絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  「アクティビティブック」シリーズmpi竹村社長 大江パトリシアさん 中村麻里さん インタビュー

金沢で英語教室 English Squareを主宰、JALT学会※などで発表も多数ある、中村麻里さんへは、メールインタビューさせていただきました!

※JALT学会…全国語学教育学会(The Japan Association for Language Teaching=JALT:ジャルト)。日本における語学教育の向上を目指す専門家からなる学術団体。


中村麻里さん

Q. アクティビティブックのワークを、「ことばをまなぼう」「かんがえよう」「つくろう」「あそぼう」の4つのカテゴリに分けた理由を教えてください。

A.子どもたちはこれからグローバル化やAIの発達がますます進む社会で生きていかなければなりません。そんな世界では「21世紀型スキルの4つのC」(Communication:コミュニケーション、Critical Thinking: 批判的思考力、Creativity:創造力、Collaboration: 協働)が必要と言われています。この枠組みを、英語学習とアクティビティブックの対象年齢(幼児〜小学低学年)にあわせてアレンジして4つのカテゴリを作りました。

Q.それぞれのカテゴリのアクティビティの内容はどのように決めたのでしょうか?

A.15年ほどにわたって、絵本を中心としたカリキュラムで幼児や小学生のコミュニケーション力やクリエイティビティを育む英語指導にあたってきました。ですので、絵本の執筆や親子向け絵本イベントの経験が豊富なパトリシア先生と一緒に絵本を出発点としたアクティビティを考えるのは、とてもわくわくする経験で、次々と考えが浮かんできました!「4つのC」のCollaboration(協働)そのものですね。
子どもたちは考えることや自分のアイディアを形にして伝えることが大好きですので、とくに「かんがえよう」「つくろう」のアクティビティは教室での子どもたちの様子が大いに参考になりました。わたしにとっては、どんな活動にもとても素直に反応してくれる教室の子どもたちが一番の「先生」なんです。 幼い子どもたちの活動は準備やお片付けに手間がかかりがちなのですが、「つくろう」のアクティビティは、保護者さまや先生がたの準備やお片付けも楽なように作ってありますので気楽にお使いいただけると思います。


Q.アクティビティブック制作で一番大切にされたことは何ですか?

A.子どもたちが自由な発想やクリエイティビティを伸び伸びと発揮できるようなアクティビティを提供することです。答えがひとつではない活動がたくさんつまっています。それと同時に、自由な表現のために必要な英語を「まなぼう」のパートでわかりやすく提示すること、耳から言葉を覚えることが得意な子どもたちのために音声を提供することや、同じことばにいろいろな角度から何度もふれて、楽しみながらしっかりと英語を身に着けられるような構成にすることを心がけました。
子どもたちにぜひ覚えてほしい単語やフレーズの発音やイントネーションはアプリで簡単にお聴きいただくことができます。

Q.オリジナル絵本・アクティビティブックへの子どもたちの反応で印象に残っていることがあれば教えてください。

A. ストーリーはもちろん、CDの音源が素晴らしく、みんなmpiオリジナル絵本が大好きです!子どもたちは面白いストーリーだと、あっという間に英語をまるごと覚えてしまいますね。わたしが、うっかり読み間違えて、子どもたちが言い直してくれることもあるんですよ。
アクティビティブックも今年から使い始めましたが、子どもたちの独創性にいつも感動します。そして、どの子も自分の考えを一生懸命伝えようとして、その過程でどんどん英語の幅を広げていっています。それに幼い子たちはとっても優しくて、ボードゲームではお友だちを助けてあげたり、集めたカードを分けてあげたりする素敵な姿もよく見られます。手前みそですが、このアクティビティブックには、ひとりひとりのお子さんの魅力を引き出す力があると思います。


Q.英語を教えていらっしゃる中で、最近感じていること、変わったと思うことなどがあれば教えてください。

A.子どもたちはいつの時代も、個性的で好奇心に満ちあふれクリエイティブです。とくにお友達との遊びや自然の中での楽しみをたくさん経験している子たちは伸び伸びしていて、英語学習でも自主性を見事に発揮します。時々、忙しすぎて疲れている様子の子どもたちに出会うことは残念ですね。どの子も、自分の興味のおもむくままに、ゆったりと過ごす時間を持てるといいなと思います。
保護者さまは、お子さんの英語学習にとても熱心で、親子で英語絵本の読み聞かせや歌を楽しんでいるかたも多いですね。そんな風に家族で楽しく英語に触れておられる姿はとっても素敵です!将来を心配して「早く上達を」と焦るのではなく、その時々のお子さんの興味に合わせながら、ゆったりと英語の時間を共有していただければと思います。

Q. 絵本ナビ読者へ、オリジナル絵本・アクティビティブックシリーズをどのように楽しんでほしいか、メッセージをお願いします。

A. お母さま、お父さまも、ストーリーの世界や絵本のアクティビティをお子さんと一緒に楽しんでいただければうれしいです。気がついたこと、感じたこと、考えたことなどは、もちろん日本語で楽しく語り合ってくださいね。教室の保護者さまにはいつも「おうちでは、正しく、よりも、楽しく!」とお伝えしています。みなさんも、ぜひ、ときにはお子さんといっしょに間違え、笑いながら、英語の世界を探索してくださいね。

中村麻里
English Square

www.crossroad.jp/es/

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アクティビティブックを使った お教室レポート!

小学校1年生の子どもたちが集まったクラスにお邪魔しました!
英語歴が1年以上の子やまだ数か月という子も。

「教室の中で話していいのは英語だけ」というお約束。みんなで英語で挨拶と自己紹介をしてから授業のスタートです。
今日使われたテキストは、オリジナル絵本『Benji-Little Bear’s Underwear Scare-』と『Benji-Little Bear’s Underwear Scare- Activity Book』。 外に遊びに行きたいこぐまのベンジーが、家族に、外に遊びに行こうと “Can we go outside and play?” と誘います。でも、みんなそれぞれ忙しそう。何をしているのかな? というおはなしです。


最初に先生が絵本を読みます。次にDVDを観ながら、みんなでおはなしの流れを確認します。 DVDの音声に合わせて、子どもたちが大きな声でテキストを読み上げています。 “Aunt Amy! Can we go outside and play?” “I’m busy, Benji. I’m watching TV. Go ask your dad.” ちょっと長い文章もDVDに合わせてすらすら。


みんなで絵本を見ながらの音読は、DVDと同じリズムで英語が口から飛び出します。
そのあとは、絵本の登場人物になって、絵本の会話を再現。 お芝居みたいで、とても楽しい雰囲気。みんなすっかり絵本のキャラクターになりきっています!


次にアクティビティブックで、関連する言葉を覚えます。ステッカーを貼ったり、みんな夢中です。
最後に、絵本に出てきた言葉を応用して、今度はみんなの前で自分のことばで発表します。
“Can we go outside and play?” “Sorry, I’m very busy. I’m cleaning!”

驚いたのは、子どもたちがみんなとても自然に英語を話すこと! 英語で答えるのにもじもじする、ということがありません。
授業という雰囲気がなく、いきいきと楽しそうなのが、印象的でした。
授業中の冗談だって英語! 元気な男の子がふざけて、“Can we go outside and play?”廊下を指さして言うと、先生が、“No, we are very busy now!”と、今日お勉強したフレーズをちゃんと使って会話をしていました。

mpi English School 本部校
https://www.mpi-j.co.jp/school/



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児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載
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竹村千栄子(たけむらちえこ)

  • (株)mpi松香フォニックス 代表取締役社長

大江パトリシア(おおえぱとりしあ)

  • イギリス、ケント州出身。日本の英語教育に従事するかたわら、数多くの紙芝居と絵本を創作。著書に『Peter the Lonely Pineapple』 『Blue Mouse, Yellow Mouse』 『Lily and the Moon』などがある。英会話を教えていて、英語の先生のためのワークショップを開催しながら、ナレーションの活動や子どものイベントなどもしている。

中村麻里(なかむらまり)

  • 金沢市にて高レベル指導の英会話教室イングリッシュ・スクエアを主宰。幼児から高校生の英語指導にあたるかたわら教材、辞書や絵本の執筆、全国での講演にたずさわり、21世紀型スキルを伸ばす指導法の普及につとめている。イギリス・アストン大学TEYL(Teaching English to Young Learners)学科修士課程修了。JALT学会Best of JALT受賞。
    著書にA Trip to Grandma's House (共著:mpi松香フォニックス) 、mpi絵本アクティビティブック・シリーズ(共著:mpi松香フォニックス)、Lily and the Moon (共著:ELF Learning)、 ドラえもんはじめての英語辞典(共著:小学館) 、Phonics Farm (Macmillan) などがある。

作品紹介

A Trip to Grandma’s House アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Milkshake Shake アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
The Balloon Animals アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Five Little Ducks アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Can We Be Friends? アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Goody Goody Gumdrops! アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Benji -Little Bear’s Underwear Scare- アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Where’s Sam? アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
Jack and Zak アクティビティブック
著:Patricia Daly Oe 中村 麻里
出版社:mpi松香フォニックス
A Trip to Grandma’s House (CD付き絵本)
文:Patricia Daly Oe Mari Nakamura
イラスト:Chiiko Watanabe
出版社:mpi松香フォニックス
Milkshake Shake (CD付き絵本)
文:Patricia Daly Oe Mari Nakamura
イラスト:Yoshiaki Ikebe
出版社:mpi松香フォニックス
The Balloon Animals (CD付き絵本)
文:Papa Moo
イラスト:Atsushi Matsubayashi
出版社:mpi松香フォニックス
Five Little Ducks (CD付き絵本)
文:Papa Moo
イラスト:イケベ ヨシアキ
出版社:mpi松香フォニックス
Can We Be Friends? (CD付き絵本)
文:Patricia Daly Oe Mari Nakamura
イラスト:Fumie Maejima
出版社:mpi松香フォニックス
Goody Goody Gumdrops!(CD付き絵本)
文:Papa Moo
イラスト:Mei Matsuoka
出版社:mpi松香フォニックス
Benji -Little Bear’s Underwear Scare- (CD付き絵本)
文:Papa Moo
イラスト:Yoshiaki Ikebe
出版社:mpi松香フォニックス
Where’s Sam? (CD付き絵本)
文:Papa Moo
イラスト:Atsushi Matsubayashi
出版社:mpi松香フォニックス
Jack and Zak (CD付き絵本)
文:Papa Moo
イラスト:Mei Matsuoka
出版社:mpi松香フォニックス
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