アンパンマンの作者やなせたかしが弟・千尋との思い出を綴った幼物語。
- 泣ける
インタビュー
<PR>
2021.08.05
教育界のカリスマ・佐藤亮子さんご推薦の学習図鑑「角川の集める図鑑GET!」。豊かな知育・教育実践が日本中で注目をあつめている佐藤亮子さんに「GET!」シリーズの魅力と学習に役立つヒントを教えていただきました。
豊かな四季があり、春夏秋冬それぞれ多様で特有の動植物が存在している日本も、最近は、地球温暖化の影響を受け様相が変わってきています。「春」が短く、「夏」は酷暑、「秋」は味わう暇もなく去り、「冬」は記録的な積雪というニュースが頻繁に聞かれるようになりました。このような気候変動は日本だけにとどまらず世界中で心配な状況になってきています。大災害を引き起こす原因にもなり、これからの未来を生きていく子どもたちは、より大きな問題に直面することは間違いありません。日本をはじめ世界の自然の豊かさと素晴らしさを子どもたちに伝え、人類で総力を結集して地球を全力で守らなければならないと思います。
「角川の進める図鑑 GET!」シリーズは、『動物』『昆虫』『恐竜』の3冊で創刊されました。大きな特徴は、分類別ではなく生息地別(恐竜は時代別、生息地別)で章立てされていることです。中をじっくり読んでみると、すべての生き物が、それぞれ生きやすいところで生きているのは大事な理由があるのがわかります。だから、その生きている場所を人間が勝手に変えてしまうことは許されないことなのです。まず、「知る」ことの大切さはいうまでもありませんが、このシリーズは、その知識を発展させて生態だけではなく、地理や生息環境や生き物同士の関連性に目を向けさせ、生き物たちがどのように進化してきたか、環境破壊によってどれだけ存続が危ぶまれているかという視点にまで導いてくれます。
『動物』図鑑には、はじめて出会う動物もたくさん出てきますが、たくさんの詳細な説明やシリーズを通して登場するダーウィン博士や3人の子どもたちの質問などに答えながら理解を深めることができるように作られており、楽しく知識を増やすことができます。この図鑑の最後に掲載されている『絶滅した動物 集まれ!』のページを見て悲しく思った子どもたちは、これ以上の絶滅を避けることの大切さを実感できることでしょう。
『昆虫』図鑑を開いてみると、昆虫の多様性に驚かされます。世界にいる生物種の半分以上は昆虫で、知られているもので100万種以上、実際に存在する種数は500万種とも1000万種ともいわれています。小さな存在の昆虫が地球上でこんなにも多くの場所で我々人間と生きているのは何とも素敵なことです。いろいろな世界一の昆虫が大集合しているページもありますが、子どもたちは大人になってどこかで会えるといいなあと想像するのではないでしょうか。
最近、特に解明が進んだ恐竜ですが、『恐竜』図鑑では最新の情報を知ることができます。恐竜が生きていた時代はあまりにもはるか昔なので、地球上の大陸は今の形ではありませんでした。恐竜が住んでいた陸地は、少しずつ移動して形が変わっていったので、生息地域別で説明してくれるこの図鑑はわかりやすいですね。動物も昆虫も恐竜も自分が住みやすいところが大好きなので、住んでいる場所を知ると生き物の特徴がよくわかります。恐竜も、大きな体であちらこちらと移動したようです。図鑑の写真を見ていると、この時代をちょっとのぞいている気分になりますね。しかし、今の時代、恐竜は一匹もいませんからすべて絶滅してしまったのだと思うと、何億年も地球上を闊歩していたのに何ともいえず物悲しい気持ちになりますが、それも恐竜の魅力の一つでしょう。生きとし生けるものの運命を感じてしまいます。
未来を生きる子どもたちには、豊かな地球を守ってほしいと心から思います。そのためには、まず、今の時代をよく知ること。現在の状況を改善し、いかにしてより良い方向に進めるかを考えることができる子どもに育ってほしいですね。
地球の過去と現在、そして人間とともに生きる生き物を深く具体的に知ることのできる「角川の集める図鑑 GET!」シリーズは、探求学習の助けに最適です。思考は、会話とともに深まりますから、親子でページをめくりながら、楽しく大いに盛り上がっていただきたいと思います。
この人にインタビューしました
大分県出身。津田塾大学卒業。大分県内の私立高校で英語教師として勤務。結婚後、夫の勤務先の奈良県に移り、専業主婦に。長男、次男、三男、長女の4人の子どもを育てる。長男、次男、三男は灘中学・高等学校を経て、東京大学理科三類に進学。長女は洛南中学・高等学校を経て東京大学理科三類に進学。現在、長男と次男、三男は医師として活躍。長女は東京大学医学部の学生。その育児法、教育法に注目が集まり、進学塾の浜学園のアドバイザーをつとめながら、子育てや勉強、受験をテーマに全国で講演を行う。著書に『「灘→東大理III」3兄弟の母が教える中学受験勉強法』(KADOKAWA)、『佐藤ママの子育てバイブル』(朝日新聞出版)、『頭のいい子に育てる3歳までにぜったいやるべき幼児教育』(東洋経済新報社)、『我が家はこうして読解力をつけました』(くもん出版)ほか多数。