2009年てい学年の課題図書ということで、
各本屋さんにコーナーが設けられていて、
その中でもひと際目を惹いたのが
「ちょっとまって。きつねさん!」でした。
どの本屋さんでも、手前の見やすい棚台に置いてあります。
たぶん、どの本屋の児童書担当の方も「素敵な絵本だ」と、判断したからなのかもしれません。
本文中の「…、ここは きつねと うさぎが おやすみなさいをいう ばしょだってことを?」気になりました。
というのも、最近グリム童話を読んでいて、ある物語にとても似たような言葉が出てきたからです。
「きつねとうさぎがおやすみなさい」を言い合いたくなるくらい、深く淋しい森の中の事って、事らしいです。
たぶんヨーロッパの山や森に囲まれた地方では、あたりまえように使われている言い回しなんだと思います。
うちの子たちは、ちょうど、このグリム童話を聞かせた後だったので、すごく自然にうさぎ坊やのセリフを受け止めていたように感じます。
また、イラストもすごく表情があって、きつねの間抜けさが出ていて、笑っちゃいますよね〜。
特にきつねの口がすごい!と思いました。
(この作者、絶対犬を飼ってると見た!)
読み語りに使うなら、中学年でも、もしかしたら高学年でも面白いと思います。