ヤマネは『ふしぎの国のアリス』にも、いねむりばかりしている「ねむりネズミ」として登場しますが、ほんとうにねぼすけなのでしょうか。和歌山県の小学生達の観察記です。
この絵本は、永年観察&研究してきた作者の(小学生向けの)研究発表みたいなものでした。
作者は、ヤマネの魅力にハマり、小学校の教師をしていたころから、子供達と何年間もヤマネを研究し、現在は清里で「キープやまねミュージアム」の館長をているヤマネ博士とでもいえる人です。
発端は些細な疑問でした。どうして、いろいろな国でヤマネは「寝ぼ助」と言う意味の名前をつけられているのだろう。そこから始まった観察。
紹介されていた事柄で、驚いたことは、リスなどと違って、ヤマネは冬眠を始めると、春になるまで全く起きず、春まで眠り続けるということ。
普段は天敵のフクロウにも聞こえないような超音波で、仲間同士会話をしていること。(しかも、オスが交尾したい時にメスに近づく時、発する超音波の声は、赤ん坊が母親を求める時の声と同じなんだそうです。)
大人でも体長は約12センチ、体重わずか20グラム(鶏卵の半分くらいの重さ)なのに、活動範囲は甲子園球場の半分くらいだとか…。
上の子は動物がとても好きなので、とても面白かったそうです。我が家には、ジャンガリアンハムスターがいますが、ヤマネと、似ているところもあり、感心しながら読みました。
こういう観察をする機会があったら、ぜひやらせてあげてみたいなと思いました。 (てんぐざるさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子4歳)
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