『砂男』は、有名なドイツの作家、作曲家、画家として活躍したE.T.A.ホフマンによる、短編小説。
学生ナターナエルが幼児期から怖れていた砂男の影におびえ、しだいに理性を蝕まれていく様を描くグロテスクな物語である。
少年時代の主人公ナターナエルは、自分が気にかかっている恐ろしい「砂男」のことについて幼なじみのロタールに手紙を送る。幼い頃に母親などから、眠らない子供の目玉を奪っていくという「砂男」が実在することを恐れている。
その後、ナターナエルは父のもとを訪れる不気味な老弁護士コッペリウスを目にするたびに、彼こそが砂男に違いないと確信していく。ある日コッペリウスが父のもとを訪れたとき、父の書斎で謎の爆発が起り、父は焼死、コッペリウスは行方不明になる。
そしてナターナエルが青年となり、彼の下宿先にコッペリウスにそっくりの気圧計売りのコッポラが現れ、そのことがナタナエルを悩ませ始め…。
続きを読む