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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

連載

【連載】児童文学作家 廣嶋玲子のふしぎな世界

偕成社 小峰書店 静山社 理論社 講談社

2020/09/03

【連載】第4回『かみさまのベビーシッター』 幸介くん&ボンテン様インタビュー

【連載】第4回『かみさまのベビーシッター』 幸介くん&ボンテン様インタビュー




インタビューに答えてくれたのはこの方!
幸介&ボンテン様

幸介…福引で「かみさまの卵」を当てた男の子。食事にお風呂に…メインのお世話係。願いは、犬や猫と暮らすこと。

ボンテン…かみさま。生まれたばかりのいわば赤ちゃん。かまってもらうのが大好き。かまってくれないと…ご機嫌ななめ!




●幸介くんへの質問!
――商店街の福引きで特賞の「かみさまのたまご」を当てた幸介くん。家に持ち帰ってたまごから「ボンテン」と名乗るぬいぐるみのような生き物が生まれた時、どう思いましたか?

うわ、なんだろ、これって思いました。神さまって、もっとえらくて、りっぱな姿をしていると思ってたから。

―― ボンテン様は甘えん坊で、ご飯を食べさせたり、おふろにいれてあげたり、トイレを手伝ったり、また遊びや読み聞かせまで! まるで子育てをしているかのような毎日ですね。ボンテン様との暮らしはどうですか?

最初は、神さまってこんなにお世話しないといけないの?って、いやになることもあったけど、今は平気。大変は大変だけど、楽しいです。

―― なでなでやだっこが大好きなボンテン様。どうやら幸介くんにだけ甘えん坊のようですが、うれしいですか?

かわいいなって思うときもあるけど……朝、おしりを顔にくっつけてくるのはやめてほしいです。おしりなでなでしてぇって。

―― 今ではボンテン様の寝床になった「どうでも箱」。どうでもいいものをとりあえず放りこんで一か月に一回、中身を整理するなど片付けに役立っていた箱だとのこと。すごくいいアイディアですね。他にもなにか生活の中で工夫していることはありますか?

ぼくはやってないけど、お母さんが冷蔵庫の中に大きなタッパーを入れています。ちょっとだけあまった野菜とか、全部それに入れて、いっぱいになると、それを使って、カレーを作るんです。残り物のどうでもカレー。

―― ボンテン様は、お願いごとをきいてくれるようですが……かなえてくれる方法が思いもよらない形で、幸介くんと同じように驚く読者の子どもたちも多そうです。でもそこから幸介くんはどんなことを感じましたか?

最初はおどろいたけど……あ、たしかに神さまって、そういうものかもしれないって思いました。自分たちが努力しないと、神さまも力を出せないものなんだって。
●ボンテン様への質問!
―― ボンテン様は、全身もふもふの白い毛がはえていて、丸くて赤いしっぽがあるなんて、とってもかわいいですね! 幸介くんによくだっこしてもらっているようですが……もし私もボンテン様にお会いできたら、だっこしても良いですか?

もちろんよいぞよ。ちなみに、われはおなかとおしりをなでなでされるのが好きじゃ。

―― ボンテン様は、毎日幸介くんに遊んでもらったり読み聞かせもしてもらっているのですね! どんなお話がお好きですか?

わくわくするものがよいのぅ。こわいのは苦手じゃ。『三枚のお札』に出てくる山姥なぞ、おそろしくてたまらぬ。

―― ボンテン様がお留守番をするとき、幸介くんはいつも「お菓子を買ってきてあげる」と言っていますね。どのごほうびが一番嬉しいですか?

それはもちろん、チョコじゃ! ミルクチョコが一番のごほうびじゃ!

―― はじめてボンテン様が幸介くんのお父さんに会った時、お父さんはつれない様子でしたよね。それなのになぜお父さんのことが好きだと思ったのですか?

ちゃんと神というものを理解している人間だと、わかったからじゃ。われ、そういう人間はえらいと思う。

―― ボンテン様は願いを叶えてくれる一方で、叶えられない願いもあるようですね。どんな願いだと叶えたいと思ってくれるのでしょうか。

どうしても叶えたくて努力したけれど、人間の力ではあと一歩およばぬ願い。そういうのはぜひとも叶えてやりたいのぅ。

―― ボンテン様がいないおうちにも福がくるようにするには、どんなことを心掛けていたら良いですか?

ふふ。それは運というものじゃのぅ。

かみさまのベビーシッター かみさまのベビーシッター」 著:廣嶋 玲子
絵:木村 いこ
出版社:理論社

商店街の福引で幸介が当てたのは、特賞の「かみさまの卵」。周りの人にうらやましがられる中、半信半疑で家に連れてかえると、やがてほんとうにかみさまの誕生を迎えます。幸介とお母さんは、お願いごとがかない放題かも!と大喜び。いっしょに欲望のまま願望をぶつけるべく、いわば赤んぼうで手間がかかる、かみさまのお世話に明け暮れます。お父さんだけは、あまり興味がないようです。……さて、神のご加護はあるのでしょうか?


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