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ミリー 天使にであった女の子の話」 ママの声

ミリー 天使にであった女の子の話 作:ヴィルヘルム・グリム
絵:モーリス・センダック
訳:神宮 輝夫
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:1988年
ISBN:9784593502196
評価スコア 4.38
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みんなの声 総数 12
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  • 母の愛情に胸が、熱くなります。

    • はなしんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子6歳、男の子4歳

    表紙の絵だけでもわかるように、センダックの描く絵の美しさは、秀逸です。どのページも、うっとりしてしまうほどの美しさです。絵の美しさに定評のある彼が、5年の歳月をかけたというだけあって、絵も文章も素晴らしいです。
    幸せに暮らしていた母と娘でしたが、恐ろしい戦争が近づいてきて、母親は愛する娘を3日だけ、森の奥に隠れるように諭します。娘は、言われたとおり森へ行くと・・・。守護天使や、聖ヨセフに守られて、3日間はあっというまでした。しかし、3日たって家にたどり着くと、母親は、おばあさんになっていたのです。

    なんたか、ちょっと日本の浦島太郎を髣髴させるところもありますが、しかしこちらは、母親に無事再会を果たします。
    そして、次の日、神々しいようなラストで終わります。
    正直、泣けました。
    母親が、醜く、残酷で、恐ろしい戦争から、娘だけはなんとか守ろうとするその思い。自分は、それから何十年も、恐ろしく、孤独で、辛い思いをして生きたであろうに・・・。そして涙の再会。そして神懸ったラスト。
    とても宗教的なお話しで、子供には、よくわからないかったかもしれませんが、母である私には、すごーくわかるような気がしました。もし、戦争が日本で起こったら、私も、自分だけは辛い思いをしても、子供たちには平和な場所で、人間の残酷で醜い部分は、見なくて住む場所で、食べ物に困ることなく暮らして欲しい。守護天使に、いつまでの子供たちを守って欲しいです。
    やはり、難しいので大人向けの絵本でしょうか。

    投稿日:2004/10/31

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  • 美しい

    絵もお話も、本当に美しいです。
    宗教画のようにも感じて、気高い雰囲気になっていると思います。
    センダックさんが、5年もの歳月をこの作品に打ち込んでいたということ、感動しました。
    それだけの物語であると思いますし、深い感動が得られる作品になっていると思います。

    投稿日:2013/03/11

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  • 母子が再会したラストシーンはゾクっとした

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    イラストはセンダックです。
    この絵本を手に取れば、解説が載っているので、よくわかりますが、ヴィルヘルム・グリムって、あの!グリム童話を編纂したグリムです。
    グリムがミリーという少女にあてた手紙が150年ぶりに発見され、その物語をセンダックが絵本にしたそうです。

    物語じたいは西洋の「浦島太郎」のような話だと思いました。

    戦争が始まり、大切なわが子を守るため、人けのない深い森へ避難させます。女の子は母のいいつけを守って森へ行き、聖ヨセフに会い、守護天使に守られ恐ろしい目にも合わず素晴らしい時を過ごします。
    しばらくして女の子は母のもとへ帰りますが…。
    再びめぐり合うことができた母子のラストシーン、とっても素敵でした。でも、センダックの幻想的な世界が素晴らしすぎて、ちょっと怖かったです。

    センダックが好きな方はぜひ読んでみてください。
    また、これは戦争による悲劇も描いている気がしますので、そういうお話に興味のある方も手に取ってほしい1冊です。

    投稿日:2012/01/06

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  • グリムの手紙が感動しました。

    え? あの『かいじゅうたちのいるところ』のセンダックがグリム童話?と思って、図書館で
    偶然見かけて借りて帰ってきました。

    1816年にグリム兄弟の一人が母親を亡くしたミリーという少女に手紙を書き、その子の
    為に書き下ろした話だそうです。

    内容は、母一人子一人の親子が住む村に戦争が近づいてきて、母親は娘の命を守りたい
    一心で娘一人を森の奥へ3日間逃げさせるという話です。そこで、娘はおじいさんに出会い、
    無事に2日間を過ごし、3日目に家に戻ると、30年が経っていて、老いても待っていた母に会
    うという話でした。

    センダックの絵がとても見入ってしまうような絵で、話の濃厚さをより厚いものにしています。
    本当に必見です!
    でも、私の心に何よりも響いたのは、物語が始まる前に書かれたグリムの手紙の一節でした。

    そこには、川に流された一輪の花と、夕日が落ちていく中、一羽でとんでいた鳥の話が例に
    出され、私達が知らないところで、片割れに出会うことが書かれていて、その当時の人間
    には、肉体としては、鳥や川を流れていく花のように川や森や山をへだてて片割れ(愛するも
    のや仲間)に出会うことが出来ないけれど、人間の心は、なにものにもへだれられることがな
    く届く、と手紙を書いた理由が書かれていました。

    私のつたない言葉だと上手く説明できませんが、なんだかジーンとくるものがありました。
    思いは、形を変えても伝わると信じたいものです。

    余談ですが、とても真面目に描かれているセンダックの絵ですが、何箇所か、ん?と思う
    ようなセンダックのいつものいたずら心?みたいなものが表れている箇所を発見して、
    濃厚な話の中でクスとしてしまいました。

    機会があったら是非、読んでみてください。

    投稿日:2011/12/10

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  • ただの童話ではない

    美しいセンダックの絵に魅せられて、娘と読みました。
    センダックのこの手の絵が好きな娘は、ため息を漏らしながら、翌日も一人で読んでいました。
    そして各ページの天使を見つけて、無邪気に喜び悲しんでいました。主人公の子どもの視点から聞いたものと思われます。

    ところが私は……やはり親であり大人です。お母さん視点です。
    子どもだけは逃したい気持ちもわかるし、その後何十年も待ち続ける計り知れない孤独も想像してしまいます。
    そしてあのラスト。
    宗教的には感動もので、よかったという内容なのかもしれませんが、私には重いものが残りました。戦争は、後も悲しい。

    娘は娘の視点で深い想いを抱いたようです。良い絵本です。

    投稿日:2010/06/15

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  • 平和への祈り

    数年前、児童センターで初めて読んで、その内容深さに驚き忘れられなくなった本です。題名は忘れてしまったのですが、絵がモーリス・センダックだったことと訳が神宮輝夫だったことだけは覚えていました。久しぶりに図書館で見つけて早速読みました。

    戦争が起って子どもを守ろうとした母親が、子どもを守るために子どもを森の奥深くに逃がすという、母親の愛情の深さに感銘を覚えました。もし戦争が起きたらとは考えたくないけれど、私もやはり子どもの命は真っ先に守りたいと考えることでしょう。

    ただ、戦争が起きるようなことがある前に、何とか戦争になることだけは止めさせたいとも思いました。子どもには幸せであってほしいとは、すべての親に共通する願いだと思います。平和への祈りがこめられているこういう本こそ、多くの人の目に触れて欲しいと思い、感想を書きました。

    投稿日:2007/06/05

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  • すごい絵本でした

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    『まどのそとのそのまたむこう』を彷彿とさせるセンダックの力作です。
    物語自体は、もう少し宗教的で、戦争の悲惨さや母親の強い愛情など重たいテーマも盛り込まれています。
    お話からも、絵からも力強いものを感じます。
    最後の終わり方は、宗教的には、苦しみから解放され、自由になって永遠の幸せを掴んだということになるのだと思いますが、宗教色の弱い日本では、しっくりとくるものではないかもしれません。
    私も、「良かった」というより、「え?そうなの?せっかくここまで頑張って生き抜いてきたのにそうなるの?」という印象を受け、ちょっと肩透かしを食らった感がありました。
    ただ、しっくりくる結末ではなくても、この本の持つ得体の知れない凄さには圧倒されます。
    内容も難しいですし、文章量も多いので、小学校高学年くらいからお勧めします。

    投稿日:2007/04/01

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  • 奇跡が起きてよかった、でも…

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子13歳、女の子12歳

    グリム兄弟の弟が母を亡くしたミリーという少女のために書いたお話に、センダックがため息が出るような重厚感のある絵で仕上げた作品です。

    村はずれでのどかに暮らしていたミリーとお母さんでしたが、ある日戦争に巻き込まれてしまいます。。「3日たったら戻っておいで」娘を守るため、母は森の奥へ娘を逃がします。ミリーは森の奥で聖ヨゼフと守護天使に出会い、きびしくも温かく見守られ無事3日間を過ごします。約束どおり家に戻ると、そこにいたのは年老いた姿の母でした。森の3日間は実は30年だったのです。

    わが子を戦争から守りたい、その一心から娘を森へ逃がし、その結果、待てど暮らせど娘は戻って来なかった。その間の30年を思うと、このお母さんはどんなに自分を責めたことでしょう。願いが叶い、奇跡が起こりようやく娘を再会をはたせた。
    でも、最後の最後、この結末でよいのだろうか、考え込んでしまいました。
    この物語が広く一般向けに書かれたものであれば、戦争の悲惨さ・母の愛等を描いた本当に素晴らしい作品だと思います。しかしこれは、お母さんを亡くしたミリーのために書かれた物だということを考えると、複雑な気持ちです。
    ☆5つか☆4つか、こんなに迷った作品は初めてです。

    それにしてもセンダックの絵は素晴らしい。「まどのむこうのそのまたむこう」で完全にうちのめされた私でしたが、再びあの時の感動を味わうことができました。

    投稿日:2006/12/22

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