様々なルーツをもつ家族が暮らす6階建ての黄色いアパート〈エントラーダ〉。そこに住む11歳から13歳の子どもたちの日常を描く12編の連作短編集です。
特筆すべきは、世界中の国や地域にルーツをもつ12人のアメリカ人作家が物語を分担して書いている点(日本語訳も、12人の訳者が担当しています)。この作品を企画した団体の「すべての読者が、1冊の本の中に自分を見つけることができる世界をめざす」という理念がこの1冊に反映されています。
また、登場人物たちのルーツと切っても切りはなせない世界中の料理がたくさん登場するのも、この小説の魅力の一つ。人と人とをつなぐ大事なエッセンスになっています。
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