世の中には、自分にははっきり見えていても、ほかのひとにはそうじゃないことがあるみたい、と知ったわっこちゃん。それってちょっとかなしかったから、ずっとだれにもいわないでいた。けれどそれを覆すできごとが……。
編集者コメント
自分がはっきりと感じたことを、否定されたり揶揄されたり無視されたりすることで、自分の感覚を疑ったり自信を無くしたり封印してしまうことがある。経験の少ないこどもであればなおさら、その傷は深い。それでも、その全てを更新してしまうような出会いや出来事に、ひとは前を向ける。見過ごしてしまうような喜怒哀楽を、薫くみこが細やかに鋭くそしてやさしくすくい上げ、繊細でけれど芯の強い絵でかわかみたかこが応えた作品。
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