◆第三句集
一生に一句の一念寒昴
この一念はまだまだ残照となってはおらず、
十分な気概をお持ちであると、この句集から感じられます。
次の句集の上梓は、是非「白寿」の時を期待します。
(跋より・岡部恒田)
序句・鈴木直充
◆自選十句
戦争と平和に生きて秋思かな
初めての手製の雑煮亡き妻に
新暦めくるや厚き未知の日々
杖と医を頼りの卒寿あたたかし
満帆の帆引き船ゆく雲の峰
夕蛍いまは望まぬ不老不死
秋の雲旧居近くの駅仰ぐ
また一日いのち賜る秋の朝
老い独り一間を城に年の暮
残照や故郷遠く涅槃西風
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