歴史は司馬遼太郎では語れない
近代日本が踏み込んだ
日清戦争(1894年)からの50年戦争。
知ることが認識になる
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〈日清戦争〉は単なる〈戦争の記憶〉の一つである。しかしそれ以上でもある。近代日本が最初に取り組んだ対外戦争だから。首相伊藤博文や外相陸奥宗光は何を考えて、戦争に踏み切ったのか。日本の軍隊は外国でどのように戦ったのか。本書はそこには焦点をあてず、長いスパンで日本の戦争を捉え直す第T部、日清戦争を受けとめた国民を考察した第U部、日清戦後の日本を述べた第V部の構成とした。その意味では本書はいわゆる〈司馬史観〉への反論である。(「プロローグ」より抜粋)
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