このシリーズは中3の娘とハマっている1冊です。
この世界は『物語の世界』なので、“物語はこうあるべき”“物語のお姫様はこうあるべき”みたいな法則が常に付きまわっていているのですが、
このシリーズの主人公たちは、そういう定義からはみだしちゃったキャラクターたちなので、はじけていて、面白いのです。
1冊1冊に定義として、あるいは例として、知人&友人として登場する物語の1編1編は、昔から世界中で語り継がれてきている有名な昔話や物語です。
このシリーズを読んでいて、一番楽しいのは、ストーリーのどこにそうした物語が描かれているか見つけ出す楽しさです!
ちなみに3巻で娘は2,3個しか分からなかったといっていましたが、私はかなりたくさん見つけましたよ。(v^^v)
3巻目の本書で、主人公は、今までお姫様らしくない姫(1・2巻の主人公)シモリーンを理解し、良き友人として手助けしてくれていた魔女・モーウェン。
彼女ものっけから、「魔女らしくない」という苦情を受けてしまいます。
色々なキャラクターが登場してくる世帯数の多いお話ですが、
それぞれのキャラクターたちが非常に色濃い味を出してくれているので、洋物の物語は登場人物を覚えるのが大変で…。という人にも、比較的楽に覚えられると思います。
今回、うちの子と一番ウケたのは、ドラゴンの王・カズールのお茶目な行動。
『魔法の森』を我が物にしようとたくらむ魔法使い軍団のリーダーを、怒りのあまり「かっとなって、つい」食べてしまったの。と、告白するシーン。
ぜひ、多くの昔話や物語が好きな人たちに味わってもらいたい楽しいシリーズです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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