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おとうさんのちず」 10歳のお子さんに読んだ みんなの声

おとうさんのちず 作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:さくま ゆみこ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年05月
ISBN:9784751525210
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 38
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10歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 重々しい戦争の話より、伝わるものがある

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    もしかしたら、万人受けはしないかもしれません。
    でも、私が評価を高くしたのは、うちの子に読んだとき、すごく真剣にじっくり聞いてくれたからです。
    「戦争って、どんなものだかわからない」「戦争のために国を追われた移民」たちがどんなものなのか、どんな苦しい生活を強いられたかなんて、実は本人たちにしか分からないことではあると思いますが、
    少なくともうちの子は、この絵本から、ユリ・シュルヴィッツが描いた世界を感じ取っていたような気がしました。

    「おとうさんの地図」というわりに、お父さん自体は、最初に地図を買ってきたとき以外、「ぼく」の物語の中で何をしたわけでもありませんでしたが、「ぼく」はこの地図によって、空想の翼を得た訳です。

    文章も多すぎないし、重々しい「戦争」の話より、こういう絵本の方が、かえって子どもたちに伝わるものがあるような気がします。
    お薦めは小学校の4年生くらいから、中学生くらいかな。

    投稿日:2010/04/11

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  • 高学年の読み聞かせに

    戦争によって何もかも失い、遠い東の国に移り住んだ家族。たべものも不足した暮らしの中、パンを買いに出かけたはずのお父さんが、地図を買ってかえってきます。
    憤慨するぼく。しかし壁にかかった地図は、心の旅を楽しませてくれ、ついにぼくはお父さんを許します。
    5年生の読み聞かせでこの絵本を読みました。みな真剣に聞き入ってくれていました。大判のサイズの絵と、シンプルだけれど力強い文章なので、大勢へにもよみやすかったです。

    投稿日:2015/12/23

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  • 高学年からおとうさんまでおすすめします

     1935年生まれのユリ・シュルヴィッツ三の自伝です。

     1939年、4歳でワルシャワで大空襲を経験。
     
     ドイツのポーランド侵攻の年です。
     
     まもなく、家族とワルシャワから当時のソ連の中央アジアのトルキスタン(現カザフスタン)へ。
     この命からがらたどりついたトルキスタンの地は、夏は暑く、冬は寒い東の国。
     
     食料は乏しく、土を固めた床の上に眠る毎日。
     おもちゃも本もなかった。
     パンを買いに市場へ出かけていったおとうさんは、ながいまきがみを かかえてかえってきた。
    「ちずをかったぞ。」おなかいっぱいになる量のパンが、かえなかっ たから。
     おかあさんはつらそうっだった。
     ぼくはおこった。 ひどい おとうさんだ! ゆるせない!
      
     しかし翌日、おとうさんは壁に地図を貼った。
     くらいへやに色があふれた。
     ぼくは何時間もあきずにながめたり見入ったり、かきうつした。   狭い部屋にいても、ちずのおかげで、ぼくはひもじさもまずしさもわ すれ、はるか遠くで魔法の時間を過ごしていた。

     
     やはり極限状況で、男親と女親とでは、視点が違うのかなあ、と思いました。このおかあさんも私もひとかけらのパンでも、食べるものの方を選んだでしょう。でも、いや彼自身情けないほど少量のパンしか買えない現実に直面したとき、憤りとともに息子へ物質ではない魂のプレゼントを選択したのでしょうか。

     
     シュルヴィッツ一家は 第二世界大戦終結後、1947年パリへ。
     2年後にはイスラエルへ。1959年渡米。

     ということは、絵本の中のような暮らしを約8年間続けていたのですね。

     あの地図が、どんなにかなぐさめになったことでしょう。

     それにしても、最後のシーンの一言は、おとこのこだなとおもいま

    す。

     おとうさんと、対等な言い回しで、かつ、いさぎよい宣言。ちょっと

    かわいらしいですね。



     我が家の10歳の息子は、“おなかがすいても食べられないという現

    実”を想像できませんでした。

     シュルヴィッツ一家と同室の夫婦が食事をする音に、主人公が空腹が

    つらくて布団をかぶるシーンでは、「なぜ、分け与え食べられない?」

    と詰め寄られました。


     高学年のお子さんからおとうさんまで おすすめします。

    投稿日:2009/06/09

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  • 本を読む理由

    とある読み聞かせの会で読んで頂いた本です 絵本の中では地図でしたがそれは本にも通じる事なのではないかと思います 特に子ども時代10歳ぐらいまでの黄金期にどのような本に出会うのかでその後の人生の豊かさみたいなものに大きな影響を与えるのではないかと思いました この本では今の時代では想像もつかない極限な状況におかれていましたが現代の子ども達にも通じる大切なものが描かれていると思いました

    投稿日:2021/02/10

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