連載

【新刊ピックアップ】 注目の新刊をご紹介します!

2016/03/31

遊び場を占領するクマの正体は?

遊び場を占領するクマの正体は?

注目の新刊をみどころとともにご紹介します!
気になった作品をぜひチェックしてみてくださいね。
●日常の光景にクマという存在が入り込むことで、こんなにもドキドキさせられるなんて!

ある寒い日、トーマスは家にあるクッションや毛布を集めて「ほらあな」を作ります。
子どもなら誰でも必ず一度はする、基地遊び。
完成し、早速こもって本を読もうとすると、ほらあなに先に入っていたのは「クマ」!
恥ずかしそうにこちらを見つめるお邪魔なクマを追い出すため、トーマスはあの手この手で誘い出しますが―−。

「基地遊び」は子どもたちにとって、ちょっと特別だけれどよそゆきではない、ごく日常の光景です。
そこに得体の知れないクマという存在が入り込むことで、こんなにもドキドキさせられるとは。
ほとんど後ろ姿しか見せないクマを、読んでいる子どもたちは、きっと不安と好奇心がないまぜになったまなざしで、夢中になって追いかけることでしょう。
このクマ、一体何なんだろう、と。

でも、どこか安心感も感じるはず。
それはおそらく、トーマスのふるまいが呼び起こすもの。
彼はほらあなからクマを「おいださなくっちゃ」と言いつつも、ブルーベリーをあげたり、孫の手をあげたり。まるで「いつものこと」のように対処しているのです。

それはつまり、どういうことなのでしょう?
読み手の素直な疑問に答える結末が、最後にちゃんと用意されています。
ちょっぴりの緊張がスパイスになって、癖になりそうな読後感の一冊です。

(寺島知春  ライター/こどもアプリ研究家)

おじゃまなクマのおいだしかた おじゃまなクマのおいだしかた」 作:エリック・パインダー
絵:ステファニー・グラエギン
訳:三辺 律子
出版社:岩崎書店

ほらあなからどうやってクマを追い出そう?
ある寒い日、トーマスがクッションや毛布で作ったとっておきのほらあなに、一匹のクマが入り込みました。
ブルーベリーやハチミツ、それとも気持ちのいいまごのてでおびきだす?何とかほらあなを取り返そうとしますが…


絵本ナビ編集部

タグ
絵本
新刊

児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載
全ページためしよみ
年齢別絵本セット