きらきらティアラ ぼうけんだいすきプリンセス
- 編集:
- 日本児童文学者協会
- 絵:
- 星乃屑 ありす
- 出版社:
- フレーベル館
絵本紹介
2025.06.19
昨日も今日も明日も雨。窓越しに外を見ては「つまんないなぁ」とため息をついて、持て余す時間をゲームや動画に費やしていたらあっという間に休日が終わって。梅雨の季節は仕方がないとわかっていても気がついたら大人だって、ついスマホ漬けになっていることがありますよね。
今日は思いきってスマホもゲームも置き、じっくりと本を読んでませんか。子どもから大人まで時間を忘れて没入できる一冊をご紹介します。
アニメも大人気の「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ、『銭天堂番外編 よどみ』はそのスピンオフ。紅子の商売敵・よどみの知られざる真の姿が明らかに……!?
『世界 魔法道具の大図鑑』は『ギリシア神話』や『イソップ寓話』、「ハリー・ポッター」シリーズなどの神話や物語、現代SFやホラーまで200冊以上の210アイテムを掲載。謎多きま魔法の世界に一歩近づけるようなワクワク感があります。
親ではない、しずさんと暮らすあお。お父さんやお母さんがいるみんなとは何がちがう? いとうみくさんの新作『あおのいえ』は、さまざまな家族のあり方があることを子どもたちに伝えます。
この季節こそ、たくさんの本と出会うチャンス。一冊の本を読みきった一日は、充実感に満ち溢れていることでしょう。
この書籍を作った人
1985年生まれ。清泉女子大学文学部日本語日本文学科卒業。公共図書館にて司書として勤務した後、私立中高一貫校に司書として勤務。2017年『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞受賞。同作は平成31年度の中学入試で最多出題となる。『ハジメテヒラク』(講談社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。その他の作品に『ポーチとノート』『雨にシュクラン』(以上講談社)、『ノレノレかるた』(毎日新聞出版)『12音のブックトーク』(あかね書房)がある。神奈川県在住。
この書籍を作った人
(戸田幸四郎 1931年−2011年)山形県尾花沢市生まれ。都市計画から店舗デザイン、グラフィックまであらゆるデザインを仕事とする。51歳の時、デザイナーから絵本作家に転向。80歳で亡くなるまで42作品を発表。そのどれもがロングセラーとなる。絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインした『あいうえおえほん』は累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている。他にも宮沢賢治・太宰治などの文に重厚な絵を描いた名作絵本集や環境をテーマにした創作絵本集など出版。静岡県熱海市には自身が建築デザインから手がけた戸田幸四郎絵本美術館がある。
この書籍を作った人
神奈川県に生まれる。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。作品に『かあちゃん取扱説明書』『アポリア―あしたの風―』(共に童心社)「車夫」シリーズ(小峰書店)『カーネーション』(くもん出版)『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)『トリガー』(ポプラ社)など作品多数。
出版社からの内容紹介
銭天堂の店主、紅子の商売敵「よどみ」のスピンオフ作品。
案内役は怪童、よどみの知られざる来歴があきらかになる。
内容は3部構成で、よどみが「たたりめ堂」を開店する以前のエピソード、紅子との「駄菓子対決」時のエピソード、そして、天獄園にスカウトされてからのエピソード、全6話を収録。
「からからカステラ」
終戦から成りあがった男の屋敷に入り込むよどみ。
「棚ぼたもち」
高度成長期を舞台に、お針子の女性によどみが近づく……。
「あやつり人形焼き」
息子の人生を支配しようとする母親によどみは目をつける。
「よどみの試行錯誤」
よどみがお客にふりまわされる!? 「引きさきイカ」誕生の逸話。
「新しい店」
よどみは天獄園で「新たたりめ堂」を開店しようとするが……。
「天獄園」グランプリ
天獄園主催のコンテストを前に、よどみは衣装係の少女と出会う。
この書籍を作った人
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞受賞。これまでの作品に『送り人の娘』『火鍛冶の娘』『盗角妖伝』『ゆうれい猫ふくこさん』『魂を追う者たち』「はんぴらり」シリーズ、「鬼ヶ辻にあやかしあり」シリーズ、「ふしぎ駄菓子屋」シリーズなどがある。
この書籍を作った人
福岡県生まれ。モバイル事業を中心とした会社で、アプリ制作、コンテンツ制作、サイト運営に携わる。2011年にフリーデザイナーとして独立。現在は、イラスト制作などで、活躍の場を広げている。絵本作品に『2ひきのすてきなおくりもの』文/廣嶋玲子(教育画劇)がある。
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本・物語を手がける。おもな訳書に『魔女学校の一年生』『まいごのまいごのアルフィーくん』『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『コロちゃんはどこ?』『せかいのひとびと』など多数。
この書籍を作った人
1974年、イタリア、ピエモンテ州生まれ。児童文学作家。高校時代より短篇の創作をはじめ、15日間で書きあげたという『La Strada del Guerriero(戦士の道)』で1998年にデビュー。以降、数々のベストセラーを世に送り出す。謎解き冒険ファンタジーである『ユリシーズ・ムーア』シリーズ(学研プラス)は、世界数十か国で翻訳されている。『コミック密売人』(岩波書店)で2012年度バンカレッリーノ賞受賞。
この書籍を作った人
マンガ家・イラストレーターのほか、衣装デザイナー・ミュージカルのセットデザイナー、おもちゃ作家など多彩な顔を持つ。
この書籍を作った人
1983年生まれ。イタリアを代表するイラストレーターの1人。2011年より4回にわたりボローニャ国際児童図書展に入選している。受賞多数。
この書籍を作った人
富山県生まれ。北里大学薬学部薬学科卒。SF&ファンタジー評論家。日本SF作家クラブ会員。『女性状無意識(テクノガイネーシス) 女性SF論序説』(勁草書房)で第15回日本SF大賞受賞。著書に『聖母エヴァンゲリオン A new millennialist perspective on the daughters of Eve』(マガジンハウス)、『星のカギ、魔法の小箱 小谷真理のファンタジー&SF案内』(中央公論新社)など。監修に『ファンタジー世界用語事典』(辰巳出版)がある。
この書籍を作った人
上智大学文学部史学科卒業。幼いころより、美術や文芸を通じて異文化にあこがれ、大学ではイタリア・ルネサンス期の文化史を専攻。「想いと文化」を伝える翻訳者をめざしている。デビュー作は『世界 魔法道具の大図鑑』(西村書店)。
文/竹原雅子 編集/木村春子