イギリスのある屋敷にフィリアス・フォッグという男が住んでいました。彼は立派な紳士で、金持ちでしたが、変わり者で有名でした。
彼は高級な革新クラブの一員で、友人もおらず、たった一人で暮らしていました。
今日は新しい召使が来る日です。召使いは三十才くらいのフランス人の青年で名前はパスパルトゥーと言います。
フォッグ氏はパスパルトゥーに会うなり「一八七二年十月二日水曜日の午前十一時二十九分から、君は私の召使だ」そう言うと、いすから立ち上がり、そのまま部屋を出ていきました。そして、パスパルトゥーは、屋敷に一人残されてしまったのです。
フォッグ氏は屋敷を出たあと、革新クラブに向かいました。仲間たちとカードをしながら、銀行に泥棒が入った話をしていました。泥棒はまだ捕まっていない状態で、一部の人は「長くは逃げられない」と考えていますが、別の人は「世界は広いから逃げられるかもしれない」と考えていました。
そこでフォッグ氏は「むかし、世界は広かったけれども今は広くない、わたしなら八十日間で世界一周できる。」と言い切りました。 そして、八十日間で世界一周できるがどうか、仲間たちとかけをしたのです。
フォッグはそのかけのために、新しい召使いのパスパルトゥーと急遽世界一周の旅に出かけたのでした。
一方、警察あてに、フォッグが銀行泥棒だという電報が届きました。革新クラブ会員の写真からフォッグの顔写真を見た刑事は、泥棒の顔と似ていることに気付き、フォッグが間違いなく銀行泥棒だと考えました。
そして、世界一周と嘘をついてフォッグは逃走しようとしてるのではないかと警察は疑います。
付けねらう刑事、知らずに世界一周をするフォッグの冒険物語。
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