―数年前まで振り飛車党のエース戦法は中飛車が大多数であったと思う。しかし、いつしか居飛車側の対策が充実し作戦負けも増えてしまう。三間飛車、四間飛車の人気にも圧倒され中飛車を指す人は少なくなってしまった―
本書の冒頭、冨田四段はこう切り出します。
ゴキゲン中飛車の思想を受け継ぎ、一手の利を生かすことで猛威を振るった先手中飛車。
しかし、将棋AIは振り飛車より居飛車を評価する傾向にあります。冨田四段の言う通り、現在では勝ちにくくなっているのでしょうか。
本書では先手中飛車の5つの主要戦型、@後手超速、A△6四銀型、B左美濃、C△5四歩型、D一直線穴熊を解説。中飛車劣勢の変化も妥協なく紹介しています。
先手中飛車はどこに行くのか。
徹底した研究から導かれる結論を見届けてください。
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