
【今日の1冊】1月28日 「オニはおにぎりが だーいすき。」

「今日は何の日?」「今日はどんな絵本を読もうかな?」
一日の始まりがワクワクするような絵本を毎日ご紹介します。
節分の日も近づくこの時期に、思いっきり笑えるこんなオニの絵本!
● 「おれたちが、ほんとうのおにぎりの あじを おしえてやる!」
この作品を読む前に、シゲタサヤカさんの既刊本を、周りの人に声に出して4冊続けて読んだところ、大爆笑!ドカンドカン受けるので、すっかり気分が良くなってしまい、まるで自分が面白い事を言ったかの様な勘違いまでする始末。
シゲタさんの作品は、そんな風に、まずシゲタワールドにはまってみてから読むのがオススメ。ページをめくる時の「くるぞ、くるぞ・・・」という期待感が倍増し、予想を裏切る展開をより楽しめる気がする、というのは個人的な感想です。
『オニじゃないよ おにぎりだよ』というのは、とにかく主人公のオニたちに対してのツッコミどころが満載なのです。
そもそも「オニはおにぎりが好き」という大前提。食べ方!服!強烈な勘違い!・・・いちいち忙しくて仕方が無い!
あ、これも個人的な楽しみ方ですね。その他にも色々なみどころがあるんですよ、美味しそうなおにぎりとか、くるくる変化するオニの表情とか、鉄板のオチとか、他の作品のキャラクターが何気なく登場していたりとか。おまけに、読み終わった後にはカバーを使って「おにぎりになれる」(!?)という特典付き。
いやもう皆さん、一冊まるごと好きなように楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
伝われ!美味しいおにぎりを食べさせたい、オニゴコロ
毎日おにぎり弁当を持って登園する、おにぎり好きの息子と
全ページ試し読みで読ませていただきました。
人間が落としたまずいおにぎりを食べた、おにぎり好きのオニたちは
美味しいおにぎりの味を教えようと、人間の町へ。
でも人間達は逃げてしまって・・・。
美味しいものを食べさせて、喜んでもらいたいってオニ達の気持ち
母にも分かる、分かる。
頑張りどころがちょっとずれていて、なかなか伝わらないオニゴコロを
笑いつつ、応援したくなります。
息子も、残った大量のおにぎりをやけ食いするオニ達に
「だーかーらー、オニが怖いんだって」と教えていました。
それにやっと気づいたオニ達、まっとうな対策を講じるかと思いきや
・・・そうきちゃった?!
本を閉じて、タイトルに納得、でした。
シゲタさんの作品でも、コックさんの絵は怖がった息子でしたが、
オニの絵は大丈夫で、お話も気にいったようです。
明るい気持ちになれる絵本、園児さんから小学校低学年のお子さんにおすすめです。
(ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)