戦火の中、泣いている赤ん坊を助け出した風来坊です。赤ん坊に”風”と名づけて親探しが始まりました。風と二人で仲良く旅をしていて三年、やっとめぐり合えた両親に、ほっとしたよかった反面風と離れるのは辛いだろうと思いました。「よかったなあ、風。あえたぞ。あのふたりがおまえのおとうとおかあだ。だんごをはらいっぱい食べさせてもらえ。俺の出番はこれまでだ。ついてくるな、風。さらばだ」お坊さんは走りました。いつもよりはやく、いつもより遠く。「明日は明日の風がふく。おれは天下の風来坊」三年も一緒に旅をしていたから、「いつもよりはやく、いつもより遠く。」に、悲しみや寂しさ、離れる辛い気持ち等が詰まっていると思いました。