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2025年6月 新刊&おすすめ絵本

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2025.06.19

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雨の日にじっくり読みたい児童書(2025年6月 新刊&おすすめ絵本)

目次

昨日も今日も明日も雨。窓越しに外を見ては「つまんないなぁ」とため息をついて、持て余す時間をゲームや動画に費やしていたらあっという間に休日が終わって。梅雨の季節は仕方がないとわかっていても気がついたら大人だって、ついスマホ漬けになっていることがありますよね。

今日は思いきってスマホもゲームも置き、じっくりと本を読んでませんか。子どもから大人まで時間を忘れて没入できる一冊をご紹介します。
アニメも大人気の「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ、『銭天堂番外編 よどみ』はそのスピンオフ。紅子の商売敵・よどみの知られざる真の姿が明らかに……!?
『世界 魔法道具の大図鑑』は『ギリシア神話』や『イソップ寓話』、「ハリー・ポッター」シリーズなどの神話や物語、現代SFやホラーまで200冊以上の210アイテムを掲載。謎多きま魔法の世界に一歩近づけるようなワクワク感があります。
親ではない、しずさんと暮らすあお。お父さんやお母さんがいるみんなとは何がちがう? いとうみくさんの新作『あおのいえ』は、さまざまな家族のあり方があることを子どもたちに伝えます。

この季節こそ、たくさんの本と出会うチャンス。一冊の本を読みきった一日は、充実感に満ち溢れていることでしょう。

冒険が大好きな5人のプリンセスのおはなしが詰まった短篇集『きらきらティアラ ぼうけんだいすきプリンセス』ストーリーテラーはおしゃれでかわいいプリンセスきらら!

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周囲に嫌われないように過ごす中1の初奈。ある日、本に書かれていた方法を試したら別の中学生の女の子に入れ替わってしまい……『12音のブックトーク』

  • 12音のブックトーク

    出版社からの内容紹介

    中学一年生の初奈は、周囲に嫌われないようにネコをかぶって過ごしている。窮屈さを感じていたある日、『ことだまメイト』に書かれていた「12音で同じ願い事を書くと入れ替わる」という方法を試してみと、柚菜という別の中学生の女の子に入れ替わってしまい、入れ替わりの謎を解くうちに思わぬ秘密をしることに……。「本」にこめられた思いを中心にしながら、「言葉」にまつわる願いや思いを瑞々しくポジティブにつづった、傑作青春物語。

この書籍を作った人

こまつ あやこ

こまつ あやこ

1985年生まれ。清泉女子大学文学部日本語日本文学科卒業。公共図書館にて司書として勤務した後、私立中高一貫校に司書として勤務。2017年『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞受賞。同作は平成31年度の中学入試で最多出題となる。『ハジメテヒラク』(講談社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。その他の作品に『ポーチとノート』『雨にシュクラン』(以上講談社)、『ノレノレかるた』(毎日新聞出版)『12音のブックトーク』(あかね書房)がある。神奈川県在住。

走れ!走れ!速く!友情の美しさ、信じることの尊さを伝える太宰治の名作世界に惹き込む、戸田幸四郎さんのシンプルで力強い『走れメロス』

  • 走れメロス

    出版社からの内容紹介

    戸田幸四郎の名作絵本シリーズ。太宰治の名作の世界が、見事に描かれています。

    友のために命を懸けて走り続けるメロス。太宰の切れ味鋭い文体、力強い絵が物語の世界をより魅力的に彩ります。力強い油絵と手に汗にぎる展開は、読む者をぐいぐいと引き込んでいきます。

    何度読んでもおもしろく、気持ちのいい名作。友情の美しさ、信頼の尊さが爽やかに伝わります。小さな子どもたちには難しい表現もありますが、絵の力が想像力を広げ、理解を助けてくれます。大人になっても胸に残る、これぞ名作です。

「戸田幸四郎の名作絵本」シリーズ

この書籍を作った人

とだ こうしろう

とだ こうしろう

(戸田幸四郎 1931年−2011年)山形県尾花沢市生まれ。都市計画から店舗デザイン、グラフィックまであらゆるデザインを仕事とする。51歳の時、デザイナーから絵本作家に転向。80歳で亡くなるまで42作品を発表。そのどれもがロングセラーとなる。絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインした『あいうえおえほん』は累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている。他にも宮沢賢治・太宰治などの文に重厚な絵を描いた名作絵本集や環境をテーマにした創作絵本集など出版。静岡県熱海市には自身が建築デザインから手がけた戸田幸四郎絵本美術館がある。

ほとんどの子にはお父さんとお母さんがいる。でもぼくんちはーー親ではない人と暮らす少年を通し多様な家族の在り方を問いかける『あおのいえ』

  • あおのいえ

    出版社からの内容紹介

    「あおくんちって、なんかふくざつだね」ぼくは、ともだちのおねえさんに言われたことを、しずさんに伝えた。しずさんは「そうね、人と人がいっしょにくらすって、ふくざつなことなのよ」といった。「つまり、かんたんじゃないってことね。かんたんじゃないことってわかりにくいでしょ」「ぼくんちは、わかりにくいってこと?」まあそうねと、しずさんはつぶやいた。「たぶん、クラスのほとんどの子のうちには、おとうさんとおかあさんがいるでしょ」「うん」「あおは、そうじゃない」??みんなとちがうって、いけないことなの? 
    さまざまな家族のあり方を描き続ける、いとうみくの新作。

この書籍を作った人

いとう みく

いとう みく

神奈川県に生まれる。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。作品に『かあちゃん取扱説明書』『アポリア―あしたの風―』(共に童心社)「車夫」シリーズ(小峰書店)『カーネーション』(くもん出版)『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)『トリガー』(ポプラ社)など作品多数。

なぜ、たたりめ堂を開店したのか?ーー紅子の商売敵・よどみの知られざるエピソード全6話!『銭天堂番外編 よどみ』大人気「銭天堂」シリーズのスピンオフ

  • 銭天堂番外編 よどみ

    出版社からの内容紹介

    銭天堂の店主、紅子の商売敵「よどみ」のスピンオフ作品。
    案内役は怪童、よどみの知られざる来歴があきらかになる。
    内容は3部構成で、よどみが「たたりめ堂」を開店する以前のエピソード、紅子との「駄菓子対決」時のエピソード、そして、天獄園にスカウトされてからのエピソード、全6話を収録。

    「からからカステラ」
    終戦から成りあがった男の屋敷に入り込むよどみ。

    「棚ぼたもち」
    高度成長期を舞台に、お針子の女性によどみが近づく……。

    「あやつり人形焼き」
    息子の人生を支配しようとする母親によどみは目をつける。

    「よどみの試行錯誤」
    よどみがお客にふりまわされる!? 「引きさきイカ」誕生の逸話。

    「新しい店」
    よどみは天獄園で「新たたりめ堂」を開店しようとするが……。

    「天獄園」グランプリ 
    天獄園主催のコンテストを前に、よどみは衣装係の少女と出会う。

「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ

この書籍を作った人

廣嶋 玲子

廣嶋 玲子

神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞受賞。これまでの作品に『送り人の娘』『火鍛冶の娘』『盗角妖伝』『ゆうれい猫ふくこさん』『魂を追う者たち』「はんぴらり」シリーズ、「鬼ヶ辻にあやかしあり」シリーズ、「ふしぎ駄菓子屋」シリーズなどがある。

この書籍を作った人

jyajya

jyajya

福岡県生まれ。モバイル事業を中心とした会社で、アプリ制作、コンテンツ制作、サイト運営に携わる。2011年にフリーデザイナーとして独立。現在は、イラスト制作などで、活躍の場を広げている。絵本作品に『2ひきのすてきなおくりもの』文/廣嶋玲子(教育画劇)がある。

ほうきを折ったり行事を台無しにしたり、一生懸命なのに失敗ばかりのミルドレッド・ハブルは学校一の落ちこぼれと言われ……『ミルドレッドの魔女学校 魔女学校の一年生』

  • ミルドレッドの魔女学校 魔女学校の一年生

    出版社からの内容紹介

    カックル先生の魔女学校に、とんでもない生徒が入学しました。何事にも一生けんめいなのに、なぜか失敗ばかりしてしまうミルドレッド・ハブル。入学そうそう、「学校一の落ちこぼれ魔女」と言われてしまいます。ほうきは折るし、まじない薬はめちゃくちゃ。大切な行事もだいなしにしてしまい、とうとう学校を逃げ出しますが……。テレビドラマにもなった人気作が、新装版で登場です。

「ミルドレッドの魔女学校」シリーズ

この書籍を作った人

松川 真弓

松川 真弓

翻訳家。英米の絵本・物語を手がける。おもな訳書に『魔女学校の一年生』『まいごのまいごのアルフィーくん』『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『コロちゃんはどこ?』『せかいのひとびと』など多数。

『ギリシア神話』から「ハリー・ポッター」「ナルニア国」シリーズまで200以上の物語に登場する不思議な道具210アイテム!『世界 魔法道具の大図鑑』

この書籍を作った人

ピエルドメニコ・バッカラリオ

ピエルドメニコ・バッカラリオ

1974年、イタリア、ピエモンテ州生まれ。児童文学作家。高校時代より短篇の創作をはじめ、15日間で書きあげたという『La Strada del Guerriero(戦士の道)』で1998年にデビュー。以降、数々のベストセラーを世に送り出す。謎解き冒険ファンタジーである『ユリシーズ・ムーア』シリーズ(学研プラス)は、世界数十か国で翻訳されている。『コミック密売人』(岩波書店)で2012年度バンカレッリーノ賞受賞。

この書籍を作った人

ヤコポ・オリヴィエーリ

ヤコポ・オリヴィエーリ

マンガ家・イラストレーターのほか、衣装デザイナー・ミュージカルのセットデザイナー、おもちゃ作家など多彩な顔を持つ。

この書籍を作った人

マルコ・ソーマ

マルコ・ソーマ

1983年生まれ。イタリアを代表するイラストレーターの1人。2011年より4回にわたりボローニャ国際児童図書展に入選している。受賞多数。

この書籍を作った人

小谷 真理

小谷 真理

富山県生まれ。北里大学薬学部薬学科卒。SF&ファンタジー評論家。日本SF作家クラブ会員。『女性状無意識(テクノガイネーシス) 女性SF論序説』(勁草書房)で第15回日本SF大賞受賞。著書に『聖母エヴァンゲリオン A new millennialist perspective on the daughters of Eve』(マガジンハウス)、『星のカギ、魔法の小箱 小谷真理のファンタジー&SF案内』(中央公論新社)など。監修に『ファンタジー世界用語事典』(辰巳出版)がある。

この書籍を作った人

山崎 瑞花

山崎 瑞花

上智大学文学部史学科卒業。幼いころより、美術や文芸を通じて異文化にあこがれ、大学ではイタリア・ルネサンス期の文化史を専攻。「想いと文化」を伝える翻訳者をめざしている。デビュー作は『世界 魔法道具の大図鑑』(西村書店)。

紹介動画公開中

文/竹原雅子 編集/木村春子

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