『AROUND the YEAR』が原題。
アメリカの山奥で、19世紀風の暮らしをしていたターシャ・テューダーさんが描く、
各月、農場での子どもたちの光景。
自然の生き物たちに囲まれ、手作りの物に囲まれた、作者の理想の光景です。
子どもたちの表情が生き生きとしているのも、作者自身の子ども時代の幸せ感そのものなのでしょうね。
季節の移り変わりを感じ、行事を丁寧に過ごす、珠玉の時間がそこにあるように思います。
あとがきで、作者のエピソードを知り、その作品の重みを感じました。
都会育ちの夫が、重労働で離婚したほどの、古風な暮らし。
でもそれだけに、絵本の中におさめられた光景が美しいです。
建国記念日、感謝祭など、アメリカ様式の行事は小さい子には難しいかもしれませんね。
ただ、自然の中での生活の様子は体感できると思います。
部屋に飾っておくのもいいかもしれませんね。