしよう、ああしよう・・・と具体的に決まっていって『ぴよちゃん』のえほんが誕生しました。だから、自分が最初に思い描いていたイメージとは全然違うんですよね。」

それがちょっと意外な気もする「ぴよちゃんえほん」シリーズ誕生のエピソードなのだそうです。


■ テーマ探しは子どもとの触れ合いの中で                                  


―― 「ぴよちゃんえほん」シリーズのお話は、先程もおっしゃっていた通り小さな子ども達の日常のひとこまを切り取ったようなテーマというのが大切な要素ですよね。そのアイデアというのはどんな時に浮かぶのでしょう?

「ぴよちゃんを描き始めた時には、もう上の子どもがいたので、子どもと普段接しているところから自然にテーマというのは見つかっていった気がします。子どもとの遊びの中でアイデアというのが出てきたり・・・。あらかじめ編集の方からテーマが来る時もあります。絵本の中に出てくるエピソードは、親子で旅行に行った時に出会った動物だとか、体験した事なんかが無意識で入っているかもしれませんね。(アイデアが浮かぶまで)苦しい時もありますし、割とすんなり浮かぶときもあります。」


―― ご自身の子どもの頃の経験からも影響される事はあるのでしょうか?

「例えば『おかあさん どこ?』というテーマ。よく考えたらちっとも楽しいテーマじゃないですよね。お母さんがいなくなっちゃうという、子どもがつらいお話でしょ。無意識に、知らないうちにこういうテーマが出たということは、自分の中の原体験として(迷子になったとか)そういう事があったのかな、とは思いましたね。同じ絵本を作っている人でも、もっと楽しいテーマで作っている人もいると思うのですが、僕の場合はこの本の様に、子どもの時の不安な気持ちがテーマとして現れてくることも。
そういう意味では、今でも全く新しいお話を作るときには、まず自分の子どもの時の経験を掘り起こしていく作業というのがありますね。過去が遠くなっていって、どんどん忘れていくから最近はちょっとつらいというのもありますど(笑)。」

そうおっしゃるいりやまさんですが、それを補う様な形で子ども達のことはよく観察されていたそうです。


piyotyan_blog8.jpg

「(この仕事をしているおかげで)自由な時間が割とあるので、保育園の送り迎えなどはよく行っていたんです。保育園に行ったときに自分の子どもは勿論ですが、他の子ども達の様子も見たりして。ああ、子どもってこういう遊びするんだとか、こういう人間関係が出来ているんだ、とか。それをそのままぴよちゃんに当てはめたらこうなるかな、なんて。
自分がやりたいお話のテーマに使えるかな、と思ったら、前後のお話の肉付けは自分の世界観で広げていったり。人間の子どもの関係という基本のモチーフをぴよちゃんの世界に入れてみて、前後のお話はどうなるかな、と考えていくことが多いですね。」


■ 表現方法について                                       

―― 何といっても真っ先に目に飛び込んでくるのはぴよちゃんのそのホワホワ感! 他の作品も含めていりやまさんの作品のチャームポイントだと思うのですが、この感触が好きなど、こだわりがあるのでしょうか?

「ぴよちゃんは主にパステルという画材で描いているんですが、その画材がたまたま自分にすごく合っていた、というのが大きいですね。質感が動物の毛足の表現などにとても合っていて。ですからそのホワホワ感の表現というのはパステルと出会ってからです。勿論、以前は他の素材でも描いてみた事はあるんですけど、ちょっとまどろっこしくて。表現方法と素材がぴったりきた、という事だと思います。指で伸ばして描いたりする事が多いので、自分の手で描いている、という感覚が好きなんでしょうね。印刷で色が出にくい事もあり、編集者や印刷所にはいつも迷惑をかけてるんですけどね。」


―― 実際にぴよちゃんを描いている時のお写真を見せて下さいました! これは貴重ですね。
※ちなみにこれは、1月下旬発売の『多湖輝のNEW頭脳開発2歳 はじめてのくれよん』というワークの表紙イラストです。

seisaku_1.jpgseisaku_2.jpg

①鉛筆で下描きをしるす。              ②厚口トレシングペーパーをその上にのせ

seisaku_3.jpgseisaku_4.jpg

③下描きのアウトラインをうつします。       ④ステンシル(型)が出来ます。

seisaku_5.jpgseisaku_6.jpg

⑤本描きの紙を下描きの上にのせ、       ⑥パステルを粉にしてパフをこすりつけます。
ライトテーブルで下描きが見える様にします。

「僕が使っているのはハードパステルと言います。チョークみたいな感じですね。粉状につぶして使います。いらないスケッチブックをパレット代わりにして色をのせます。色を混ぜたりすることもできます。」

seisaku_7.jpgseisaku_8.jpg

⑦ステンシルをのせ、パステルをぬりこみます。 ⑧色鉛筆で形をととのえます。

piyo_blog_fin.jpg
▲完成です!!

「指でぬる事もありますけど、お化粧で使うパフで色を塗るのが一番早いんです。ただ、買いにいくのが恥ずかしいんですよね(笑)。ちゃんと専門店で売っている高いものがいいんですよ。お化粧の筆とかも色々な太さがあるからいいなぁ・・・と思っているんですけどね。」

このように、直接塗りこんでいくから色はちゃんと定着するそうです。

「最後に色鉛筆でケバケバ感を出したり、目のハイライトに絵の具を使ったり。絵の具は本当にちょっとだけ、ポイントに使います。」

よく見ると、色鉛筆での書き込みも、きわの部分だけであまり描いていないのです。あまり描いてしまうと、とげとげしくなったり、印刷すると更にうるさく線が目立ってしまうそうで、その頃合いが結構難しいそうです。

piyotyan_blog9.jpg

聞いちゃっていいのかしら、ちょっとしたコツも教えてくださいました。

「ステンシルをのせる時、わざとちょっと隙間があくようにテーピングをしているんです。そうすることでいい感じにアウトラインがホワホワっとなるんです。」

そしてそして、⑦と⑧の間には実はもうちょっと秘密の写真があるそうで・・・。

「この間の作業の途中で、実は絵に気を入れる作業があるんです。指先で・・・。」

ここから先はさすがに企業秘密だそうです! 制作期間としては、作画だけだったら1ヶ月位、でもお話を含めると1年くらいかかることもあるそうですよ。


―― もう一つの大きな魅力なのは、小さな子ども達も一緒に楽しめるしかけ。しかけもいりやまさん御自身が考えられるのでしょうか?

「そうですね。学研さんの保育誌でしかけのコーナーを担当していたりしたので、こういったシンプルなしかけのノウハウは最初から割と持っていたんです。ですからお話としかけは同時につくっている場合が多いですね。子どもに反応を見せながら・・・という事もありますね。」



■ 長く楽しめる絵本、『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』               

そんなぴよちゃん絵本の中でも、「おやこであそぶしかえほん」シリーズから始まり、赤ちゃん向けの「ぴよちゃんとあそぼ!」シリーズ、さらには「おはなしえほん」シリーズまで、「ぴよちゃんえほん」の中でも様々なジャンルへと広がっています。中でもいりやまさん御自身がとてもお気に入りの一冊だとご紹介してくださったのがぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ

Ehon_16584_blog.jpg
ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ
いりやまさとし 作・絵 学研刊  ※内容詳細はこちらから>>>


「僕は、リチャード・スキャリーという人の絵本が好きで。自分なりのスキャリーの絵本が作りたかったというのがあるんです。」
※リチャード・スキャリー:出版した絵本は200冊以上、「スキャリーおじさん」と呼ばれ、ABCの本や言葉絵本など、その多くが海外の子ども達に長く親しまれています。いりやまさんも絵本の仕事を始められる前から集められてたそうです。

「日本でそういう絵本ってあまりないんじゃないかな、自分なりのスキャリーの絵本ができたらいいなと思っていたら、作らせてもらえることになったんです。」

なるほど! 納得です。そういえば、こういう形の図鑑絵本って、ありそうでなかったかもしれません。ぴよちゃんと絵本の世界を一緒に進んでいきながら、出会っていく植物や動物や物の名前を覚えていけるなんて、理想的。子ども達は絶対夢中になるはずだし、親としても嬉しいですよね。


no16584_MM2.jpg
▲まさに散歩の途中で』出会いそうな草花がいっぱい!子ども達に聞かれた時に答えてあげたいですよね。この絵本でならすぐに覚えられそうです。全てに英単語とその読み方まで記載されています。


piyotyan_blog10.jpg
▲それまでも、ぴよちゃん絵本の巻頭巻末にこんな図解を入れていたそうで、ストーリーに出てくる植物や動物を「これなに? これなに?」と聞くなになに世代の子ども達に答える為のアンチョコとして、親御さん達から「助かる!」ととても好評だったそうなんです。

mm_blog_a.jpg mm_blog_b.jpg
▲『ぴよちゃんとひまわり』の見返しです。更にアップにすると・・・↓

mm_blog_c.jpg
▲確かに子ども達って、一口にカエルと言っても「アマガエル? 何ガエル?」なんて意外と細かい具体的な名前を知りたがるんですよね。それでお話の中に出てくる絵図鑑を作ろうという流れもあったそうです。


―― 図鑑の絵を描くというのはどうでしたか?

「図鑑の絵は、描いてみたいなとずっと思っていたんです。でも実際描き始めてみると、丁寧に観察して描けば描くほど自分の絵の世界とのギャップというのが出てきてしまうので、そのへんの兼ね合いというのがね。本当にリアルな絵にしちゃうとぴよちゃんの世界じゃないし、だからと言って図鑑だからいい加減な描き方をしたくないし。デフォルメ具合が難しかったですね。物とかは自分の世界観で描けるんですが、植物、動物、虫などは描き始めてから大変だという事に気が付きました(笑)。だから実際より要素を少し減らしたり・・・というのはしています。」


―― 特に畑の場面というのは、しかけをめくる事で地面の上と下というのが見えて・・・すごく面白いですよね。

「野菜ってこういう風に育つんだ・・・っていう事って意外と知らなかったりしますよね。地面の上と下ってこんな風になっているんだよ、なすやきゅうりってこんな風になるんだよ、という事が一目でわかるページになっていると思います。」


no16584_MM3.jpg
↓ページを開くと・・・
no16584_MM4.jpg
▲スイカやかぼちゃが丸ごと転がっていたり、それぞれの葉っぱの形がわかったり。科学絵本としての要素もぎゅっと詰まっているページですね。見応えがあります。


―― 更に牧場や森の中、池の様子まで登場します。それぞれ本当に細かくしっかり描かれているのですが、やはり取材はされたのでしょうか?

「それはもう図鑑はいっぱいお借りしましたね。(学研さんですからね!! )
牧場は・・・行きました。と言っても、この本の為だけでなく、もともと牧場好きだったので(笑)、旅行に出かければついでに一緒に牧場を見に行ったりしていたんです。その時に見てきたものが生かされていますね!」


―― 最近、鳥にはまっている私の息子も喜びそうだと思ったのですが、例えば「きつつき」だとか、可愛らしいけどちゃんと種類がわかるように描かれているにが面白くて。やはり動物は好きですか?

「動物は子どもの頃から好きでしたね。動物園にもよく行っていたし、動物図鑑を揃えて一人で読んでいたり。実際に飼った事があるのは犬くらいだったんですけどね。動物番組だったり、ディズニーの動物のお話なんかも好きでよく見ていました。」

そんないりやまさんが絵本の中で動物を描かれる時には、ちょっとしたこだわりがあるようです。

「絵本の動物を描くときには、実際に見てからでないと不安がありますね。だから、それをきっかけにして今でもよく動物園に行きます。その動物を見ていると、動きでお話が膨らむ場合もあるんです。なんでのろのろしているのかなあとか。見た目だけでなく、特徴も含めてね。本当は野生動物を見られるといいんだけど、なかなかね(笑)。

piyotyan_blog13.jpg


動物も個体差をきちんと描き分けるのが好きなんです。犬の種類もちゃんとわかるように描きたいと思っています。デフォルメして曖昧に描くのは、自分としてはちょっといやなんですよね。それを絵本の世界観に合わせて描くというのが好きなんです。怖い動物をいかに可愛くしていくかというのが楽しいんですよね(笑)。だから、結構描写はリアルなんですよ。

他の作品でアライグマを主人公に描いた絵本があるんですけど、よく『たぬきの絵本』って言われるんです。何か悔しいんですよね(笑)。こんなにこだわって描いているのに。僕の中では、たぬきとあらいぐまって全然違うイメージですから。」

こんなこだわりを聞いていくと、いりやまさんの絵の魅力の秘密が見えてきますよね。そうなんです、かなり実物に忠実なんですよ。是非実際に手にとってじっくり見てみてくださいね。

そして、この絵本のおすすめポイントはまだあります。


―― 英単語も同時に覚えられるようになっているんですよね。動物の鳴き声があったり、読み方もちゃんとわかりやすく記載されていたり。お母さん達も意外と勉強になっちゃいそうですね。

「これは、実際に小学校の教師をされている方からもお褒めの言葉を頂いてきました。小学校で英語の授業を進めていく時に、楽しい教材というものが少ないそうなんです。だからとても喜んでくれて、嬉しいですね。」

そういう訳で『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』は、とても幅広い年齢層で楽しめる内容となっているんです。ぴよちゃん絵本の中でも、言葉を覚え始める小さい子に限らず、ストーリーを楽しめるようになった小学生低学年に、更には英語の授業が始まる3年生にも。長く楽しめるというのが最大のポイントかもしれませんね!


■ シリーズを通して                                            

人気者となったぴよちゃん絵本は今では18冊以上も出版されています。

―― ぴよちゃんシリーズを長く続けられているというのは、気持ち的にどう感じられているのでしょうか?

「おかげさまで、こんなにたくさん出して頂いてとても嬉しいですね。でも、長く続けていく難しさというのもあります。最初の頃は、本当に自分の素直な気持ちで描けていたと思うのですが、テーマよりまずぴよちゃんが可愛いかどうかとか、キャラクターが確立してくるとそちらの方に依存してしいきがちですよね。そうなっていくのは自分では嫌なんです。本当に自分が描きたいものが描ければいいんですけど、そういうニーズがある時は、ジレンマがあります。でも、もしこのまま(シリーズとして)続けさせて頂けるならば、そういう部分は自分の中で努力をしていって、キャラクターも確立して、内容もグレードアップしていければいいなと思っています。質が落ちていくというのが自分の中ではいちばん怖いですよね。」


―― 赤ちゃん絵本だったり、もう少し長いお話絵本だったりと、ジャンルも広がっていってますね。

「ぴよちゃんに限らないんですけど、自分の中で描きたいなと思っているのが小学校低学年くらいの子が自分で読めるような絵本ですね。小学校2,3年生というのは、自分が絵本や児童文学を一番読んでいた時期なんです。だからというのもありますが、子どもが自分で読みたいと思えるようなものが描きたいと思っています。お母さんに選んでもらえるものをつくるよりも、もしかしたら難しいかもしれないと思うんですけどね。自分は、まだそういう絵本って出来てないな、と思うんです。本当に子どもの感覚で好きな絵本というのがまだわからないんですよね。」

だからこそ、これから描いていきたい本がまだまだあるんでしょうね。今後の展開が楽しみです。


―― 「ぴよちゃん絵本」の読者の方たちの反応で、嬉しかった反応や意外な反応ってありますか?

「自分がいいなと思っていたことを、読んでくれた人が共感してくれたときが一番嬉しいです。絵本を通じてその人とつながった感じがします。自分と同じ環境だった人が同じ事を感じてくれたんだとか、自分の言いたい事を感じとってくれたんだとか。

『まだ子どもはいないんだけれど、自分に子どもが生まれたら読んであげたいと思った』 そんな声を聞いてすごく嬉しかったですよね。『私が気に入りました。』って言ってくれて。」

『みどりのくまとあかいくま』などの作品で、実は大人のファンも多いいりやまさん。そういう意味では『ぴよちゃんえほん』にも切なさとか、優しさなど、通じるものがあるのかもしれませんね。



読者カードにも、「読んでいる私の方が癒されました」「読み聞かせていると親子で優しい気持ちになります」など、びっしりと感想を書いてくださる方が多いそうですよ。


―― <来年のクリスマス>に向けて大型しかけ絵本が準備中だそうですね。

ここで、担当編集者の方が進行中の絵本の見本を持ってきてくださいました。
※ 画像はまだお見せできないので、文章で想像してください(笑)。




piyotyan_blog14.jpg

「うわーっっ! これはすごい!! 」
まだ未完成なのに、思わずそう叫んでしまうほど、とても豪華で素敵!
そしてもちろん、相変わらずぴよちゃんは健気で可愛くて。読み応え、見応えも充分なお話&しかけ絵本なのです。
でも、とにかくまた来年のクリスマスまでは待たなくてはなりません。その頃にまた詳しくご紹介しますのでそれまで楽しみにしていてくださいね。


■ 絵本作家いりやまさとしさんについて                                  


絵本作家いりやまさとしさんについても少しお伺いしました。
―― 絵本を描かれていて楽しいと思われる瞬間はどんな時ですか?

「絵をかくのは基本的に大好きなんですが、やっぱり形に残るものを作れる事が嬉しいですね。
読書家という訳でもなかったけど、絵本というのは小学校の時までよく読んでいて、すごく鮮烈に残っているんです。
絵本のいい所というのは、ページをめくっていく時に自分がそこの世界観に入れることですよね。ページを開いているあいだはそこの空間にいられるんです。自分でもそういう表現ができると嬉しいし、そうあるべきだと思っています。そういった自分の世界観を伝えていくには一番いい仕事かなと思ってます。」


―― 絵本作家になって良かったと思われるのはどんな時ですか?

「若い頃、自分がいいと思っていてもなかなか表現出来なかったことが、だんだん伝えられる様になってきて本当に生きていて良かったと思えるんです。わだかまっていた事なんかが解けて、自分の生きる場所、居場所が見つかったという感じです。これを続けていきさえすれば・・・という存在価値が見つかって本当に良かったと思っていますね。」

居場所が見つかる喜び・・・表現者ならではの深い想いが伝わってくる言葉です。



■ 絵本ナビ読者に向けて!                                 

―― 『ぴよちゃんえほん』シリーズをどんな風に楽しんでもらいたいですか?

「一番は、ぴよちゃんえほんが親子のコミニケーションのきっかけになってくれれば嬉しいですね。
なかなか絵本を読まなかった子が、ママと一緒に遊びながら読めるぴよちゃん絵本だけは読むようになって、そのまま絵本好きになってくれたという話も聞いた事があって。そういう風に絵本を読むきっかけになってくれればいいな、と思っています。」


―― まさに子育て真っ最中のいりやまさん。同じく子育て中の方に応援メッセージをおくるとしたら?

「子育てというのは、こうしたらいいというのは全然ないですよね。子育ても、生きていくのも悩みごとの連続です。正解はないと思います。子育てが、自分の思う通りなんて絶対いかないのは自分も経験しています。でも、愛情があれば悪い方には行かないんじゃないかなと思います。こういう(絵本ナビの様な)場所で情報交換出来ればより良い方向は見えてくるんじゃないかな、と思いますね。毎日僕も悩んでますよ。
( 現在ご長男が小学校一年生、次男は0歳です。)
毎日大変ですよ。応援どころじゃなくて教えてほしいくらい(笑)。男の子なんでね。『今日は元気に帰ってきた・・・』それだけでほっとする毎日ですよ。」

piyotyan_blog15.jpg

ありがとうございました!

今後はしかけで遊べて、でもお話としてしっかり読める、そんなものを作っていきたいとおっしゃっていました。方向性をしっかりと見据えているかの様な表情が印象的。一方で、ぴよちゃんにはこれから先、色々なものや場所に出会って欲しいと思っていると、ぴよちゃん一色に染まっていた学研さんの部屋で話される姿は、まさに優しい父親の姿そのものでもありました!(実はいりやまさん、仕事の合間に家事も育児も積極的にこなしてしまう理想的なパパなのだという事を、後からそっと編集の方が教えて下さったのでした。)

今後生まれてくる作品からますます目が離せませんね。

最後に記念にぱちり。

piyotyan_blog166.jpg
サンタの帽子をかぶったぴよちゃんぬいぐるみが終始雰囲気を盛り上げてくれました!
(※ちなみにこの「おっきなぴよちゃん」ぬいぐるみは吉徳さんから発売中だそうです。こちら>>>

いりやまさとしさんの作品はこちらから>>>
ぴよちゃんえほんシリーズはこちらから>>>

2009年12月02日

『おたすけこびとのクリスマス』
なかがわちひろさん&コヨセ・ジュンジさんにインタビューしました!

091201_otasukekobito468_120.jpg

「小さなこびと達が働く車を駆使してケーキを作る」
子ども達を喜ばせ、大人達を驚かせた前作おたすけこびとの登場からはや2年。
待望の第2弾が発売となりました!!一体どんな内容なのでしょう、気になりますよね・・・。

『おたすけこびと』の発売時に続いて、今回も絵を描かれているコヨセ・ジュンジさんが絵本ナビにいらして下さることになりました。
kikaku_12.jpg
『おたすけこびと』発売当初のコヨセ・ジュンジさんへのインタビュー記事はこちらから>>>

そして更に・・・作者のなかがわちひろさんが一緒に来て下さることになったのです!
新作『おたすけこびとのクリスマス』制作秘話やみどころ、そして前回のインタビューで語られる事のなかった裏話(!?)までお二人にたっぷりとお伺いすることができました。お楽しみください。

この日、お久しぶりのコヨセさん(ちょっと風邪気味のご様子)が絵本ナビオフィスに登場、続いてキリッとした素敵な雰囲気のなかがわちひろさん、更に編集長始め徳間チームの方々(全て女性!)が続き。それぞれオーラを発している女性達に囲まれているコヨセさんを拝見した瞬間「今日は何だか面白くなりそうだぞ」という予感がしてしまったのでした。そして・・・その予感は見事的中するのです。


 ■ 今度のテーマはクリスマス!                          

「おたすけこびと」シリーズ第2弾がこちら↓
Ehon_29866.jpg
おたすけこびとのクリスマス』 なかがわちひろ・文 コヨセ・ジュンジ・絵 徳間書店
※内容詳細・みどころはこちら>>>


―― まずはコヨセさんにお伺いします。『おたすけこびと』に続く新作のテーマが「クリスマス」と聞いた時、どう思われましたか?

コヨセ・ジュンジさん(以下コヨセ、敬省略):「『えーーーっ?』と思いました。」(一同笑)

otasuke2_blog1a.jpg

クリスマスというのはあまりにも普遍的で大きなテーマなので、最初はどうしたらいいか呆然としてしまったというコヨセさん。ではどうやってこんな素敵な絵本が完成していったのでしょう、じっくりとお話を伺っていくことにしましょう。


―― 「クリスマス」というアイデアを出されたのは、作者のなかがわちひろさん(翻訳家、絵本や童話作家として活躍されています)だそうですね。そのアイデアはいつ頃から考えられていたのでしょうか?

なかがわちひろさん(以下なかがわ、敬称略):「前作『おたすけこびと』が完成した直後のコヨセさんは、疲労困ぱいしていたんですよね。でもしばらくすると、むくむくっと復活してきて(笑)次はどうするの?って聞いてくるようになって。じゃあどうしようかと具体的に色々考え始めたんです。
ただ、『おたすけこびと』という物語を考える時に、いくつもアイデアは出していたので、私の中ではクリスマスというテーマはかなり前からあったんですよね。今回、おたすけこびとに仕事を依頼したのは、お父さんでもお母さんでもなくサンタクロース。これで行こう!というのは、実はかなり早い段階で決まっていたんです。」


―― ほとんどの作品では絵も文章も手がけられているなかがわさんですが、この「おたすけこびと」シリーズでは文章の担当。特にこの作品は、とてもシンプルな言葉で書かれていますよね。具体的にどのような形で画家であるコヨセさんにお渡しするのでしょう?

なかがわ:「依頼人はサンタクロースということで、設定を考えながら15見開き(絵本の完成形)にわけて文章を書いていきます。そしてそれぞれの場面に、『ここではこんな事が行われている』とか、『こんなことがあるんじゃないかな』『こういうことがあると思うよ』というような具体的なイメージや説明を書き込んでいきます。だから、私の頭の中では場面割というのは出来ているんですね。でも、それを画家であるコヨセさんに伝える為に、絵を描くのではなく、文章だけで渡します。文章を実際に絵にしていくと、今度は色々つじつまの合わない事も出てきますよね。だから今度は、出来上がってくるコヨセさんの絵を見ながら、また設定を練り直したり、アイデアを少し加えていったり・・・というような作業を重ねていきました。」

otasauke2_blog2.jpg


―― 夢のある存在として象徴的なサンタクロース、一方とても堅実で働き者のこびと達とくるま。一見、相反するような組み合わせにも思えますが、アイデアはすんなりと完成したのでしょうか?

なかがわ
:「全然すんなりじゃなかったです(笑)。
依頼人がサンタクロースという事は決まっていたのですが、じゃあ何を依頼しよう?こびとになにをしてもらおう?というのは色々考えましたね。昔から童話に登場するサンタクロースのお手伝いとしてのトムテという存在ともちょっと違う気がするなぁと思ったり。また、機械(働く車達)というテーマがあり、運搬業というイメージもあり。さらには緊急車両というテーマも浮かんできて。他にもイメージとしては、前作が白くすっきりした感じだったので、今回は夜のシーンで行きたいなぁとか。そういういろんなアイデアやイメージが合体して出来上がっていったんです。」

完成した作品を読んでいて改めて気がついたのですが、そういえば子ども達ってどちらの要素にも興味津々ですよね!
なかがわ:「子ども達は、サンタさんがプレゼントを家まで届けてくれるっていうのを、とても楽しみにしていますよね。その一方で色々具体的に心配もするんです。『サンタさんが来るといっても、うちにはえんとつがないよ。』とか『窓を開けておいた方がいいのかな』、『マンションだけど大丈夫かなぁ』とか。だから、『どんな家でも大丈夫!こういう小人たちがいて、それぞれの家に合わせてちゃんと配達してくれているから』、そういう事が言えるお話になっていると思います。」

なるほど。その絶妙なバランス感覚は、やはりなかがわさんならではなのでしょうね!子ども達の心を惹きつけてしまうはずです。
なかがわ:「小さな世界のこびとに、大きなミッションをやらせたい!という想いがあって。でもこれが結構難しかった。絵描きさんはもっと難しかったと思います。」



 ■ 大きなポイントはやっぱり「働く車」                        


さぁ、そこからコヨセさんの仕事がスタートします!今作でもやっぱり大きなポイントは「働く車」。前作でのインタビューで車両を描く為に色々と取材をされたというお話がとても印象的でした。今回は、更に精密に描かれているようにも見えますが・・・。

―― 今回も車両を描く為に、実際に取材はされたのでしょうか?

コヨセ:「機械についての取材はもちろんしました。今回は、パソコンや書籍で調べる事も多かったんですけどね。外国の車両なんかが見られますし。でもやっぱり、出かける時は必ずカメラを持参していました。というのは、描きたい車両が作業をしているのを見つけたらすぐに写真に撮っておかないと、次の日は既に次の工程に進んでいて見られなくなる事が多いんです。前回はそうやって撮った写真が頼りだったのでかなり必死でしたね。違う角度を見る為に色々な方向から写真を撮りに行ったり・・・。
ところが今回は、描き始めた時に、僕が住んでいる家の道路を挟んで向かい側の広い農地がつぶされて、マンションが建設される事になったんです。
まさに『欲しい角度で、欲しいクレーン車が』一生懸命目の前で働いてくれているんです!」
それは何という幸運!(笑)タイミング的にはバッチリだったのですね。



 ■ 前作との大きな違いは「おたすけ会議」                        


―― 内容としては同じくこびと達と「働く車」が大活躍している新作ですが、実は制作段階では、前作の時と大きな違いがあったそうで?

なかがわ
:「前作では作品が出来上がるまで、実はコヨセさんとは直接お会いしていなかったんです。初めてお会いしたのは完成した後だったんです。もちろん、作品についてのやり取りはありましたけどね。でも今回は定例おたすけ会議と言うのがあって、月に最低1~2度は行われていたんですよね。最後の方は2週間に一度のペースでコヨセさんと編集者と顔を合わせて。それが前作との大きな違いです。
そうやってこの作品を作っていったので、私としてはとても楽しかったですね。コヨセさんはどうだったか知らないけど。」(一同笑)

otasuke2_blog15.jpg

コヨセ:「・・・そうですね、楽しかったですよ。(と前置きをしながら)僕の中では、今回はスケジュールが決まっていたので、それが一番大きな違いでした。前作では(僕が心配になるくらい)催促が全くなかったので時間を存分に使って描いていたんです。実は編集部の方はイライラしていたみたいですけどね(笑)。」

コヨセさんにとって初めての絵本である前作については、編集部の方も催促は敢えてしない様にされていたそうです。ところが今回のテーマはクリスマス。当然スケジュールが重要となってきます。会議では、まず編集の方がスケジュール帳を開いて待機していたそうで。そういう意味ではコヨセさんの環境はがらりと変わった?

コヨセ:「お尻をたたかれて描く快感を覚えたというか(笑)。でもそのお陰で結構いいペースで出来たんだと思いますけどね。」

―― そのおたすけ会議というのはどんな様子なんですか?

なかがわ:「おたすけ会議があるというと、コヨセさんが原画をクリーニングの袋にぷらーんぷらーんって下げながらやって来るんですよ。その原画を大きな打ち合わせ机に広げて、みんなで『わー!あそこが可愛い、ここが素敵!』って。『でもコヨセさん、ここはへんじゃない?』今度はつっこみが出始めて。そうすると、編集部の他の皆さんも集まってきて『あーだ、こーだ』と・・・。それでまたコヨセさんが『はーい』といって持ち帰って。泣きながらね(笑)女子がいじめてるみたいだったりして?
でも、絵になって初めて『この設定はこういうことだったのか』というのが見えてくるので『じゃあこうした方がいいね』とプラスしてみたり。
前作『おたすけこびと』の時に<こびと達の世界>というのがコヨセさんの中にしっかり入っていて、今回は彼の中でこびとたちを呼ぶというような感じに見えました。何も言わずにいてもこびと達が動いているんですよね。」

コヨセ:「そうですね、そういう意味では2回目の方がスムーズでしたね。」

最初に皆さんが登場された時に感じた、何だか和気合あいとしたこの雰囲気は、「おたすけ会議」を経て作られていったものだったんですね。納得です。



 ■ コヨセさんの描く絵のみどころは?                       


そうして全力を尽くして描かれたコヨセさんの絵についてお伺いしてみましょう。
―― 今回は「夜の世界」という設定。そこが前作との大きな違いですよね。音をたてちゃいけないなど、制約もあったのでは?

コヨセ:「そうですね。今回は全部背景があって、しかも夜。大丈夫かなーというのはちょっとありましたね。表紙で言うと前作が白で今回は黒。でも描いているうちに開き直りが出来て、今回は全く違うものになりそうだ、と思いながら描いていきました。」
でもその背景が描かれる事により、コヨセさんが持っている詩情的なものがプラスの要素として加わったのではと、なかがわさん。音についてもお伺いすると「意識していなかった」とおっしゃるコヨセさんに対して、すかさずなかがわさんが「今回は音はなしでいく、と言ったのはコヨセさんですよ!」と突っ込んでいました(笑)。文章でも「おとなも こどもも ねむるまち」「しーっ!ほえちゃ だめだよ。」という部分などがあり、お二人とも無意識にその辺りは実現されていたようですね。

―― 今回描かれた絵の中で、みどころを教えてください!

コヨセ:「やっぱりぎょうれつの楽しさですね。実際に家があるような住宅街を、そんなちっちゃいのがぞろぞろ歩いているっていう楽しさ。それだけで充分かなって。」
確かに夜の街を小さな小さな車両がずーっと並んで進んでいく様はかなりワクワクします!この玄関前の敷石の場面もかなりの迫力ですよね。

no29866_MM_1.jpg
▲車両が迫ってくるかのよう。他にも、小さなこびと達と大きな犬や敷石など、様々な要素がぎゅっと詰まっています。

コヨセ:「最初は、この絵の出来はどうなのかなぁという不安もあったんですよ。そしたら天の声(※)があって。「あれはいい!!って言ってるよ」という声を聞いて。それでああ、ここはこれでいいんだと思えたんです。」
※天の声とは誰なのか?後程じっくり説明します!
なかがわ:「この場面については、例のおたすけ会議でも、設定について(砂利道とか素材感についてとか)色々突っ込んでいて、コヨセさんいじめをたくさんしてたんです。ですので画家さんとしては混乱をしていたかもしれないんですけど、この車の見せ方についてはやっぱり素晴らしいと思いましたね。」

―― プレゼントの中味がとっても気になりますね。

なかがわ:「プレゼントの中味は男の子でも女の子でもどちらでも喜ばれるものにしました。でもこの包みの形は気になりますよね~。」
なかがわさんもおっしゃる通り、とても気になる形をしているプレゼント。やはり皆さんから色々な意見が出たようなのですが、実はコヨセさん、この絵を描かれる前に実際にプレゼントを包まれたそうなのです。その時の写真がこちら!(編集部からお借りしました。)

otasuke_2_blog3.jpg  otasuke_3_blog4.jpg

確かに同じ形をしていまね・・・。コヨセさんいわく、「忠実に描いているだけです。」

―― 今回は大胆で迫力のある構図も印象的です。

コヨセ:「小さい小さいこびと達と、実際の玄関や窓の高さ、クリスマスツリーなどの大きさ。そのスケール感を表現するにはかなり苦労しましたね。そのまま一画面で描くと画面がすごく大きくなってしまいますしね。」
結果的にはとても独創的で大胆な場面がたくさん生まれています。クリスマスツリーを上から見た構図なんて、なかなか見たことないですよね。部屋の中での小人たちの大仕事ぶりも臨場感たっぷりに伝わってきますよ。

コヨセ:「部屋の中で登場するこの赤いトラックですが、設定はわかりましたか?おうちの中に最初からあったラジコンカーなんです。この家には大きなラジコンカーがあるという事は最初から調べがついているんです。(毎年のデータが蓄積されていて、サンタさんの支部からこびと達に指令があるそうなんです。)だから家の中でもスムーズに作業が進んでいくんですね。」
うーん、なるほど。子ども達ならきっと気がつくのではないでしょうか。言われてみれば犬がいる事も調べ済みの様子です。ちなみに、その赤いトラックはコヨセさんが持っているふるいブリキのおもちゃをモデルに描かれたそうですよ。なかなか味わいのある姿をしているんです。



 ■  天の声とは?そしておたすけこびと誕生秘話                      

―― さて、気になるのが先ほどコヨセさんのお話の中に登場した「天の声」。一体誰の声の事なんでしょう?

なかがわ:「天の声というのは・・・実は私の息子でして。」
ここで、そもそもの『おたすけこびと』誕生秘話まで話がさかのぼります!必読です。

otasuke2_blog5.jpg

なかがわ:「うちの息子は、小さい頃から働く車が大好きだったんです。1歳の頃からゴミ収集車を見て興奮するような子で。だから、毎日色んな工事現場に連れて行かされたり(これが退屈!)、夜になると今度は『はたらくくるま図鑑』というのを持ってきて『読んで!』。それが、ひたすら説明を読まされている感じなんです。でも間違えば『ちがう!』と指摘されるし、毎晩それは砂をかむような読みきかせを繰り返してきたんですよ。面白くないなーと思って<働く車が出てくる絵本>を読んでも、彼には図鑑くらいハードなものじゃないと物足りないらしく。それで、母親が読んでも退屈しない働く車の本をつくりたい!という野心がその時芽生えたんです。

一方で、おうちでは誕生日の時にはケーキを作ってあげていたんです。スポンジにクリームをまっすぐきれいに塗っていくのって結構難しいでしょ?(私の頭の中には働く車図鑑がいっぱい入ってるから)ああ、ロードローラーが出てきてざーっとならしてくれたら楽なのにな!と思ったのがそもそもなんです。」
そういう状況になっても、ロードローラーはなかなか出てこないですよね!息子さんの働く車好きは相当なもののようです。更にお話は続きます・・・

なかがわ:「『きょうりゅうのたまご』という私の作品があるのですが、

Ehon_4006.jpg
きょうりゅうのたまご』 なかがわちひろ・作 徳間書店刊

これは、<働く車と恐竜が好きな息子>のために作ったという絵本なんです。主人公の男の子が恐竜のたまごを探すために、ちっちゃなパワーショベルに乗って土の中に潜って行く場面があるんですよ。でも私、働く車に全く愛がないものですから、これは調べないと、と思ってコマツ・テクノセンタという所に行って取材までしたんです。

働く車に愛のあるおじ様方に車両について色々語ってもらい、大きなウインドウの向こうのデモンストレーション(広大な土地で実際に働いてその機能を見せてくれる場所があるそうなんです。)というのがあってじっくり眺めて。実際に私、試運転までしましたから!(何とその時の写真が『きょうりゅうのたまご』の著者紹介写真として掲載されているのです。是非見てみてくださいね。)そうして、私なりに一生懸命愛を込めて描いたのが『きょうりゅうのたまご』の中に登場するパワーショベルなんです。でもそれを見て息子が冷静にダメ出しをするんです!何か違う、と。」

それにしても、そのお話(『きょうりゅうのたまご』)はかなり面白そうですね・・・。
そんな一生懸命の取材時、一方でこんな出来事もあったそうなんです。

なかがわ:「ウィンドウの向こうの(巨大な車両達の砂を積み上げたりする)デモンストレーションをずーっと見ながら『これってさ、あの働く車たちがお菓子つくってるみたいだよね・・・。』とつぶやいたんです。そしたら横にいた編集長がガバっと起きて『それだ!』って言ったんです。それでお話をつくれという話になって『ああでしょ、こうでしょ、』なんてすぐ「おたすけこびと』のお話の原型ができちゃったんです。」
それが『おたすけこびと』が誕生する瞬間!でも・・・

なかがわ:「私絶対絵は描きたくないから!って言ったんです。それが条件。働く車に愛がある絵描きさんを探して作ってくれればいいけど、私は絶対にイヤ!そこから絵描きさんを探しているうちに白羽の矢がたったのがこちらのコヨセさん~!」

otasuke2_blog3.jpg

「そうだったんですね。編集長がガバッと起きたんですね。」と相変わらずマイペースのコヨセさんなのでした。

なかがわ:「長くなりましたけど・・・そういう訳で、先ほどの『天の声』というのがその働く車両が大好きな息子なんだというお話です。
『おたすけこびと』が出来た時、校正段階で絵を見てよだれをたらしながら『これだよこれ!おかんの絵に欠けていたのはこれなんだ』『しびれるな~』とか言っちゃって。それで、その時からコヨセさんに『息子がここがいいって言ってるよ、ここがしびれるって言ってるよ』とか時々メールしていたんです。」

―― その息子さんが太鼓判を押したのが先程のあの場面なのですね。

なかがわ
:「今回はこびと達が外に行くという設定なので、車両がどうしても小さくなっちゃうでしょ。そういう状況説明というのも大切だけど、やっぱり働く車が好きな読者には「血わき肉おどる」というページも欲しいのだ!という事なんですね。子どもって、実はそもそもこういう目線で見てるんですよね。さっと視線が近づいて『ここがこうなって、これが回って・・・』なんて。そういう意味ではとても子ども達を満足させるページになっていると思います。これは男の子ならではの感覚なのでしょうか?なかなか女性チームではわからない部分なんですよね。」
『おたすけこびと』シリーズでの「天の声」の存在は、かなり重要な様です!?



 ■ 隠れたみどころを教えてください!                         

―― 絵本ナビ読者の為に、何か隠れたみどころを教えて頂けませんか?

なかがわ:「コヨセさんの、こびと達への愛というのを感じるお話をひとつ。この子たち、今回は冬服を着ているんです!気が付きましたか?」
気が付きませんでした~
なかがわ:「前作では綿のシャツだけだったんですけど、今回はフリースの上着をきて、あたたかいカラー軍手をしているんです。ブーツも長め、中にはもこもこが付いている冬仕様です。これはね、コヨセさんの父心なんです。」

―― コヨセさんもこびと達に関して、何かありますか?

という事で、コヨセさんにもいくつか挙げてもらいました。実際に購入された方はお手許で確認しながら楽しんでくださいね!

otasuke2_blog6.jpg


☆ 18ページ、めくって19ページ目。
「前のページで転んじゃったこびとがいて、次のページではそのこびとにヘルメットを渡してあげているこびとがいます。」(細かいポイントですね。)
☆ 前作同様、服の色で仕事を分けているそうです。
「黄組み、赤組のひと」なんて気がついた小さな子もいるんだそうですよ。親子で考えてみてね。
☆ こびと達があの依頼人から荷物を預かっている場面では、ちゃんと仕事に専念しているこびと、嬉しくてはしゃいじゃっているこびとなど様々な様子が楽しいですよ。
☆ サンタさんの部屋に置いてあるマグカップに描いてあるこびとは、前作『おたすけこびと』に一度だけ登場しているらしいです!

―― サンタさんの部屋はどんなイメージで描かれたんでしょうか?

コヨセ:「寒い国の牧場的な所にある建物。外は寒そうなんだけど、中は暖かくて、というイメージですね。仕事部屋として整然としていて、棚はたくさんいるだろうな、とか考えながら。サンタさんの机の上には住所録もつんであります。」

なかがわ
:「サンタさんが着ているセーターもお洒落ですよね。コヨセさん、ニットものには愛があるんですよね。」
コヨセ:「ありますね。」
そんな所も見所かも?

―― 今回も見返し(表紙の裏の部分と、裏表紙の裏の部分)がかなり楽しい感じですね。

コヨセ:「ここには気が付きましたか?最初と最後の見返しのページは楽しいでしょう。」
なかがわ:「ここは女の子もキャー、ワーなんて言いながら楽しめるポイントですよね。この2ページだけで、子ども達はどんどん物語をつくっていくんです。絵によってどんどん世界が広がっていく、それがとっても面白いですよね。」

コヨセ:「この見返しの場面はね、作品の制作が始まって最初の頃に描きあげたんですよね。おたすけ会議に持っていって『これいいでしょ?』って言ったら、にこりともしないでチェックが始まったんです。」(一同笑)

otasuke2_blog7.jpg

なかがわ、編集者:「そんなことないですよ!最初は感動してたじゃないですか。でも、それには理由がちゃんとあるんですよ。前作『おたすけこびと』の時、コヨセさんが想像以上の数のこびとを描いてきたのでびっくりしたんです。それはいいのですが、ちょっとおかしな事になっているこびとや塗り残しがたくさん見つかったんですよ。だから、みんなでチェックを入れる作業は恒例になっていて。でも、今回は一個も間違いはなかったですね。」
前回の取材では、こんな話は一つも出なかったですよね(笑)。



 ■ 子ども達にはこの作品をどんな風楽しんでほしい?             

―― 出来上がってみて、子ども達にはどんな風に楽しんでもらいたいですか?

コヨセ:「こういう内容のものは好きなように楽しんでくれたらそれでいい、私が言葉にする必要が全くないんじゃないかと思ってます。
以前、ある写真を見せてもらったことがあるんです。男の子が、こたつの上に『おたすけこびと』を広げて座ってテレビ見ている写真、それから今度は腹ばいになってその下に『おたすけこびとのクリスマス』が広げてあるという写真。どちらも目線はテレビなんですけど、それがすごくいい写真なんです。絵本の楽しみ方の景色としてね。それでいいんじゃなないかな、その子にしか楽しめない楽しみ方があっていいんじゃないかなって思いますね。」
その男の子は、まず朝起きると『おたすけ~』を抱えて、ごはんを食べるにも何をするにも取りあえず持って行動するそうなんです。「おたすけ~」は愛されているんですね・・・。

―― それでは、絵本ナビ読者である大人の方に向けてこの作品の魅力を語るとすれば?

なかがわ:「ありふれた言い方かもしれませんが・・・やっぱり想像力なんでしょうね。子ども達が各シーンの中で起きている色んなドラマを想像できるんですよね。例えばこのシーン。

otasuke2_blog4.jpg

ある小さな男の子がね、このシーンを開いてじっと見ながら恍惚とした表情でため息をつくんですって!「ほお~」って(笑)。多分、彼には色んなことが想像できちゃうのでしょうね。単純に絵として見ると、もっと迫力あるページなんかが他にもあるんだけれど、このシーンには隙間がある。こどもがいっぱい想像できる隙間があるんです。もし、自分がこびとだったら・・・なんて、子どもたちの中ではすごい迫力で場面がせまっているのかもしれないですね。」
コヨセ:「このシーンは、全てを俯瞰(ふかん)しているんですよね。玄関先があって、小さい車がいて、小さなこびと達がいて、大きな犬がいて。そこが何が起こるのか。それを上から見下ろして。想像は尽きないかもしれませんね。」



 ■ 初めての絵本と今回の気持ちの変化                    


最後に『おたすけこびと』が絵本作品デビュー作、「おたすけこびとのクリスマス」が2作目となったコヨセさんにその心境などをお伺いしてみました。
―― 前作『おたすけこびと』が初めて手がけられた絵本だったコヨセさん、新作が出るまでに気持ちの変化などは何かございましたか?

コヨセ:「本当の事を言うと、2冊目は出ないと思っていたんです。1冊目のアイデアが秀逸すぎて。単純なことだけどスゴイ!と思っていて。こんなすごいものが2回はできないだろうなと思っていたんですよね。だから今回は、一作目を超えるものが出来るのかなぁというプレッシャーというのが結構ありました。
でも、出来上がってみると意外と好感触でほっとしているというのが本心です。読んでいる人がどう受け取るかというのは、想像できない部分もありますが、この作品を買ってくれるというのが僕の中では一つの答えとして受け取っています。そういう意味では、今はほっとしていますね。」

―― 子ども達の反応やレビューなどというのは未体験だったと思うのです。でも絵本というのは、そういう反応も含めて出来上がっていくんですよね。そういう意味では今回絵本が仕上がってからの気持ちも全然違ったのではないでしょうか?

コヨセ:「それはありますね。100%違いました。『おたすけこびと』の時は描き終わって編集の方に絵を渡した時点で終わった~と思ったんですが、今回は渡した時点で始まったという感覚でしたね。さぁどうする、どうなる、と。」

そうです、絵本ナビでの「おたすけこびとのクリスマス」はまさにこれからがスタートですね!
コヨセさんは本当に皆さんのレビューを楽しみにしてくれているんです。この絵本がより多くの子ども達に楽しんでもらえるように、皆さんで盛り上げていきましょうね。



 ■ 豪華なおまけ画像!                              


『おたすけこびと』を持っていらっしゃる方は気になっている方も多いかと思うのですが、著者紹介コーナーのお写真がとってもユニーク!

otasuke2_blog8.jpg

制作時、なかがわさんのレシピをもとにコヨセさんが編集チームと共に徳間書店さんの中でケーキを作ったそうなのです。それがなぜか「ふくらまない!」。でも何とか作ったんだという証拠写真として撮られたのがコヨセさんのお写真。それを聞いたなかがわさんがわたしもつくるわ!と言い、「同じレシピでつくってふくらみました!」とかなり得意気顔なのがなかがわさんのお写真。エピソードを聞けば聞くほど笑ってしまいます。
「まぁ、環境、道具が悪かったんですよね。」なんて、目の前で編集の方にまた慰められているコヨセさんが更に可笑しいのです。

じゃあ2巻目はどうしよう、という話になって。絵が描き終わって気が大きくなったコヨセさんが「じゃあ僕つくります!」と言って作り始めて完成したのがこちらの写真。

otasuke_4_blog1.jpg
▲今回の撮影は徳間書店さんのエレベーターホール!

otasuke_1_blog2.jpg
▲背景もその場でコヨセさんが描いております。
「これ真夏だったんですよね・・・」(なかがわさん)

著者紹介ページなのに、顔がほとんど隠れちゃってますね?
なかがわ:「これは意味が深いんです。わたしがサンタ、コヨセさんはよく働くトナカイ」
コヨセ:「あー!そうだったんだ」
なかがわ:「知らなかったの?」

段々こちらも、この絶妙の掛け合いがクセになってきてしまってます(笑)。

otasuke2_blog9.jpg

最後に記念写真をぱちり。
otasuke2_blog11.jpg otasuke2_blog10.jpg

イソザキも一緒に。なぜかポーズまで付けられて。すごい盛り上がっています。

お二人とも楽しいお時間をどうもありがとうございました。
この取材を通して、「おたすけこびと」という作品が作者にも出版社にも本当に愛されているという事がよーく伝わってきました!
ちなみに次回作は・・・気長にお待ちくださいとのことでした。

★コヨセ・ジュンジさんが絵本ナビ読者の為に素敵な直筆メッセージを描いてくださいました!
koyose_massage_blog.jpg

こどもに絵本を選ぶなら 絵本ナビ
Powered by
Movable Type 3.36