『THE CROCODILE IN THE TREE』が原題。
ロジャー・デュボアザンさんの作品という事でセレクト。
動物たちの個性豊かな造形が魅力だけに、
今回も心優しいワニ、クロッカスが主人公。
いきなり、木の幹に身を潜めているワニ、というのにびっくりですが、
みんなをびっくりさせてしまうから、という理由が切ないです。
動物たちも最初は警戒するものの、そりゃあ、クロッカスの話を聞けば、
心優しい性格はわかるというもの。
みんなの納屋かくまい作戦は、その友情に感動です。
スイートピー夫妻へのアプローチがなんとも素敵。
花の贈り物という発想が、まさにクロッカスらしさ全開。
もちろん大成功の着地が嬉しいです。
誠実さはきっと伝わる、を体感した心地です。