胸が締めつけられる。鼓動が速まる。理由もなく涙があふれる??そんな瞬間、私たちは決まって「言葉にならない」と口にする。そのとき、身体は言葉より先に答えを出している。
本書は、音楽と脳を専門とする著者が「感動」という最もあいまいで、最も普遍的な体験の正体を最新科学で解き明かす。
内臓、行動、そして「腹が立つ」「頭にくる」といった言葉に宿るメタファー――感動が立ち上がる三つの経路を解き明かし、AIとの対比から、人間だけが持つ「感動」のメカニズムを浮かび上がらせる。
【目次】
第一章 感動は身体のどこで起きているのか
――ボディ・マップという方法
第二章 内臓から起こる感動
――「胸」で感じる音楽、「腹」で感じる音楽
第三章 行動から起こる感動
――悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか
第四章 概念から起こる感動
――「頭にくる」「むかつく」「腹が立つ」の違い
第五章 AIは感動するのか
――身体と言語をめぐって
第六章 科学では語りえない感動
――人はなぜ下手な歌にすら感極まるのか
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