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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  突撃レポート  >  加藤休ミさん 絵本『ともだちやま』発売記念展「初登り 平成二十四年」に行ってきました!

《スペシャルコンテンツ》突撃レポート

2012.01.25

加藤休ミさん 絵本『ともだちやま』発売記念展
「初登り 平成二十四年」に行ってきました!

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2012年1月下旬に発売予定の絵本『ともだちやま』に先駆けて、作者の加藤休ミさん原画展(絵本『ともだちやま』発売記念展(2012/1/7〜1/22))が開催されているということでお邪魔してきました!

ともだちやま

ともだちやま
作:加藤 休ミ
出版社:ビリケン出版

きょうは なにして あそぼうかな。
たかいやまに、ぎざぎざやま、
そして、べたべたぐにゃぐにゃのやま。
やま、やま、やま。そうだ、やまで あそぼう。

山と遊ぶ少年の姿をいきいきと描いた加藤休ミのはじめての創作絵本。
迫力満点の山満載!
スケールの大きい絵本です。

ギャラリーに入ると、壁一面にはずらりと並んだ迫力の原画の数々!
圧倒されていると、こんな可愛い看板が迎えてくれました。

「ともだちやま」。
ともだちやまって一体なんでしょう?
この絵を見る限り、確かに山ととっても仲良しに見えますが…。

山に飛びついたり、ぶら下がったり。
はたまた滑り下りたり、抱きついたり!

男の子が自由に大胆に、そしてびっくりするような方法で山と気持ち良さそうに遊んでいる絵が飾られています。

色鮮やかで独特の質感。そして男の子の表情もとっても豊かで惹きつけられます。

こちらが作者の加藤休ミさん!
とっても気持ち良さそうに山と遊んでいますね。

「そうなんです!これは小さい頃からの願望。
山を見ると、飛び込んでみたいと思ったりしませんでしたか?」

確かに、遠くから見える形のきれいな山を見ると、そんな事を思ったことがあるような…わかる、わかる。
それにしても大胆!そのまま絵本になってしまうなんて。

帯には、エベレストにも登頂経験のある写真家の石川直樹さんの言葉。

―― 最もレベルの高い登山の形。
山は挑戦したり征服したりするものじゃない。こんな風に山とつきあえたらいいなあ。――

そんな風に言わしめてしまう加藤さんの絵、とにかく自由奔放で大迫力なのです。

色鮮やかで、でもよく見ると引っかいた様な模様も入っていて、不思議な質感。何重にも色が重なっているように見えるけど、絵の具とはちょっと違うみたい。どんな素材を使って描いているのでしょう?

「これです。」

そう言ってみせてくれたのは…
懐かしの“クレヨン”、そして“クレパス”!!
これで全て描いているんですか!?

「これがベストなんです!
もう、ずっとサクラのクレヨンとクレパス。
以前は色の種類がもっと沢山あったのに、今は大分減ってしまったのが残念で。
いつか私のオリジナルの色として復活してくれたら…なんて思っているんです。」

こちらの焼いた秋刀魚の絵も、全部同じ素材!
クレヨンで塗りこんで、その上をニスで塗って。
乾いてきたら色を画面上で混ぜたり、カッターで削ったり…かなり独特な画法のようです。
思わず真剣に聞き入ってしまいます(笑)。
加藤さん、以前に築地で「魚展」という展覧会を開催したこともあるそうで、そのまるで写真の様に生々しく描かれている魚が大きな話題となったこともあるそうです。
加藤休ミのお魚ギャラリー>>>

ギャラリーの奥には、こんな立体版の「ともだちやま」も!
頭を自由に乗っけて「ともだちやま」を体験して欲しい…とふわふわのオブジェも作っていました。

この『ともだちやま』が創作絵本としては初めての作品になるという加藤休ミさん。とにかく描くのが楽しくてしょうがない…という様子で話される姿がとっても印象的でした。その独特な感性が今後どう進化していくのか、ますます楽しみになってきました。

最後に加藤さんから絵本ナビの皆さんに一言お願いします!
「きみも、山とともだちやまになろう!」
ありがとうございました。

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加藤 休ミ(かとうやすみ)

  • 1976年、北海道生まれ。
    クレヨンとクレパスを用い、ノスタルジックな風景画やリアルな食べ物の絵を描く。書籍の挿画を手掛ける一方、展覧会等で作品を発表。
    2010年、築地で開催された展覧会「魚展」が好評を博し、長期開催となった。
    絵本の挿画に『キムチの絵本』(チョン・デソン・編 農山漁村文化協会)、『ももたろう』(山下明生・文 あかね書房)がある。
    『ともだちやま』(ビリケン出版)が第11回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞作をもとに新たに描き下ろしたもので、自作の絵本としては初めてとなる。


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