おとうさんがおとうさんになった日
- 作:
- 長野 ヒデ子
- 出版社:
- 童心社
絵本紹介
2021.08.30
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、1900万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。そんな2021年8月のニューフェイスを、読者の声と共に紹介します。
じーん……となりました
娘はもうすぐお姉さんになるので、赤ちゃんが出てくる絵本を読んだのですが、じ〜ん……と心が熱くなりました。
自分が産まれたとき、みんながどんな想いで見守ったのか、娘に伝わったと思います。それにもうじき産まれる弟か妹を優しい気持ちで迎えることができるだろうとも思います。それが当たり前すぎて、普段の生活の中で忘れがちな家族のありがたさを思い出させてくれるパパにとってもすばらしい絵本です。
(NARIGEさん 30代・パパ)
お父さんの自覚
この絵本はお父さんにおすすめの絵本です!
2人の子どもたちの生まれた時の回想と3人目の子どもが生まれる様子を描いたものですが、お父さんの感動が伝わってくる素晴らしい作品です。
生むお母さんの姿がまぶしく見えたり、自分の顔に赤ちゃんが似ててくすぐったかったり、お風呂に初めて入れた時にこの先どんなことがあっても守ってあげなくちゃと思ったり……。僕も娘が生まれた時を思い出し、とても共感できる内容です。そして、自分自身これを読むと、お父さんのしての自覚が湧いてきます。
「おとうさんがおとうさんになった日は」のことをこれからも忘れずに育児を楽しんでいきたいです。幼稚園の父親参観でお父さんたちに向けて読み聞かせしたいと思います。
(かっぴーさん 30代・せんせい)
おとうさんが「おとうさんがおとうさんになった日」を読んだ日
二人の子どもを助産院で産み、三人目の子どもを妊娠。漠然と家で赤ちゃんを迎えられたら楽しいかなと思いながら過ごしていました。
「自宅出産?うーん」と夫に難色を示され、反対されてまですることではないし、と思っていたのですが、赤ちゃんを迎える二人の息子のために買った二冊の本が、幸せなお産のきっかけになりました。
毎晩の読み聞かせのときに、この本を持って父ちゃんのところに行ってくれた次男。そして一生懸命聞いていた長男、誰より一生懸命読んでくれた夫。三人は息を潜めるようにーまるで自分たちの物語を追うかのようにー本を読み進めていき、最終頁の幸せなお母さんを見て本を閉じて、夫の一言。
「三人目の赤ちゃん、家で迎えようか」
そう、「決心した」のです。
この本のおかげで、日常のなかで赤ちゃんを迎えるという当たり前だけど当たり前ではない、幸せなお産を経験することができました。日常のなかで陣痛が来て、おばあちゃんが駆けつけてくれて、大好きな助産婦さんたちが来てくれて。ぼくたちも大活躍して、みんなの赤ちゃんを迎える。この本の通りの幸せな経験でした。
夫曰く、「これはおれの絵本かもしれない」とのことです。
しかし納得していないのは、次男。なぜ自分に該当する二番目の子が女の子なのか、それが気に入らない様子です(笑)。それくらい、わが家には大切な一冊となりました。隣で眠る小さな小さな三男に、この本を読んで、生まれたときの話をみんなでしてあげるのが楽しみです。
(ayukojapanさん 30代・ママ)
この書籍を作った人
絵本作家。絵本創作に紙芝居、イラストレーションなどの創作の仕事やエッセイや翻訳も。代表的な作品に「とうさんかあさん」(石風社/絵本日本賞文部大臣賞受賞)「おかあさんがおかあさんになった日」(童心社/サンケイ児童出版文化賞受賞)、「せとうちたいこさん・デパートいきタイ」(童心社/日本絵本賞受賞)、紙芝居に「ねこのたいそう」(童心社)など。