狂言絵本とあります。
狂言は日本の伝統芸能ですから、やはり触れておきたいです。
題名どおり、鬼に向かって「鬼は外!」と豆をまくお話なのですが、
そこは狂言、少し大人テイストが加わります。
最初は強面の鬼ですが、応待した家の女に一目ぼれ!?
だんだん立場が逆転します。
女も最初こそ怖がっていたものの、鬼の弱みを知るや、
まさしく鬼嫁の様相です。
鬼と女のやり取りがどことなく艶っぽくて、少し大人テイストですが、
狂言らしい面白い展開をぜひ、子どもたちにも紹介したいです。
版画技法を使った絵が迫力たっぷりで魅力的です。