2011年東日本大震災の中で故吉成洋拍(よしなり ひろはく)さんが実際に経験した「豚汁とおばあちゃんのエピソード」を中心に、小学生くらいの子どもたちにわかりやすく絵本で語ります。
東日本大震災の直後、福島県に住む吉成さんは炊き出しを行います。
そのときに、「わたしは家も流されて何もなくなってしまった。豚汁くらい、大盛りにしてくれ」と言ったおばあさんがいました。
それを聞いて「1人だけ大盛りにはできない」と困った吉成さんは、炊き出しの列に向かって「おばあちゃん、家が流されちゃったんだって!豚汁大盛りにしてあげてもいい?」と聞きます。
すると、誰もが「いいよー!」と大きな返事をしてくれたのです。
それをきっかけに、吉成さんはお互い様とはどういうことか、誰かに親切にしたり、されたりすることはどういうことかを考えるようになりました。
そこで生まれたのが本書で紹介される「おたがいさまチケット」です。
SNSの発達で、人と人との関係が希薄になっていると言われている現代で、お互い様ってどういうことだろう?
と、話し合えるきっかけ作りにもなる絵本です。
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