皆さん、お子さんに絵本の読み聞かせはされていますか? 「どんな本を読んだらいいか分からなくて……」「忙しくて、なかなか時間が作れない……」という方も多いと思います。でも、「1日5分の読み聞かせで勉強ができる子に?!」「東大に合格した子の親は、よく読み聞かせをしていた」と聞くと、やっぱり読み聞かせをした方がいいかな……と思うのではないでしょうか? 今回、ご紹介するのは、「受験プロ」として様々なメソッドを開発している、教育環境設定コンサルタント・松永暢史さんの『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』(すばる舎)です。松永さんが提唱する「一音一音ハッキリ読み」とはどんなものか、日本語了解能力を高めるためにオススメの「音に良い」絵本とはなにか……。絵本の新たな可能性を感じるインタビューです。
東大生の多くが幼少期、絵本の読み聞かせをたくさんしてもらっていた――。読解力は学力の基盤であり、それを培うのが読書。地頭が作られる10歳くらいまでに、どれだけの本を読んだか。読んでもらったか。幼少期の読書体験がその後の学力に大きく影響を及ぼす。 効果的な読み聞かせの方法、どういう本が良いのか、どうしたら子どもが本好きになるのか。また、本を読むことがどれだけ国語力ひいては学力全体を伸ばすことになるのか……。「受験のプロ」として、読書の大切さをおりにふれ力説する著者が、具体的に解説します。〈読むだけで頭が良くなる〉厳選本145冊も紹介!
●「日本語了解能力」が飛躍的にアップする「一音一音ハッキリ読み」ってなに?
教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんは長年、子どもたちの教育に関わっている中で、小さいうちから、親が熱心に働きかけることで、将来の学力をアップさせる基礎を作る手段として、「読み聞かせ」を推奨してきました。

●学力向上に欠かせない力!
・語彙力 ・文章理解力 ・思考力 ・集中力 ・表現力

東大生の親に行ったアンケートでは、みなさん共通して、わが子が小さい頃「読み聞かせ」を熱心に行っていたそうです。

「一音一音ハッキリ読み」で読書習慣をつけることで、日本語を用いて、物事を理解、表現する「日本語了解能力」が身につき、国語だけでなくすべての教科に対応できる学力がつくのだそうです。
いかがでしたか? 日本語了解能力が身につく読み聞かせ方法について、興味を持った方も多いのではないでしょうか?
……でも、
松永暢史さんがどのような経緯でこの「一音一音ハッキリ読み」を提唱するに至ったのか。「一音一音ハッキリ読み」に向いている絵本の見つけ方とは……? など、より詳しいおはなしを伺いました。