美しいフォーム、芸術的なバッティングや流し打ち、華麗な守備、壮麗なグラウンド……。野球をみている際、我々はたびたびこうした感想を聴くことも、言うこともあるだろう。しかし、なぜ我々は野球に「美しさ」を見出すのだろうか。そもそも、スポーツにおける「美」とは何を指すのか。本書は、野球というスポーツが持つ独特の美的価値を多角的に論じる試みである。野球は文化であり、芸術であり、「筋書きのないドラマ」である。一球一球に込められた戦略性、選手の動作に表れる技術の洗練、そして球場という舞台で展開される試合??これらすべてが野球の美学を構成している。それは単なる勝敗を超えた、より豊かで深い野球体験、スポーツ視聴・観戦体験への扉を開くことになるはずである。
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