『木曜手帖』とともに歩み続けてきた著者の、子ども心溢れる第一詩集。
表題作含む43篇を収載。
「こどもの心を持ち続け、それを生かした作品を書いてきた作者は、あちこちにきらっとした表現をみせてくれています。」
(宮中雲子「ヒメぱせりさんの詩集に寄せて」より)
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七色の折りヅル
白色の折り紙を 七色に染めて
ツルを折る
一羽 二羽・・・七羽折る
海にのみこまれちゃった母さんに届け
と
七色七羽の折りヅルを海に流す
小さく生まれる波に 乗っかって
進むかと思えば 戻ってくる
次に来る波にも 乗れないで
浜にとどまって ゆれているツル
一羽でもいいから 届いてよ
七色に染めた 折りヅルたちよ
わたしの想いよ
しぶきが 陽の光をうけて
虹が 空中に生まれる
「お母さん!」
――「七色の折りヅル」より
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