異なる環境に育ちながらともに山に魅せられ、エベレストの頂上に世界ではじめて立つ夢をかなえたエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ。登山家や探検家についての児童書はすでにいくつも出版されていますが、本書はふたりのはじめての伝記絵本です。
それぞれの生い立ちから登頂成功までの軌跡はもちろんのこと、登頂失敗の歴史、かかわる人びとの努力、そしてふたりのその後の人生についても、魅力的なイラストと生き生きしたことばで描かれています。なかでも、関係した人びとをピラミッドの形で表したイラストからは、エベレスト登頂というひとつの目的がいかに多くの人にささえられていたのかが伝わってきます。
本書はまた、エベレスト登頂に必要な装備や起こる可能性のある危険、シェルパに伝わるなぞの生きものイエティについて紹介し、ゆたかな知識を楽しく得られる工夫もされています。
ヒラリーとテンジンの冒険を手に汗にぎり見守りながら、目的を達成するためにはあきらめずに一歩ずつ努力することの大切さを教えてくれる一冊です。
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