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《スペシャルコンテンツ》インタビュー

2009.08.05

なばたとしたかさん
絵本『こびとづかん』 

一覧を見る

どんどん広がる「こびと」の世界。

─── そして続刊『みんなのこびと』では、全国から寄せられたコビト目撃情報満載。意外と身近にいる事もわかります。

「『こびとづかん』はコビトを発見する話です。描き終わった後、今度は発見した後の事を描きたいなぁと思いました。『みんなのこびと』はこびとを見つけた時の対処の方法をコビト博士が教えてくれる、という形になりました。こちらはコビトがいる、という前提から始まっている内容ですね。」

コビトの意外な生息場所や、出会ってしまった時の子ども達の表情がみどころ。一冊目の『こびとづかん』とは視点が変化している、という部分もとても面白いのです。

発見したり、捕まえたりしたら、今度はその生態を知りたい!当然沸き起こってくる好奇心の流れを受け止めてくれるように更に登場したのが『こびと大百科』。立体版のこびとの登場です。
「大百科」の名にふさわしく、更に細かいこびとの生態情報を写真を交えて教えてくれます!一見おふざけの様にも思えますが、かなり真剣につくられています。

─── 実際の図鑑のつくりにあまりに忠実のためか・・・子ども達ののめり込み方が半端じゃありませんね。

「サイン会などに出向くと、すでにぼろぼろになっている『こびと大百科』を持ってくるこびと博士の様な子も結構いるんです。僕がサインでこびとの絵を書き始めた瞬間に「カクレモモジリでしょ。」「またリトルハナガシラだよ!」なんてマニアックな突っ込みも(笑)。」

イベントとして、学校の校庭でみんなで「こびと探し」をした事もあるそうです。バケツやロープまで引っ張り出してきたりして。子どもの集中力というのは・・・あきれる程スゴイのです。

なばたとしたかさん なばたとしたかさん
サインを描いて頂きました!何のコビトでしょう・・・きっと小さなコビト博士に見せたら即答です。

「こんな本が読みたかった!」と思いながらつくった。

とにかくこの「こびと」シリーズ、想像力を刺激される本なのです。
一冊目、二冊目・・・と、順を追っていくとどんどんはまっていってしまうのがまた凄いところ。
それはなばたさんご自身が純粋に面白がってつくっているからなのでしょう。

「こんな本が自分の小学生の頃あったら毎晩読んでいるんだろうな・・・。」
本を見ながらそうつぶやくなばたさんの言葉が象徴しているようです。
子どもの頃から未知の生物や架空の生物が大好きだったなばたさんが「こういう本が子どもの頃読みたかった」という思いでつくられたこれらの絵本。子ども達が共感してしまうのも納得なのです。どうやらこんな所にみんなを夢中にさせてしまう秘密の鍵があるようですね。

そんななばたさん。本業はイラストレーターで、特に絵本だけにこだわっている訳ではないそうです。

「絵本は表現方法のひとつ。面白そうな事があればどんどん実現していきたいと思っています。」

でも「今度は、ふとコビトと一緒に住むことになってしまったらどうするか、何て内容も描きたいなぁ。」などつぶやいておりましたので「こびと」シリーズはまだ続くようですよ。安心安心。

最後に絵本ナビ読者に向けて!

まずは子ども達へ・・・

「子ども達には、とにかく楽しんでほしい、面白がってほしい一心です。プラスアルファとして命の大切さ、自然の大切さを感じとってもらえれば嬉しいです。」

大人の方には・・・

「表紙で判断して敬遠されている方もいるかもしれませんが、読んでいるうちにコビトが可愛く見えてくると思います!」

そしてママにも・・・

「家のトイレのトイレットペーパーを三角折にして子どもに「コビトがやったのかなぁ。」と言ったら凄く喜んでくれて・・・なんてお母さんの声も頂いています。こんな風に親子で楽しんでもらえたら僕としては最高です。」

直筆メッセージを描いてくださいました!!
直筆メッセージ
熟れた桃が大好きな○○○モモ○○ですね!(『こびと大百科』で探してね)

ありがとうございました!
記念撮影

なばたとしたかさんのHP>>>
こびとづかん公式サイト>>>
こちらもご覧になってみてくださいね。

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なばたとしたか

  • 1977年、石川県生まれ。2002年、GEISAI-3毎日新聞スカウト賞受賞、2003年、毎日新聞「weeklyくりくり」に作品を連載。『美人とは何か?』(中村うさぎ著/文芸社刊)で挿画を担当。テレビ番組のマスコットキャラクターも手掛けている。初の絵本『こびとづかん』、続編の『みんなのこびと』(長崎出版刊)は大きな反響を呼び、子どもから大人まで幅広い層で人気を集めている。


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