遣欧使節団の船に奴隷として売り飛ばされたたものの、知り合いの神父の計らいで料理人として同行する15歳の少年シロウ。いっしょにさらわれた幼なじみのハナを探し出して連れ戻そうとする強い責任感に突き動かされる15歳の少年シロウの苦悩と喜びが、中川なをみさんの手によって臨場感あふれるスペクタクルドラマとして描かれています。
故郷の豊後(大分)の国の平和な生活から、長崎港からポルトガルのリスボンまでの2年半の厳しい船旅で、ハナを探し出したかと思えば、また離れ離れに。そしてリスボンでの再会、帰国の準備にかかる二人…。読み始めてまもなく、国を超え、数奇な運命に翻弄されながらも、自力で自分の運命を切り拓いていった少年と少女を固唾をのんで見守っていることでしょう。
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