動物園や水族館でカピバラを見たことがあるでしょうか? チクチクした硬い毛に覆われたずんぐりむっくりとした体。のんびりとした表情がなんとも愛らしく、癒し系として大人気のキャラクターです。
こちらは、そんな子どもから大人まで多くの人に愛されるカピバラの魅力がギュッと詰まった1冊。「わたしはカピバラです」というつぶやきからはじまり、カピバラのマイペースで穏やかな生活が語られます。「シンプルなせいかつがすき」「なかまといるのがすき」「とおりすぎるせかいをみているのがすき」そこにはゆっくりとした時間が流れていて、ページをめくるたびに穏やかな気持ちにさせてくれます。
作者のミケーラ・ファブリさんは、イタリア生まれの作家さん。この初めての絵本作品で、2018年「ボローニャ国際絵本原画展」に入選されました。シンプルなイラストの中に優しさや温もり、クスッと笑えるユーモアが散りばめられています。
表紙には、木の上にとまったことりを見つめるカピバラの姿があります。カピバラはある日ことりと出会って、見つめあっただけで分かり合えたそう。そんな親友のことりとのやりとりにもほっこりしますよ。大人にもおすすめの作品。ぜひ手にとって、ゆったりとした世界に癒されてくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
続きを読む