「柿くえば」?…「鐘がなるなり 法隆寺」!
「古池や」?…「蛙飛びこむ 水の音」!
思わず口をついて出てしまいませんか?…それが声に出して読みたい日本語・俳句。
小さい頃、国語の授業で暗唱しただけの句なのに、数十年の時を経ても自然に口ずさんでしまう。
語呂がよくって覚えやすい。これって、俳句の持つ大きな力のように感じます。
俳句は、世界で一番短い詩の形式なのだとか。
「秋空に映える色鮮やかな柿の実をほおばったら、遠くに鳴り響く法隆寺の鐘の音が聞こえてきたよ」
「池のほとりに座っていると、ポチャン!カエルが飛び込む音がそれまでの静寂を破ったようだなぁ」
一つ一つの言葉に映しだされているのは、日常の何気ないできごと。
でもかつて確かにそこに立っていた作者の目線の先にある情景を思い浮かべてみるだけで、句への愛着がじんわりと沸き立ってきます。
NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画監修を務める齋藤孝さんは、この本を読み終えたら「ぜひ家族で俳句を作ってみてほしい」と話されています。
そう、特別な言葉でなくていい。大好きな日本語を五・七・五のリズムにのせて。
さぁ、お子さんもママ・パパも、自分たちだけの俳句を、作ってみませんか?
(竹原雅子 まなびナビ編集部)
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