「鳥の巣」ってつくれるの?
本書を見て、まずそのことにびっくり。
でもこの本を参考にしながら、鳥の気持ちになって、巣の材料をよーく観察して、つくってみたら……?
どうやら鳥の生態が身近になり、自然の不思議さ、おもしろさがより深く感じられるみたいなのです。
親子でやってみたくなりませんか?
絵本作家・鈴木まもるさんは「鳥の巣研究家」でもあり、その活動は『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』『ぼくの鳥の巣コレクション』『鳥の巣みつけた』『日本の鳥の巣図鑑 全259』など、たくさんの作品になっています。
中でも本書は、子ども向けに「どうやって鳥の巣をつくるか」について、図解でわかりやすく描いた絵本です。
冒頭で「なぜ鳥は鳥の巣をつくるようになったのか?」と恐竜時代の話からはじまっていることに、再びびっくり。
「巣は家ではなく、卵とヒナが安心して育つことができるお母さんのお腹の中のような場所」という言葉に納得しちゃいます。
さて、具体的な巣のつくり方では、おわん型、大きいおわん型、さら型など形によって材料やつくる方法が描かれています。
左ページで鳥がつくるときのつくり方、右ページで「やってみよう!」と工作の図解が描かれているのがおもしろいのです。左右を見比べながらつくってみたくなりますよ。
「鳥の巣をつくろう」と思ったことはなくても、「巣箱ってどうやってつくるのかな」と興味をもったことはありませんか?
本書には巣箱の作り方についても描かれていて、寸法とともに板の切り出し方から設置の仕方までわかりやすく描かれています。
庭に巣箱を設置したり、鳥の巣を工作で作ってみたりするだけで、鳥がぐっと身近になりそう!
豊富なイラストと、要所に写真が取り入れられた組み合わせは、カラフルでわくわくします。
生き物に興味をもつ年齢の子どもたちにぜひ手渡してあげたい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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鈴木まもる先生の大人気のワークショップが絵本になりました!
枯れ草や紙など身近にあるもので、鳥の巣を作ってみよう。
枯れ草を適当にキュッキュッとまとめて、おわんのような形にして、卵も作って入れると、ほら、完成!
ついでに鳥さんも作ってのせちゃおう。
と〜っても簡単なのに、クリスマスリースのような素敵な飾り物になります。
鳥の巣は、それぞれの鳥が子供を安心して育てるために工夫して、いろいろな形が出来上がっています。
そんな鳥の気持ちを想像しながら巣を作ってみると、鳥や巣のことをもっと知りたくなりますよ。
身近な素材で、短時間でできる、新しい工作として、幼稚園や学校の活動にもおススメです。
夏休みの自由研究にも!
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