「ドドンガドン カッカ
ドドンガドン カッカ」
うさぎちゃんの夢はおまつりに行くこと。遠くで響く太鼓の音をききながら「今年こそおまつりに行きたい」と思うのに、やっぱりちょっと怖いのです。
そんな時、突然池から現れたのがかっぱちゃん。びっくりして腰を抜かすうさぎちゃんをおんぶして、おまつりまで連れてきてしまいます。その上かっぱちゃんたら、自分の頭に乗せていたお皿をうさぎちゃんに渡すと、ひとりでおまつりの中に入っていってしまいます。大きな音、大勢の人、心が追いつかなくて、ブルブル震えながら涙を流すうさぎちゃん。でも……。
憧れているけど、怖い。怖いけど、気になって仕方がない。小さな世界から知らない世界へ一歩踏み出そうとする時、震えるほどに恐怖を感じてしまう。うさぎちゃんの体の中では、二つの気持ちがいったりきたり。そんなうさぎちゃんの背中を無邪気にぽーんと叩いて前に押し出してしまうのが、かっぱちゃんの存在。ふたりのやりとりは、かなり「ヘンテコ」。それでも少しずつうさぎちゃんの震えはとまり、楽しい気持ちが生まれてきます。
「こわい」の先に、あるものは?
なんだか不思議な展開にとまどいながら、いつの間にかすっかりおまつりのアッパーな雰囲気にのまれてしまうこの絵本。作者は『きょうはマラカスのひ』(福音館書店)や『チキカングー』(こぐま社)など、その独特の世界観で多くの人を魅了し続けている人気絵本作家・樋勝朋巳さん。確かに「こわい」って、そんなに単純なものではないのかもしれません。その気持ちを優しく包みこみながら、一歩前に進む大切さを丁寧に、そしてユーモラスに描きだします。子どもはもちろん、大人の心にも刺さりそうな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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「こわい」の先に、あるものは?
勇気に寄り添う、樋勝朋巳のヘンテコワールド!
心の機微をユーモラスに描く人気絵本作家・樋勝朋巳が、
おまつりを舞台に、新しい世界へ踏み出す勇気を描きます。
<あらすじ>
おまつりに あこがれているけれど、「こわい」と おびえる うさぎちゃん。
そこに いきなり かっぱちゃんが あらわれて、うさぎちゃんを おまつりに つれていきました!
そこには おおぜいのひとが いて、むかしから つたわる おんがくが なりひびいています。
こわいけど きになる??。うさぎちゃんは、おまつりを たのしめるかな?
心をくすぐる「ヘンテコ」がいっぱい!
クスッと笑顔になる、樋勝朋巳ワールド全開の一冊。
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