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なきむしこぞう」 8歳のお子さんに読んだ みんなの声

なきむしこぞう 作:今村 葦子
絵:酒井 駒子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年06月
ISBN:9784652201565
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,245
みんなの声 総数 51
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8歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 「ほら、またすぐに泣く」小さい頃よく母から言われた言葉です。
    友達同士でケンカして泣いて勝とうとすると、相手は、
    「泣き虫毛虫はさんですてろ」
    という言葉で応戦されたことを思い出します。それを言われて
    泣いちゃうのですけどね。

    でも、泣くって弱いからとかばかりではなく、感情のコントロールが
    できなくて泣いていたのだろうと今になったら思います。
    いろんな思いがうまく表現できなくて泣いてしまっていた。
    それを思い出しました。

    物語は家出をした3匹のぬいぐるみをきっかけにそれを持っていた子が
    泣き出してしまうというストーリーです。児童書の導入にぴったりの
    絵本だと思いました。

    感情のコントロールができなくなったっ子の様子をみることで、
    そしてそのなきむしこぞうの様子をみて笑っているネズミを
    みることで、ぬいぐるみたちの気持ちはかわっていきます。
    その過程がみずみずしく描かれています。

    絵も素敵ですね。本には上部に泣き虫こぞうがずっと
    描かれています。ちょっとした絵なのですが、
    泣きむしこぞうの様子とぬいぐるみたちの様子が
    両方手に取るようにわかる。ずっと泣き虫こぞうが
    気になるように描かれていました。

    子供たちは昔。大切にしていたものを思い出すかも
    しれません。またはいま、はしっこに置かれていたおもちゃや
    ぬいぐるみ、昔はとっても大事にしていたのになと
    思い返すかもしれませんね。

    なきむしこぞうであった昔のころを大人は思い出し、
    また子供たちは大切にしていたけど忘れてしまった
    なにかを追い出すでしょう。

    とても素敵な本にめぐりあえました。

    投稿日:2017/05/31

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  • 絵本と児童文学との過渡期に読みたい1冊!

    • カオり♪さん
    • 30代
    • せんせい
    • 福岡県
    • 男の子4歳、女の子2歳

    作者の今村葦子さんが熊本のご出身ということで、熊本支援のチャリティーブックトークの1冊として手に取ったのがきっかけです。
    以前より酒井駒子さんの絵の大ファンであったことから、発売を心待ちにしていました。

    詳しい内容はネタバレになるので割愛しますが、今村さんのテキストは、読点の位置まで熟考されていて、声にだして読むと、子どもが話しかけてくるあの独特のリズムがよく再現されていると思いました。
    また、酒井さんの描く子どもや動物の愛らしさは、まさに「酒井駒子ワールド」という感じで、物語の世界観にもしっかりマッチしていました。

    タイトルの「なきむしこぞう」は「ぞうのぬいぐるみ」=「じょう」であり、ぬいぐるみの持ち主である「あの子」であります。
    思い思いに自分を投影させて物語の世界に入ることができるところが、この作品の懐の深さであり、ゆたかさであると思いました。
    テキストの感じから、自分で内容を咀嚼して物語の世界に浸ることができるのは小学校2、3年生くらいからかな、という印象を持ちました。

    絵本寄りの児童文学、といった立ち位置で、絵本から児童文学への過渡期を迎える時期の子どもたちに特におすすめです。両方に触れることが出来る子ども時代の時期にこんな上質な作品に出会えた子どもたちは、きっとこののち上手に本とつきあっていくオトナになれるのではと思います。

    前述のブックトークではターゲットの子どもたちよりその保護者さんの反応が大きかったので、大人向けの1冊といえるかもしれません。

    投稿日:2016/11/30

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  • 懐かしい感じがする絵本

    絵のタッチが、私がこどものころに読んだ絵本のようで、とても懐かしい感じがします。
    いたずらんぼであばれんぼできかんぼの男の子に、乱暴に扱われるのがいやになったぬいぐるみたちは、家出をします。
    でも、後からでてきたねずみから、男の子が泣いていることをしらされ、ぬいぐるみたちの心はゆらぎます。男の子と一緒に過ごした日々。一緒にいる幸せ。
    「みんなかえってきてー!」男の子の叫びを聞いたぬいぐるみたちの心は決まりました。
    うちの息子たちも、大事にしていたものがあったなあ。見つからなければ泣きながら探していたなあ。今ではもう忘れてしまったけれど。
    心にポッと灯りがともった絵本でした。

    投稿日:2016/10/30

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  • 最高に可愛くて、最後は・・・。

    • オルガさん
    • 40代
    • せんせい
    • 埼玉県

     子どもの為に、本屋さんで絵本を選んでいるときに手に取りました。
    中を見たら、子どもが自分で読むには、少し難しいかな?と絵よりも
    字の多さに戸惑いました。迷いに迷いましたが、お話の素晴らしさと
    言葉の使い方の可愛さに購入をしました。とにかく可愛いんです。
    そして、最後は、胸にグッと来るものがありました。子どもが、小さいうちは一緒に読んであげたり、もう少し大きくなって、一人でも読めるようになったらきっと、何かを感じてくれるはずです。大切な宝物のような一冊です。

    投稿日:2016/09/25

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