思春期の入り口に立つ頃に読んでもらいたい、この3冊
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「絵本ナビ×岩波少年文庫名作フェア」開催中!絵本ナビ編集部 2016/12/27 思春期の入り口に立つ頃に読んでもらいたい、この3冊
大人になってから読んでいても、いつの間にか少年少女だったあの頃の気持ちになって感動してしまう…という作品があります。素直に物語の世界に入り込んでしまうのが一番の楽しみ方だからなのでしょう。 思春期前後特有の繊細な心の動きを描いているこれらの物語。今、まさに子どもと大人の狭間を生きている彼らが読めば、どんな感想を持つのでしょうか。大人から見れば、そんな時代に作品に出会えることがうらやましい限りなのです。
● トムは真夜中の庭で
トムは真夜中に古時計が13も時を打つのを聞き、昼間はなかったはずの庭園に誘いだされて、ヴィクトリア時代の少女と友だちになります。歴史と幻想が織りなす傑作ファンタジー。
![]() 全ての悩める少年・少女たちへ 小学校高学年だったか、中学生だったか…。とにかく、10代のはじめ頃に読んで、すごく面白い! と思った本。 大人になってから読み返してみても、まだ色あせない面白さがありました。 この物語は、いわゆる「タイムトラベルもののファンタジー」です。 妖精や魔法使いは出てきませんが、魔法の道具ともいえる古ぼけた柱時計と、月の光に導かれて、主人公の少年トムは、現代(といっても、書かれたのが昭和33年なので、それなりに古臭さはありますが…)と、ヴィクトリア朝時代を行ったり来たりします。 そして、そこで出会った少女と、友情を育み…ああ、ここから先は、実際に読んでみてください。一見、ささやかだけれど、心温まるラストは、実際に読んだことがある人だけのものです。 イギリスの地名や、植物に関する知識があるとより楽しめますが、なくても十分面白いと思います。 子ども(小学校高学年〜中学生くらい)にこそ読んでもらいたい本ですが、大人が読んでも十分楽しめます。 (ねこなさん 30代・その他の方 )
● クローディアの秘密
少女クローディアは,弟をさそって家出をします.ゆくさきはニューヨークのメトロポリタン美術館.2人は,ミケランジェロ作とされる天使の像にひきつけられ,その謎を解こうとします. ![]() 世の中があっと驚くような秘密を、あなただけが知っていたとしたら、どうしますか? それは、どんなにワクワクすることでしょう。 優等生でいることにも、家の中でがまんしてばかりなのも、うんざり! もうすぐ12歳になるクローディアは家出をすることにしました。相棒は弟のジェイミー。彼はお金をためる驚くべき才能があるのです。 家出したあとの隠れ場所にクローディアが選んだのは、なんと、ニューヨークにあるメトロポリタン美術館です! ふたりは守衛の目をごまかしながら、スリルに満ちた生活を始めます――。 想像してみてください。大きな美術館が自分の部屋になるなんて、まるで夢のよう。本の巻頭についているメトロポリタン美術館の見取り図を見ると、ワクワクします。国宝級の絵や展示品も見放題です。とは言っても、隠れ住んでいるふたりには、苦労がたくさんあります。常に守衛さんに見つからないように気をつけなくてはなりませんし、食べ物を手に入れるのも一苦労。おふろや洗濯も難題です。次々と降りかかってくる予想外のできごとを、ふたりはどうやって切り抜けていくのでしょうか? そして、物語の最大の謎、美術館に展示された美しい天使の彫像は、ミケランジェロ作かそうでないか――大人の専門家がよってたかって調べてわからないことが、はたして子どもにわかるのでしょうか? 彫像に魅了されたクローディアは、真正面から謎に取り組み、調べはじめます。知らないことを学ぶって、すごく楽しくて、しんどいことなんですよね。この過程は、まるでミステリーを読んでいるみたいにスリリング。そして、彼女の行動力と努力に、大きな拍手をおくりたくなります。情熱と創造への心からの敬意は、時や年齢を超えて人の気持ちをつなげるのだなと思いました。 この本を読んだら、「クローディアみたいに夢中になって調べたい!」と心から思える謎を、探したくなるにちがいありません。とびっきりの謎と冒険が大好きなすべての少年少女たちに、ぜひ読んでもらいたい1冊です。 (光森優子 編集者・ライター)
● ティーパーティーの謎
6年生のノア、ナディア、イーサン、ジュリアンは大の仲よし。どうやって4人は親友になったのか、その謎を語るニューベリー賞作品。 複雑で魅力的な構成のなかで、登場人物たちの抱える家庭事情や人間関係を浮かび上がらせ、読後さわやかな感動に包まれます。 アメリカ児童文学界の巨匠カニズバーグは思春期の子どもを描かせたらピカ一の作家なのです。
■ 合わせてこちらもおすすめ!
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