やきいも どーん
- 作・絵:
- 杉原やす
- 出版社:
- ひかりのくに
『わごむ いえでする』に続く2作目は、迫力ある「やきいも」のお話。
やきいものあったかさ、とろける蜜のような甘さが伝わる、心が満たされる絵本です。
制作方法や使用している画材、作品についてなど、杉原やすさんにたっぷりとお話をうかがいました。
この書籍を作った人
熊本県在住、四児の母。書店勤務時代の読み聞かせ体験から絵本の世界に魅了され「絵本作家になる!」と決意。デビュー作は『オムライスかあちゃん』(リーブル出版)。『わごむいえでする』(ひかりのくに)で第10回有田川絵本コンクール優秀賞受賞。
*今回は迫力満点なやきいもが主人公ですが、どのようにしてこのお話ができましたか?
以前、子どもの幼稚園で読み聞かせボランティアをしていました。秋は面白いおいもの絵本がたくさんあるので、いつもワクワクしながら本棚を探すんですが、そのうち私も描きたくなってきて。鹿児島出身で、今住んでる場所も名産がおいもなんです。これは運命だ、描かねばなるまい!と(笑)。おかけで、やきいもの魅力を再発見できました。今ではすっかり推しです。
*本作はどのような方法で制作されましたか?
初めてアクリルガッシュで描いてみました。これまでは水彩絵の具で描いていたのですが、やきいもどんの「こってり」「どっしり」を表すために挑戦してみたら、楽しくて楽しくて。下書きをほぼしません。ささっと当たりを付けたら一気に描く!私の場合、下書きをすると絵に元気がなくなってしまうので、一期一会な勢いを大事にしています。